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議論の要約:あらすじについて
ミステリと言う勿れ
ジャンルミステリー
漫画
作者田村由美
出版社小学館
掲載誌月刊フラワーズ
レーベルフラワーコミックスアルファ
発表号2017年1月号 -
発表期間2016年11月28日 -
巻数既刊13巻(2023年9月現在)
ドラマ
原作田村由美
脚本相沢友子
演出松山博昭、品田俊介
相沢秀幸、阿部博行
音楽Ken Arai
製作フジテレビ
放送局フジテレビ系
放送期間2022年1月10日 - 3月28日
特別編:2023年9月9日
話数全12話+特別編1話
映画
原作田村由美
監督松山博昭
脚本相沢友子
音楽Ken Arai
制作オフィスクレッシェンド
製作フジテレビジョン、小学館
トップコート、東宝
FNS27社
配給東宝
封切日2023年9月15日
上映時間128分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画・テレビドラマ・映画
ポータル漫画・テレビ・ドラマ・映画
『ミステリと言う勿れ』(ミステリというなかれ、英文表記: Don't Call It Mystery)は、田村由美による日本の漫画作品。2021年に第67回小学館漫画賞一般向け部門を受賞した。
2022年1月期にフジテレビ系「月9」枠にてテレビドラマ化された[1](#テレビドラマ参照)。
2023年9月9日に「土曜プレミアム」枠で特別編を放送[2]。
2023年9月15日に上記テレビドラマのキャスト、制作陣による映画版が公開[3](#映画参照)。 本作は分類としては「ミステリ」だが、田村は「ミステリじゃないです むり そんな難しいもの描けるもんか」と主張し、タイトルにも反映されている[4]。 第1話は、著者が『月刊フラワーズ』(小学館)にて連載中だった『7SEEDS』と並行し、78ページにわたる比較的長尺の読み切りとして2017年1月号に掲載された[5]。 第1話に相当する読み切りは主人公の久能整が自身に容疑がかけられた殺人事件の内容を、取り調べにかかる刑事たちの話から読み解き、取調室の中で推理する安楽椅子探偵の様相が採られた。田村は第1巻のあとがき漫画にて、本作を「舞台劇を意識した閉鎖空間で主人公がひたすら喋るだけの漫画である」と称し、これを漫画のフォーマットで制作する期待と不安が混在していたと語っている。その後、田村は『7SEEDS』の連載を終了し[6]、2018年1月号よりあらためて本作の連載を開始した[7]。 主人公が事件についてだけでなく、まったく関係のないことでもひたすら長文で語り続けるスタイルは第2話以降にも受け継がれており、寝言ですら言葉数が多く、その多弁さを「うざい[8]」「お前気持ち悪いわ[9]」と他キャラクターに批判されるのがお約束のようになっている。一方で、彼の語りによって事件が解決に導かれたり、行き詰まっていた人の心が救われるのも恒例である。 また、主人公が語る内容は、明白な事実に基づいたものもあれば、「娘が父親を嫌うのは近親相姦を避けるための本能[10]」「三連の花見団子を作ったのは豊臣秀吉である[11]」といった諸説あり真偽不明なものも含まれており、作中でも「あなたね ソースはいつも必ず確認しなさい[11]」など、しばしば放言への説諭や非難が描かれる。 第2巻以降で広島が舞台になった際、田村の友人である声優の佐々木望が広島弁への翻訳を行った[12]。 冬のある日、大学生の久能整はアパートを訪ねてきた大隣警察署の刑事たちに、大学の同回生で高校の同窓である寒河江が殺害された一件で、警察署に同行され任意で取り調べを受ける。寒河江は昨晩10時ごろ、久能に似た人物と口論していたのが目撃されたという。久能は犯行をきっぱり否定し、疑う藪警部補たちのもとへ毎日聴取に通うことになる。 