ミスタードーナツ
山陽姫路駅の店舗
現地語社名Mister Donut
種類完全子会社
業種外食産業
前身Mister Donut of America, Inc.
設立1956年 (68年前) (1956)
創業者ハリー・ウィノカー
事業地域アメリカ合衆国、日本、台湾、インドネシア、フィリピン、エルサルバドル、タイ王国
製品ドーナツ、コーヒー、ベーグル
親会社インスパイア・ブランズ(英語版)
ウェブサイトhttps://www.misterdonut.jp/
ミスタードーナツ(英語: Mister Donut)は、アメリカ合衆国発祥のドーナツチェーン店。現在は日本のダスキンが事業本部となっており、日本のほか台湾、インドネシア、フィリピン、エルサルバドル、タイ王国にも店舗がある。創業地であるアメリカのみ、ダスキンが無関係の独自資本となっている[1]。
概要が、経営方針の違いから1955年に独立し、アメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンで創業。全盛期にはアメリカ・カナダで550店舗を展開するまでに成長した。1970年にインターナショナル・マルチフーズの傘下となり、1990年にダンキンドーナツとともにイギリスのアライド・ライオンズ(後のアライド・ドメク)に買収され、北米の店舗は一部を除きダンキンドーナツに転換されたことで事実上再統一された[1]。1994年にはアライド・ドメク・クイック・サービス・レストラン(後のダンキン・ブランズ(英語版))の傘下となる。
2005年にアライド・ドメクがフランスの酒業メーカーペルノ・リカールに買収されたのに伴い、ダンキン・ブランズをカーライル・グループ、ベインキャピタル、トーマス・H・リー・パートナーズ(英語版)の3社で構成されるコンソーシアムに売却した。これにより、創業社であるミスタードーナツ・オブ・アメリカは消滅した。現在はすべての店舗がフランチャイズとなっており、日本ではダスキンが事業を継承している。
2020年10月31日にインスパイア・ブランズ(英語版)はダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在はインスパイア・ブランズがミスタードーナツの商標管理を行っている。 ロゴは、アメリカの創業者のハリー・ウィノカーがボウタイをした髭をはやしたコック姿を特徴的に図案化したものである。色は主に、オレンジと白が使われる。サブカラーとして茶色が使用される場合がある。店舗により、ボウタイとドーナツ(円)を組み合わせた上記ロゴを更に抽象化したものを用いている場合も有る。 本家アメリカのミスタードーナツは、創業者同士が親族関係にあるダンキンドーナツにとっての最大のライバルであったが、1990年2月に、ダンキンドーナツとともにアライド・ライオンズによって買収された。この買収に伴い、ミスタードーナツに加盟していたフランチャイズのほぼ全店がダンキンドーナツへ移行することとなった。しかしながら、ペンシルベニア州とオハイオ州を中心に一部の加盟店にとっては、既存のダンキンドーナツの店舗と近すぎる等の理由で、鞍替えは事実上困難となった。数百店に及ぶこれらの加盟店は共同でネットワークを築き、その多くはドーナツ・コネクション
ロゴ
ドーナツと皿のロゴ
非日本資本の国外店舗
アメリカ合衆国「ダンキンドーナツ」も参照アメリカ合衆国イリノイ州の店舗ミスタードーナツの商品
1990年代以降からダンキンがアメリカのドーナツフランチャイズ市場を圧倒し、2021年時点でミスタードーナツが圧倒する日本とは異なっている[1]。なお、2021年現在、米国内でダンキンドーナツへFC加盟せず、前述のドーナツ・コネクション・ブランドも掲げず、創業時のミスタードーナツブランドのままで営業している店舗は、イリノイ州ゴドフリー(英語版)の個人店1店を残すのみである。元海兵隊で沖縄に滞在経験のあるアメリカ人男性が、既にミスドのフランチャイズがアメリカから消滅していた2004年に帰国した際に先代のオーナーから引き継いで経営している。平日の営業時間は朝4時から昼3時まであるが、彼によるとミスタードーナツに親しみを持つ日本人が一定の頻度で来ると明かされている[1]。
カナダ「ティム・ホートンズ」も参照
1961年から1962年にミスタードーナツはカナダでの店舗展開を開始し、1970年にはオンタリオ州、ケベック州を中心に27店が存在していた[2] が、1990年代後半から規模が縮小され、オンタリオ州トロントにあった最後の3店舗は2010年前後に閉店した。
2021年時点でカナダではドーナツ店として、ティム・ホートンズが主流である[1]。
日本国内展開以降の日本資本の店舗ミスタードーナツ事業本部ビル(大阪府吹田市、江坂芳野町ショップを併設)箕面ショップ(ショップNo.0001)メニューの例(ドーナツ・ドリンク・飲茶)「ミスドゴハン」で追加されたパスタメニュー(カルボナーラ)
日本での略称は「ミスド」。1971年に日本での事業を開始しており、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどと同じく、日本国内では最も早い時期に営業を開始したフード系フランチャイズチェーンにして、最大規模のドーナツチェーン店である。ドーナツを主力商品とするが、それ以外のさまざまな食品も扱うファストフード店として知られる。全店舗のうち直営店は少数で、大半の店舗がフランチャイズ店として運営される。
日本国内における運営会社は、大阪府吹田市豊津町に本社を置くダスキンであるが、ミスタードーナツ事業本部は隣の芳野町にある。まったくの異業種である同社がドーナツ事業に進出したきっかけは、創業者の鈴木清一がアメリカでハリー・ウィノカーに出会い、意気投合したことから始まる。
店舗名は「○○店」ではなく「所在地名(地名・施設名)+ショップ」となる。各店舗の店頭には、開店順に付けられた4桁のショップナンバー(店番)が表示されており、0001は大阪府箕面市にある箕面ショップである。開店当初の同ショップはダイエー箕面店の敷地内に存在していたが、同店の閉店による店舗取り壊しを経て復活している(詳細は#沿革および箕面市#特記事項を参照)。そういった経緯を経ていない最古参は長らく0002のイオン京橋店(大阪市都島区)内の京橋ショップであったが、同店の再開発による閉鎖に伴い、2019年9月30日に閉店した。現在では0008の福島ショップ(大阪市福島区)が移転を経ていない最古の店舗となっており、2022年9月4日からのリニューアル工事を経て2022年9月30日よりリニューアルオープンしている。
開業当初の1970年代から1980年代初頭にかけては、後年のスターバックスなどのシアトル系コーヒーショップを思わせるアメリカ文化や高級感を醸した店構えや広告宣伝戦略を採っていた。