ミスター味っ子の登場人物
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ミスター味っ子の登場人物(ミスターあじっこのとうじょうじんぶつ)は、寺沢大介原作の漫画作品『ミスター味っ子』及び続編の『ミスター味っ子II』『ミスター味っ子 幕末編』の登場人物を記述する。

アニメ版ではオリジナルのキャラクターが多数登場しており、これに伴い同じ料理対決の対戦相手や勝敗結果が違ったりなどの変化がある。またアニメでは登場人物のリアクションが原作よりも大幅に誇張されており、衣装などビジュアルが全体的に派手なものとなっている。
日之出食堂

東京の下町である関陽地区(稲荷町、岡本町、桜ヶ丘町など)にある20年以上続く定食屋。味吉陽一が2代目としてお店を切り盛りし、法子が配膳を担当するなど、一家で営んでいる。
味吉陽一(あじよし よういち)
高山みなみ本編および幕末編の主人公。通称「ミスター味っ子」。年齢14歳のち15歳。アニメ版では1973年7月24日生まれ、身長154cmとされている。関陽学院中学の2年生のち3年生[1]。第28回と第29回味皇料理会グランプリコンテスト(通称味皇GP)の優勝者。下町の包宰と呼ばれた父・味吉隆男の跡を継ぎ、日之出食堂の調理を切り盛りする天才少年料理人。味皇との出会いにより、日本の料理界を背負って立つほどの存在に成長していく。熱くなりやすい性格だが、料理に関しては、大人に臆することなく立ち向かう。自らが駆る自転車に「ガンダム号」と名付けたり、ゲームに熱中するなど、中学生らしい一面も見せることがある。小鼻をピクピクさせると、何かを企んでいるというクセがある。13代・武生玄斎が作る出刃「神の包丁」の所有者でもある。アニメでは、多少勝ち気で自信家な要素が加えられ、父親の死の理由なども詳しく描写された。当初から丸井が料理のアドバイスをしている関係もあり、陽一は丸井を父親のように接している。また『ミスター味っ子II』の陽太と同様、実父の威光に悩まされる場面もある。こういった場面自体は漫画でも存在し、「(父親の)味が出せない」などと悩むシーンがあった。また、アニメの終盤に向けて頭身が同世代のキャラクターと共にやや高くなっている。アニメでは、料理人修行が一段落した最終話前の98話では、記憶喪失した味皇を蘇らせる事に失敗した味皇料理会の面々と一馬が次々と消え、法子が丸井からプロポーズを受けた事を告げられると、母親に対する戸惑いと料理への自信を一気に失い自暴自棄となる。プロポーズの事を知っていたしげるに八つ当たりしてアクシデントが発生する非常にシリアスな展開であった。それに続く最終回では、意気消沈のまま街中を彷徨っていた所を甲山夫人に招かれ、遅い夕食の団欒や病院でのみつ子の手料理を見るうちに「心を込めた愛のある料理を(人のために)作る」と改心。『俺、子供だった』と法子と丸井の前で自答し、成長する一面が繊細に描かれた。『ミスター味っ子II』では、妻子持ちの35歳と大人になった姿で登場(第二部では40歳)。「天才少年料理人」と言われた才能は健在だが、嫁の八重と法子に「日之出食堂」を任せ、たった一言のメモだけを残して何の音沙汰もないまま7年間放浪の旅に出ていた。放浪先で「料理とは遊びである」という答えを得た事で「勝負に勝つ」事ではなく「勝負を楽しむ」事に重点を置くようになり、少年時代の熱くなりやすさは鳴りを潜め、どこか飄々とした掴みどころのない性格になった。料理スタイルも大きく変化し、工夫に工夫を重ねてきた少年期とは違った凄みを見せ付けている。時に陽太に対して「決めゼリフはつぶらな瞳で可愛く言わなきゃ効果はないぞ!!」などとアドバイスするが、丸井(後述)には「お前もその歳でそれはもうやめろ」と引かれている。『ミスター味っ子II』でも序盤を中心とした回想で少年期の陽一が描かれている。連載終盤に差し掛かった2011年2月に掲載した作中作では、中学2年のバレンタインデーに後輩の吉野八重からもらったチョコレートに対抗心を燃やした(後にクラスメイト達の面前で手渡されてしまったことに対する照れ隠しだったと答えている)エピソードで八重との馴れ初めが明らかにされた。自分が亡父よりほとんど教えを受けずに独学で料理を学んだ経験から、陽太にも自分に囚われずに独自の成長を遂げて欲しいと願い、再び海外へ。放浪先で出会った少年料理人たちを弟子とするが、第二部で日之出食堂が倒壊したタイミングで帰国する。後に味皇グランプリに出場、「味皇になりにきた」と宣言し、見事予選を突破した。源二郎の復帰、GP終了後はこれまでのように日之出食堂を切り盛りしている。幕末編は源二郎との味試しに勝利した夜に、眠りについたところで江戸時代末期の日本に流れ着き(タイムスリップしたのか夢の中の出来事なのかは最終回でも本人すら分からなかった)、当時の偉人の悩みを料理で解決する。歴史の流れまでは止められず、坂本龍馬暗殺の直前まで一緒に行動していたが、刺客が来るのを察した龍馬によって一馬(後述)と共に使いに出された事で難を逃れる(龍馬自身は最終話でその襲撃から逃れた事が示唆された)。
味吉法子(あじよし のりこ)