反抗期の娘に悩む乙部巡査、先輩らの圧力を原因に伸び悩む風呂光巡査、妊娠中の妻の態度に苛立つ池本巡査、かつて起こった冤罪事件に囚われている青砥巡査部長は久能の独特の思想や語り口に次第に興味を惹かれていく。 聴取3日目以降、犯行に使用された果物ナイフや、久能のノートパソコンから寒河江から金を借りた借用書など、次々と物証が出て疑いが濃厚になる。久能は風呂光にアリバイ探しを頼んだが、ナイフが盗まれた形跡はなかった。久能は1年前アパートの鍵を落としたことなどを調べ直してくれるよう頼む。 5日目、藪の聴取を受けた久能は、高校3年生の時に寒河江が父親から買い与えられた高級車を自慢していたが、夏休みが明けると成績低下を理由に取り上げられたと話す。実はその夏に寒河江が轢き逃げ事故を起こし、その被害者が藪警部補の妻と息子だったのではないかと推理する。さらに風呂光の調査で、藪が久能の鍵を拾って届け出ていたことが判明。そのとき合鍵を作り、ナイフを盗み証拠を捏造したと言い当てる。 藪は久能に「妻子への復讐のため寒河江を殺した」ことを白状し泣き崩れるが、「轢き逃げは寒河江ではないかもしれない」という久能の推理どおり、轢き逃げしたのは寒河江を脅して車を借りた部活の先輩であることが判明する。 ある秋の日、久能は印象派展に向かうが、乗り込んだバスがバスジャックされる。久能はマイペースな物言いでバスジャック犯の犬堂オトヤを怒らせる。 バスは犬堂邸に到着。犬堂オトヤと兄の犬堂ガロは乗客を一室に集め、「トロッコ問題」「自分が犯した最も重い罪」について一人ずつ語らせる。深夜、犬堂兄弟が部屋を出た隙に、久能は警察に通報。大隣署の面々が駆け付けると、犬堂兄弟はあっさり犯行を認める。久能は乗客の一人・熊田が事件の首謀者犬堂我路であることを見抜く。オトヤの兄は我路になりすました犬堂ハヤで我路のいとこだった。彼らは我路の姉で連続生き埋め殺人事件の被害者犬堂愛珠を殺した犯人を探すため、愛珠と最後にバスで乗り合わせた乗客を誘い込んだのだった。 久能はバス運転手の煙草森誠のある癖を指摘し、彼が愛珠を「片づけた」と推理する。煙草森は連続生き埋めを認め、事件は解決する。久能は、自分をうざいと言わなかった我路に好感を持ち、彼と再会を約束する。 冬のある日、久能のアパートに不起訴になった我路から宅配便が届くが、中に入っていたのは煙草森から切り落とされた腕だった。我路たちは煙草森が精神鑑定にかけられる前に護送車を襲い、一線を越えてしまい、逃亡生活に入る。 バスジャック事件で行くことができなかった印象派展が、広島で開催されることを犬堂我路から聞いていた久能は広島行の新幹線に乗車。隣の座席に座った紘子が読んでいた手紙が目に入り、「きょうとにはくるな」と口走る。手紙に描かれたイラストの頭文字を並べ替えると、手紙の文章の内容に反した警告文が浮かび上がる。 紘子は実の両親を亡くし、母親の知り合いの女性に引き取られて育てられた。しかし、養母宛てに実の父親が紘子を返してくれと懇願する手紙の束を発見し、両親が亡くなったのは嘘だったと気付いた。紘子は養母に隠れて父親と文通を始めた。結婚が決まった紘子は父親とヴァージンロードを一緒に歩きたいと、育ての母親に内緒で父親に会うために京都に向かっているのだという。養母宛ての手紙にも父親に会わないよう警告するイラスト暗号が描かれていた。久能は父親の暴力に苦しむ母親が父親に悟られないようメッセージを送っていると推測する。 久能は後ろの座席に座る中年女性に声をかける。彼女は養母の美樹谷サキでこっそり紘子のあとをつけていた。サキは、暴力をふるう父親は既に亡くなり、返事を書いているのは精神を病んだ母親だと明かす。
概要
あらすじ
容疑者は一人だけ(1巻 episode1)
バスジャック事件(1巻 - 2巻 episode2)
つかの間のトレイン(2巻 episode3)
Size:350 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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