ミスター・ベースボール
Mr. Baseball
監督フレッド・スケピシ
脚本ゲイリー・ロス
ケヴィン・ウェイド
『ミスター・ベースボール(Mr. Baseball)』は、1992年に公開されたアメリカ合衆国の映画。日本(愛知県名古屋市)を舞台の中心としている。
日本プロ野球(NPB)でプレーする助っ人外国人選手を題材としており、日本でプレーすることが決まった選手が日本プロ野球の教科書代わりにしばしば鑑賞することで知られている[2]。目次 ジャック・エリオットは、メジャーリーグベースボール (MLB) のニューヨーク・ヤンキースの強打者としてワールドシリーズでMVPを獲得した経験も持つスター選手だが、ここ最近は目立った成績を残せず、スピード違反と試合後に複数の娼婦を同伴したことが明るみに出てCMの降板が決まるなど、選手としてのイメージも低下する一方。そんな中でルーキーのリッキー・デイビスとのポジション争いに敗れ、チーム側からトレードの通告を出されてしまう。この時唯一オファーを出したのはMLBの球団ではなく、NPBの球団・中日ドラゴンズであった。 MLBへの未練を抱えたまま来日したジャックは日本文化・日本の野球にしばらく馴染めず、プライドが高く気の荒い性格も影響し、チームメイトや通訳の西村洋次、監督の内山らと衝突を繰り返す[3]。一方、西村がジャックの発言を故意に紳士的な解釈で訳したこともあり、マスコミはジャックを「ミスター・ベースボール」と称える[4]ものの、入団当初良かった成績もシュートが苦手という弱点が露呈すると振るわなくなり、鬱憤の溜まったジャックはチームメイトのマックス・デュボアの忠告も聞かず、乱闘を起こして出場停止処分を受けてしまう。 それを見た内山監督の娘・内山ヒロ子は、ジャックを自身の実家に連れて行く行動を取る。ここで素麺をすする音に抵抗したり、箸をご飯に立てて叱られるが、ジャックの獲得を指示したのは球団幹部ではなく、「粗雑ではあるが最盛期は終わっていない」という判断をした自身であることを明かした内山のほか、ヒロ子や西村やチームメイトなど周りの人物達によって少しずつチームに馴染んでゆき、お互いを理解するようになる。 改心後は3割を超える打率を残す活躍を見せ、ロサンゼルス・ドジャースが獲得の動きを見せる。そのスカウトの前でのジャイアンツとの決戦では、リーグ優勝と内山が現役時代に残した7試合連続本塁打[5]の記録更新が掛かる中、巨人は「ガイジン」に記録を取らせまいと敬遠の連続。9回裏、2死満塁。周囲がバントのサインを出すと考えられた場面で内山は「打て」のサインを出すが、個人記録よりもチームの勝利を優先したサヨナラ2ランスクイズプレイを決め、見事リーグ優勝の立役者となる。 その後、ヒロ子の姿はデトロイト・タイガースの春季キャンプのスタンドにあった。彼女の視線の先には彼女の夫として、後輩にアドバイスをしながら自らもトレーニングするジャックの姿があった。
1 あらすじ
2 キャスト
2.1 米国側関係者
2.2 元プロ野球選手
3 撮影場所
4 スタッフ
5 『ミスター・ベースボール』とナゴヤ球場のELLIOT
6 脚注
7 外部リンク
あらすじ
キャスト
ジャック・エリオット - トム・セレック