声:横尾まり陽一の母親にして、日之出食堂を料理以外の部分で支える人物。アニメでは32歳という設定(18歳で陽一を出産したことになる)。東北地方の料亭の一人娘として手伝いをしていたが、当時料亭の料理人であった隆男と駆け落ち同然に家出して結婚し、陽一を授かる。おっちょこちょいな性格で、食堂の売り上げを失くしたり、お祭りの出店の出店計画を忘れたりなどするが、明るい性格やその美貌で街の人気者である。第1話の時点では、美人だが推定年齢相応の容姿をしていたが、連載が進むにつれ若々しい容姿となっていった。陽一の事は溺愛しており、陽一が良いアイデアを思い付いてやって見せた時に抱き締める等些か過剰な表現でべた褒めする事も多い(陽一自身もそんな時は満更でもない表情を見せている)が、普段の生活態度など、叱る時はかなり厳しく叱る。料理においては陽一のことを絶対的に信頼をしているが、陽一が突然抜け出したり、学校の時などは彼女が食堂を切り盛りしており、基本的な腕前はしっかりしている(陽一曰く「大抵の料理はやっつけちゃうお母さん」)。アニメでは金沢で寿司店を経営している兄・源一(声:秋元羊介)とその妻・良子(声:有馬瑞香)や、彼女にそっくりな「亮子」という若い女性が登場した(80話・81話。後述)。丸井から好意を寄せられており、97話で寝ぼけて丸井に抱きついたり、98話で丸井からプロポーズイタリア行きの航空券を受け取ったことで急接近し、気持ちがときめき、揺らいでしまう。『ミスター味っ子II』でも健在で、年齢不相応の容姿も変わらず、陽一の妻、八重と共に日之出食堂を切り盛りしており、寂れた商店街にある中、日之出食堂は常に繁盛している。
味吉隆男(あじよし たかお)
声:大塚芳忠(4、13、22話)→井上和彦(43、44話)→山寺宏一(51話)陽一の父。第一作、『幕末編』、『II』を通じて故人扱い。墓石には昭和57年4月30日没、戒名は味道探究居士と刻まれている。かつてはある料亭で働いており、大人しく目立たない普通の板前だった。が、一人娘である法子と恋に落ち、駆け落ち同然で料亭を辞め、日之出食堂を開店させる。料理人としては決して著名というわけではないが、天性の才能と溢れるアイディア、そして努力を怠らない真摯さをも併せ持つ。和洋中全てに精通し、「下町の包宰」と呼ばれていたほど。彼と縁があった人の評価はおしなべて高く、香港に渡った際にも「味仙人」劉白鳳と料理勝負をして引き分けている。人間としての魅力にも長けており、多くの料理人に影響を与えている。そのため、日本全国はもとより香港にも弟子がいる。『ミスター味っ子II』では、10代の頃に初代味皇の村田源三を破ったことが語られ、その後年に船で海に出た際に嵐で難破して行方不明となったこと、十中八九生存していないだろうという見込みから妻子によって死去ということにしていた事実が明らかになった(前述の命日はその事故があった日とのこと)。孫にあたる陽太はこの事実を第50回味皇GP終了後に父・陽一から初めて聞かされた。第50回味皇GP終了後に中国に戻った虎峰が隠れた名料理人を探す視察で雲南省を訪れた際、案内人から記憶喪失となって中国に流れ着いた凄腕の料理人が経営するという小料理店を紹介され、そこで店主が陽一と同じ二度揚げ特製カツ丼を作ったことと、虎峰が陽一の名前を呟いた時に懐かしさを見せる反応を示した為、陽一と法子が連絡を受けて中国に確認に向かおうとするところで物語は終了となった。その後発売された最終13巻に掲載されている巻末絵から生存が確認され、妻子の下に戻ったことが明らかとなった。その際陽太の子供であるひ孫(つまり陽一の孫)を抱いている。名前が『ミスター味っ子II』の終盤では「隆夫」となっている箇所がある。アニメでは、料亭で働いている時、味将軍グループからの誘いを拒んだため、味将軍の罠で料亭を追われ、あらゆる店からも入店を拒まれているという設定が追加された(法子との結婚はその後)。また死去した年月日は「昭和58年1月21日」となっていた(第15話。なお「1月21日」はこの話が放送された日)。
山岡みつ子(やまおか みつこ)
声:川浪葉子アニメオリジナルキャラクター。陽一の幼馴染で、日之出食堂の手伝いをしている。可愛いが気が強く、弟のしげるをいつもどついている。料理が苦手で、彼女が作る物は悲鳴が出るほど不味く、いつもしげるに試食を拒否されている。食欲は旺盛で、しげるに「こんな大きなケーキを、ガツガツ食べてました!!」(第14話。この時みつ子は顔が真赤に)、陽一に「花より団子なんだからな、もう」(第75話)とからかわれる。一方裁縫はそこそこ得意で、陽一に手作りの手袋やエプロンをプレゼントしている。オープニングでは漫画の世界のコマから出る陽一をアニメの世界へと導いている。なお、前述の第80話・81話(松本市での話)では、姉弟ともに登場しない(これは唯一)。彼女とは直接関係ないが、原作『II』にはフランス料理店「プランタン」の息子として「山岡みつお」という名前だけが登場している。しげるが交通事故で入院した最終話では意識が戻らない不安から笑顔も消え、陽一に冷たい視線を送るシーンまである。その後、意識が回復するとしげるが陽一に頼んだ「玉子焼き」を心を込めて自ら作り上げ、食べさせた。
山岡しげる(やまおか しげる)
声:ならはしみきアニメオリジナルキャラクター。自称陽一の一番弟子。姉のみつ子からいつもどつかれていて、時には頭と身体が分離してしまったことがあった。彼の何気ない一言が料理対決のきっかけになったり、料理の工夫のヒントになることも少なくない。2人の両親は新聞社勤務という設定で、最後まで登場しなかった。98話で法子と丸井の関係を偶然知り、イタリア行きの航空券を決意が決まるまでの約束で預かる。陽一や姉には内緒にしていたが、数日後の夕方にいた源二郎宅で見つかってしまい、通りかかった情緒不安定な陽一に「裏切り者」ときつく当てられて逃げ出してしまう。夜になり帰宅しようとしたところ交通事故に遭い、軽傷であるもののショック状態で一時意識不明の重体となる。最終話で回復し、陽一とも和解した。

