ミズスマシ科 Gyrinidae
ミズスマシの一種 Gyrinus natator
分類
ミズスマシ科(ミズスマシか、水澄まし、鼓豆虫)は、コウチュウ目(鞘翅目)にふくまれる甲虫の一群。水面をすばやく泳ぐ小型の水生昆虫で、水面での生活に特化した独特の体のつくりをしている。 全世界で800種類ほどが知られる。成虫の体長はどれも数mm-20mmほどの小型の甲虫である。
概要
成虫の体の上面は光沢のある黒色で、楕円形で腹背に扁平な体型である。触角は短く、6本の脚も全て体の下に隠せる。前脚は細長いが、中脚と後脚はごく短い。複眼は他の昆虫と同様2つだが、水中・水上とも見えるように、それぞれ背側・腹側に仕切られている。
成虫は淡水の水面を旋回しながらすばやく泳ぐ。同様に水面で生活する昆虫にアメンボがいるが、アメンボは6本の脚の先で立ち上がるように浮くのに対し、ミズスマシは水面に腹ばいに浮く。また、アメンボは幼虫も水面で生活するが、ミズスマシの幼虫は水中で生活する。
日中に活動する姿を見ることができるが、流水性のオナガミズスマシ類などは夜行性が強く、夜間にだけ水面に浮上して活動する。成虫は翅を使って飛ぶこともでき、他の水場から独立した水たまりなどにも姿を現す。食性は肉食性で、おもに水面に落下した他の昆虫や、水面で羽化したばかりの水生昆虫の成虫などを捕食する。
幼虫はゲンゴロウの幼虫を小さくしたような外見をしているが、腹部の両脇に鰓が発達し、水面に浮上して空気呼吸する必要がない。幼虫も肉食性で、アカムシなど小型の水生生物を捕食しながら成長する。
分類オキナワオオミズスマシ(Dineutus mellyi)
Andogyrus 属
Aulonogyrus 属
Dineutus 属 - オオミズスマシ、オキナワオオミズスマシなど
Enhydrus 属
Gyretes 属
Gyrinus 属 - ミズスマシ、コミズスマシ、ヒメミズスマシ、ニッポンミズスマシなど
日本産ミズスマシ(Gyrinus japonicus)
Heterogyrus 属
Macrogyrus 属
Metagyrinus 属
Orectochilus 属 - オナガミズスマシなど
Orectogyrus 属
Porrorhynchus 属
Spanglerogyrus 属
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ミズスマシ科に関連するカテゴリがあります。
水生昆虫
ゲンゴロウ
アメンボ
水すまし
吉村午良 - 1998年長野オリンピック当時の長野県知事。オリンピック前年の知事定例会見中、競技種目であるスピードスケートについて「水すましのようで、見ていてつまらないね」と発言し、批判を受けて日本スケート連盟に謝罪した。
典拠管理データベース: 国立図書館
⇒イスラエル
アメリカ
チェコ