ミゲル・ディアス=カネル
Miguel Diaz-Canel
ミゲル・ディアス=カネル(2022年11月22日撮影)
キューバ共産党
第3代 中央委員会第一書記
任期2021年4月19日 – 現職
キューバ共和国
第15代 大統領
任期2019年10月10日 – 現職
副大統領サルバドール・バルデス・メサ(英語版)
共産党第一書記ラウル・カストロ
ミゲル・ディアス=カネル
(兼務)
首相マヌエル・マレロ
キューバ共和国
第3代 国家評議会議長
任期2018年4月19日 – 2019年10月10日
第一副議長サルバドール・バルデス・メサ(英語版)
共産党第一書記ラウル・カストロ
首相ミゲル・ディアス=カネル
(兼務)
キューバ共和国
第3代 閣僚評議会議長
任期2018年4月19日 – 2019年12月21日
国家評議会議長ミゲル・ディアス=カネル
(兼務)
キューバ共和国
第3代 国家評議会第一副議長
任期2013年2月24日 – 2018年4月19日
国家評議会議長ラウル・カストロ
出生 (1960-04-20) 1960年4月20日(64歳)
キューバ ビジャ・クララ州プラセタス(英語版)
政党 キューバ共産党
受賞
出身校ラス・ヴィラ中央大学マルタ・アブレウ校(英語版)
配偶者マルタ・ビジャヌエバ
リズ・クエスタ・ペラサ(英語版)
子女2人
宗教無神論
署名
ミゲル・マリオ・ディアス=カネル・ベルムーデス(スペイン語: Miguel Mario Diaz-Canel Bermudez, 1960年4月20日 - )は、キューバの政治家。キューバ共産党第一書記(最高指導者)、大統領[1]、人民権力全国会議代議員。
国家評議会第一副議長、閣僚評議会第一副議長を歴任。キューバ首脳部の中では強硬派と見られており[2]、キューバ革命後に生まれた「キューバ革命未体験世代」の筆頭格とされている[3]。日本語ではディアスカネルとの表記もある[4]。 1982年、電気技師としてキューバ革命軍に入隊し、1985年に除隊した[5]。 1985年4月、ラス・ヴィラ中央大学マルタ・アブレウ校
来歴
1989年、キューバに帰国。1990年から1991年にかけてロベルト・ロバイナ(英語版)第一書記の下で第二書記となり、同時に国家評議会のメンバーを務めた。
1993年、キューバ共産党に入党し、1994年にビジャ・クララ州党委員会第一書記に任命された[5]。
2003年、党中央の政治局員に昇格し、同時にオルギン州党委員会第一書記に任命された[7]。
2009年5月、高等教育大臣に就任し、2012年3月22日には閣僚評議会副議長に就任した[8]。
2013年2月24日、国家評議会第一副議長兼閣僚評議会第一副議長に就任[9]。
2018年4月19日、国家評議会議長兼閣僚評議会議長に就任した[10]。
2019年10月10日、4月の新憲法で設置された大統領に選出[11]。
2021年4月19日、共産党第8回党大会にて引退を表明したラウル・カストロに代わる第一書記(最高指導者)に選出[12]。
2023年4月19日、議会における議員投票で97.66%の賛成を得て大統領に再選[13]。
活動
2013年2月7日、ハバナで開催されたラテンアメリカ・カリブ諸国共同体教育相会議に出席。「各国の国民が歴史や文化について知識を得ることなしには公正な社会をつくれない」と演説し、識字率向上などの教育政策の充実を訴えた[14]。6月18日、中華人民共和国の李克強国務院総理と会談。経済・科学技術・インフラ整備・通信・教育・観光分野での協力について協議した[15]。7月、ロシアを訪問しウラジーミル・プーチン大統領と会談。プーチンに対し、対ロシア債務の90%免除を確約させた[16]。
2014年10月3日、日本キューバ友好議員連盟の古屋圭司衆議院議員、阿部知子衆議院議員と会談し、日本との経済関係強化について協議した[17]。
2015年9月、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典に出席して天安門広場を行進するキューバ軍を閲兵した[18]。
2016年5月、ベラルーシとロシアを訪問後に来日。5月31日から6月4日までの滞在期間中、安倍晋三総理との会談を行った[19]。
2018年11月、朝鮮民主主義人民共和国を訪問。4日-5日にかけて金正恩朝鮮労働党委員長と複数回会談を行った[20]。
2022年11月21日、24日から26日に中国を訪問予定とCCTVが報じ[4]、25日には習近平と会談した[21]。
人物
ビジャ・クララ州党委員会第一書記時代には公務の際にもTシャツを愛用し、バイクに乗り遠出することが頻繁にあった[22][23]。
政治家としてはカリスマ性には欠けるが、軍部との太いパイプを持ち、経済改革の手腕を認められ、カストロ体制の後継者の地位を確立したとされている[16]。また、フィデル、ラウルのカストロ兄弟への忠誠心は高く、政権を引き継いだとしてもキューバの政治体制に大きな変化は起こらないと見られている[3]。
脚注^ 2019年の憲法改正までは国家評議会議長兼閣僚評議会議長
^ ⇒“Why Cuba Will Still Be Anti-American After Castro”. Atlanta Blackstar. (2013年3月5日). ⇒http://atlantablackstar.com/2013/03/05/why-cuba-will-still-be-anti-american-after-castro/ 2015年4月24日閲覧。
^ a b ⇒“キューバ=カストロ政権は18年まで=ラウルが後継候補を指名”. ニッケイ新聞. (2013年2月26日). ⇒http://www.nikkeyshimbun.com.br/nikkey/html/show/130226-23brasil.html 2015年4月24日閲覧。
^ a b 「キューバ大統領、24─26日に訪中」『Reuters』、2022年11月21日。2022年12月11日閲覧。
^ a b ⇒“Raul Castro to Step Down as Cuba’s President in 2018”. NYTimes.com (ニューヨーク・タイムズ). (2013年2月24日). ⇒http://www.nytimes.com/2013/02/25/world/americas/raul-castro-to-step-down-as-cubas-president-in-2018.html?_r=0 2015年4月24日閲覧。
^ ⇒http://ebookbrowse.com/miguel-mario-diaz-canel-bermudez-pdf-d371766625
^ ⇒“Sustaining The System: Cuba's New VP Diaz-Canel Marks Ascent Of Younger Generation”. International Business Times. (2013年2月26日). ⇒http://www.ibtimes.com/sustaining-system-cubas-new-vp-diaz-canel-marks-ascent-younger-generation-1104628 2015年4月25日閲覧。