なお、山岡姉弟は扉やエキストラ扱いのみだが原作にも何回か登場している(後述の阿部一郎初登場時に両者も初登場した)。
味皇料理会

日本の料理界においてトップに位置する組織。味皇を筆頭に各料理部門に主任を一人ずつ置いて、世界中の食べ物に精通している。また味皇料理会グランプリコンテストなどを主催している。
村田源二郎(むらた げんじろう)
声:
藤本譲(若い頃は小杉十郎太)通称「味皇」(「味の世界の天皇」の意味[2])。72歳。味皇料理会の創始者にして、日本料理界のトップに30年以上も君臨している。味に対しては一切の妥協を許さないが、その一方で料理人に対しては愛情を見せ、真摯に料理に向き合っていれば年齢・出自を一切問わず、同じ料理に奉仕する者として敬い、また数多くの料理人や市場関係者から絶大な敬愛を受ける。「味皇ビル」という自社ビルも持っており、そこに数々の料理部門を創設している。陽一の良きアドバイザーとして、陽一と共に全国を旅することもある。最後は自身が壁となり、陽一に味比べを挑む。そこでは料理人としてのすさまじい技量を見せている。アニメ版では原作で語られなかった家族構成について言及されている。母親は少年期に亡くなり、村田食堂を切り盛りしていた兄の源一郎は、戦後間もない頃に戦災孤児たちに無償で食べ物を与えていた無理がたたってしまい他界している(父親の描写は特に無いが、戦後の頃には既に亡いことが作中で語られている)。弟の源三郎は健在であるが、源一郎の死によって食に対する考え方に違いが生じ、袂を分かつ。その後源二郎は味皇料理会を、源三郎は味将軍グループをそれぞれ設立することになり、数十年間絶縁状態だった。


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