ミステリー・トレイン_(曲)
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「ミステリー・トレイン」
リトル・ジュニアズ・ブルー・フレイムズシングル
B面ラヴ・マイ・ベイビー
リリース1953年11月[1]
規格7インチシングル
録音

1953年9月-10月

テネシー州メンフィス/メンフィス・レコーディング・サーヴィス

ジャンル

ブルース

エレクトリック・ブルース

メンフィス・ブルース[2]

時間2分20秒
レーベルサン・レコード (192)
作詞・作曲ジュニア・パーカー
プロデュースサム・フィリップス
リトル・ジュニアズ・ブルー・フレイムズ シングル 年表



Feelin' Good

(1953年)
Mystery Train (1953年)

Dirty Friend Blues

(1954年)


ミュージックビデオ
"Mystery Train" - YouTube


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ミステリー・トレイン(Mystery Train)は、米国のブルース・ミュージシャン、ジュニア・パーカーが作曲し、1953年にレコーディングした楽曲。オリジナル・バージョンはメンフィス・ブルースあるいはリズム・アンド・ブルースのスタイルで演奏されており、より古い楽曲にインスピレーションを受けているが、最初にエルヴィス・プレスリーによってカバーされ、彼に続いて多くのカバーが生まれており、ポピュラーなロカビリーの楽曲として知られるようになった[3]
楽曲とレコーディング

音楽歴史家のコリン・エスコットは以下の通り述べている。「『ミステリー・トレイン』に関するミステリーのひとつは、この題名の由来である。というのも、歌詞の中には題名はどこにも登場しないのだ[4]」。この曲はアメリカのフォーク・ミュージックのグループ、カーター・ファミリーの「Worried Man Blues」と似通った歌詞が登場する。同曲は古いケルティックのバラードが元となっており[3]、彼らの1930年に一番売れたレコードとなっている[5]。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}

16両編成の列車が到着した
16両編成の列車が到着した
私の愛した女性はあの列車に乗って行ってしまった

一方、パーカーの歌には以下の歌詞がある:

私の乗る列車は16両編成
私の乗る列車は16両編成
あー、あの長くて黒い列車が私のベイビーを連れて帰るんだ

ジュニア・パーカーは、リトル・ジュニアズ・ブルー・フレイムズ名義で、サン・レコードのプロデューサー兼社主のサム・フィリップスのために「ミステリー・トレイン」をレコーディングした[6]。レコーディング・セッションは、フィリップスの所有するテネシー州メンフィスのメンフィス・レコーディング・サーヴィスにて1953年の9月から10月の間に行なわれた。パーカーのヴォーカルのバックを務めたのは彼のバンド、ブルー・フレイムズで、参加したと思われる当時のメンバーはフロイド・マーフィー(ギター)[7]、ウィリアム・ジョンソン(ピアノ)、ケネス・バンクス(ベース)、ジョン・バウアーズ(ドラムス)、そしてレイモンド・ヒル(テナー・サックス)といった面々である[4]

「ミステリー・トレイン」は1953年にR&Bチャート5位のヒットとなった「フィーリン・グッド (Sun 187)」に続くジュニア・パーカーのシングルだったが、この曲はシングル・チャート入りすることはなかった。

1973年ザ・バンドロビー・ロバートソンは、サム・フィリップスの承認を得たうえで「ミステリー・トレイン」に追加の歌詞を書き、彼らはそのバージョンをアルバム『ムーンドッグ・マチネー』のためにレコーディングしている。彼らはその後、1976年のフェアウェル・コンサート『ラスト・ワルツ』にてポール・バターフィールドとこの曲を演奏している[8]
エルヴィス・プレスリーのバージョン

「ミステリー・トレイン」
エルヴィス・プレスリーシングル
A面アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット
リリース1955年8月20日 (1955-08-20)
規格7インチシングル
録音

1955年7月11日

テネシー州メンフィス/メンフィス・レコーディング・サーヴィス

ジャンルロカビリー
時間2分29秒
レーベルサン・レコード (223)
作詞・作曲

ジュニア・パーカー

サム・フィリップス[9]

プロデュースサム・フィリップス
エルヴィス・プレスリー シングル 年表



I'm Left, You're Right, She's Gone

(1955年)
Mystery Train (1955年)

That's All Right

(1955年)


ミュージックビデオ
"Mystery Train" - YouTube


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エルヴィス・プレスリーによる「ミステリー・トレイン」は、「アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット」のB面として1955年8月20日にリリースとなった(Sun 223)。2003年ローリング・ストーン誌オールタイム・グレイテスト・ソング500において、この曲を77位にランク付けした[10]。サム・フィリップスはパーカーのレコーディングに続いて、ここでもレコーディングのプロデュースを行なった。プレスリーがヴォーカルとリズム・ギター、スコティ・ムーアがリード・ギター、ビル・ブラックがベースを務めた。ムーアはカントリー調のリードのブレイク、それにフィンガー・ピッキングにスラップバック・エコーを効かせている[11]。ムーアはまた、ジュニア・パーカーの「Love My Baby」(1953年)でパット・ヘアが弾いたギター・リフ[12]、マール・トラヴィスの「16トン (Sixteen Tons)」など、既存曲の要素を散りばめている[13][14]


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