ミス・サイゴン
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ミス・サイゴン
Miss Saigon
作曲
クロード=ミシェル・シェーンベルク
作詞アラン・ブーブリル
リチャード・モルトビー・ジュニア
脚本クロード=ミシェル・シェーンベルク
アラン・ブーブリル
原作ジャコモ・プッチーニのオペラ
蝶々夫人
上演1989 ウエストエンド
1991 ブロードウェイ
1992 US tour
1992 日本
海外プロダクション
2001 UK tour
2002 US tour
2004 UK tour
2014 ウエストエンド再演
ウェブサイトhttps://www.miss-saigon.com/
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『ミス・サイゴン』(: Miss Saigon) は、クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルの脚本、ブーブリルとリチャード・モリトビーJrの作詞によるミュージカルジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』を基にし、アメリカ兵とアジア人女性の引き裂かれた運命のロマンスを描いている。
概要

『蝶々夫人』のアメリカ海軍士官と没落藩士令嬢から置き換え、1970年代、ベトナム戦争末期のサイゴンの売春バーで働くベトナム人少女キムと、アメリカ大使館で軍属運転手を務めるクリスの悲恋が描かれている。

1989年9月20日にロンドンウエストエンドで初演され、1999年10月30日、4000回以上の上演を経て閉幕した。1991年、ブロードウェイでも開幕し、その後ツアー公演が行われ多くの都市で上演されている。2014年ロンドン再演開幕前、初日の興行収入が£4mを越え世界記録となった[1][2]

1985年の『レ・ミゼラブル』に続き、シェーンベルクとブーブリルの2作目の大ヒット作品となった。2015年9月現在、ブロードウェイではロングラン公演歴代13位に位置づいている[3]
背景

脚本家のクロード=ミシェル・シェーンベルクが、ふと見た雑誌に掲載されていた、ベトナム人の母が子供により良い生活をさせようとタンソンニャット空軍基地から元GI(アメリカ軍兵士)の父親の待つアメリカへ送り出そうとしている写真から着想を得て創作されたとされる。シェーンベルクはこの母親の行動を「尊い犠牲」と考え、『ミス・サイゴン』の中心テーマとすることに決めた[4]

ジャコモ・プッチーニ作のイタリア・オペラ『蝶々夫人』と、その着想の元となったフランスのピエール・ロティの小説『お菊さん(Madame Chrysantheme)』をストーリーのベースにしている。

作品のハイライトはサイゴン最後のアメリカ人が大使館の屋根からヘリコプターで去るシーンで、残されたベトナム人たちは絶望で叫ぶ。
プロダクション
1989年?1999年: ウエスト・エンド

1989年9月20日、ウエスト・エンドのドルリーリーン劇場で開幕して4,264回上演ののち1999年10月30日に閉幕した[5]ニコラス・ハイトナーが演出、ボブ・エイヴィアンが振付、ジョン・ネイピアが装置デザインを担当した。1994年12月、『マイ・フェア・レディ』を抜いて劇場最長ロングラン公演となった[6]。ミュー ジカル『レ・ミゼラブル』を製作したクロード=ミシェル・シェーンベルクとブーブリルのコンビの超大作として、ロンドンでは開幕前から話題が沸騰していた。

フィリピン人女優のレア・サロンガがキム役オリジナル・キャストに起用され、ローレンス・オリヴィエ賞およびトニー賞を受賞し名声を上げた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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