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ミズダコ
ミズダコ Enteroctopus dofleini
分類
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Cephalopoda
綱:頭足綱 Cephalopoda
目:八腕形目 Octopoda
科:マダコ科 Octopodidae
属:ミズダコ属 Enteroctopus
種:ミズダコ E. dofleini
学名
Enteroctopus dofleini
(Wulker, 1910)[1]
和名
ミズダコ
英名
North Pacific Giant Octopus
分布
ミズダコ・ミズタコ(水蛸、学名:Enteroctopus dofleini)は、軟体動物八腕類上目マダコ科に属するタコの一種で、世界最大のタコ[2]。ミズダコの名は身が柔らかく水っぽいことに由来するという[2]。別名オオダコ(大蛸)とも言う。北海道では地方名としてミズダコの雌を「マダコ」と呼ぶ地域があり、両種が混同される場合もある[3]。 寒海性のタコで、主に日本の東北地方以北の海に広く分布し、北太平洋が主な生息場所になる。アラスカ、カナダをはじめ、北アメリカ大陸北西部沿岸海域にも生息している[2]。 タコ類最大だけあって体、吸盤ともに非常に大きい。体長は足(腕)を広げると3-5m、体重は10-50kgにもなり、最大記録では体長9.1m、体重272kgに達する[4]。口のカラストンビは人の握り拳大ほどもあり、これで餌であるカニの甲羅や貝の殻を咬み砕くと言われるが、他のタコのような唾液のチラミン毒素の強さについては不明。カナダ方面では大型化し、体長3.5mに達する個体も少なくないと言われるが、生息地域が寒い海ということもあり、マダコなどに比べて生態的に未解明な部分が多い。 体のほとんどが柔軟な筋肉であるため力が強く、巨大な個体に絡まれたら人間でも危険である。潜水中のダイバーが襲われて溺死した例もある。ただし近づきすぎたり、刺激したりしない限りは故意に人を攻撃することはない。陸上では水中と違い、重い体重を支えることができず動けなくなってしまう。 餌は主にケガニやタラバガニなどの大型甲殻類や、魚類やホタテガイなどの貝やウニなど、手当たり次第に捕獲し貪欲に食べてしまう。本種が大型に成長できるのは、寒い海に生息するため大型甲殻類などの餌が豊富であり、また他のタコ類との競争が少ないことが要因だと考えられる。 天敵はイルカやラッコ、アザラシやトドといった海生哺乳類に、サメ類などの大型魚類などで、襲われると周囲のものに擬態したり、墨を吐いたりして逃走する。それらに捕食されるのは小さな個体である場合が多く、充分に育った成体にはあまり敵はいないだろうとも思われる。巨大な個体は逆にサメを捕食してしまう事すらあり、水族館で同じ水槽内にいたアブラツノザメを攻撃し死亡させた例もある[5][6]。産卵しているミズダコの雌ミズダコの卵。(米国・ワシントン州・シアトルのシークレストパーク) ミズダコは孵化後には水中を浮遊して過ごし、生後100日前後に海底に降りて生活するようになる[3]。
分布
特徴拡大ミズダコの吸盤
生態