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やノートページでの議論にご協力ください。ミキシング・コンソール (Mixing Console) は、複数の音声信号をアナログ回路における電気的、またはデジタル回路における演算によって音色加工やトラック音声加算して様々な音声トラック形式へ出力させるためのミキシング用音響機器、またはデジタルオーディオワークステーション (DAW) 等でミキシングする際に物理的にコントロールするための機能を持つ音響機器の総称。形態は「マイクミキサー」が大規模になったもの(「マイクミキサー」と呼べるのは、大きくても入力5チャンネル程度まで、かつ可搬型)。 いくつかの種類と呼称があり、日本国内において厳密な名称の使い分けはなされていないものの、中型 - 大型(入力数十チャンネル)のものについては「コンソール」「卓」などとも呼ばれ(文字通り、机に内蔵されている)、小型可搬型(入力4チャンネル程度まで)のもの、カラオケ機器や付帯設備アンプに組み込まれたものなどは単に「ミキサー」と呼ばれることが多い。呼称の例としては、コンソール、ミキシング・ボード、ミキサー、オーディオ・ミキサー、音響調整卓、音声調整卓、音声卓、卓、など様々となっている。 音声信号処理をアナログ処理(アナログ・ドメイン)で行うものと、フル・デジタル処理(デジタル・ドメイン)で行う物に大別される。入力段はデジタル・コンソールの場合でも通常アナログ入力だが、フル・デジタル式コンソールの中にはデジタル・マイクやデジタル I/Oなどから直接デジタル信号を入力可能なものもある。観客収容キャパシティーが小さい会場や会議室などで使用する目的で開発された小規模型PA用ミキシング・コンソールの中には、設置/撤収作業や機器構成を簡略化する目的でパワーアンプを最終出力段に組み込んだり周辺機器を同胞する機種も存在する(パワードミキサー)。 用途に応じて様々なコンソール構成形態があるが、基本的な機能はほぼ全機種共通していて、操作性がそれぞれの用途において最適化されていたりカスタマイズ可能になっている機種もある。たとえばPAなどで使用されるミキシング・コンソールには録音にも使える機能を持つ機種があるが、逆の場合は機能面での制約があったりするため、なかなか難しい面もある。digidesign社のVENUE D-Showソフトウェアで運用されるPA用ミキシング・コンソールは標準でTDM形式のプラグインが使用でき、ProToolsシステムとの統合が図られている。この恩恵としてProToolsHDやLEからのプレイバックをDigiLinkやFireWire400のケーブル一本でコンソールに立ち上げたりまた録音する事が可能である。 小型の物では可搬性に優れたデザインと機能が重視され非常にコンパクトにまとめられているが、レコーディング・スタジオ、コンサート会場などの付帯施設、映画スタジオ、放送局、などへ納品されている大型ミキシング・コンソールの場合には様々な機能や設備が統合された形となるため、設置場所における統括コントローラーとしての役割を果たしている場合もある。また、DAWなどで使えるミキシング・セクションはこの大型コンソールの実装とほぼ同様の機能が同じ様なレイアウトと機能で搭載されている事が多い。DAWがメイン・デバイスとして運用されているスタジオ用に開発された機種やPA用に開発されたDAWベースのコンソールの場合にはコンソール側がDAWのコントローラーとしてのみ機能して、コンソール内では音声処理を一切行わず音声信号はDAW側のオーディオ・インターフェースやCPUで全て処理するなど、機種によってはコンソールの仕組み自体もアナログまたはデジタル・コンソールとは異なってくる。 デスクトップミュージック (DTM) やデジタルオーディオワークステーション (DAW) で使用されるミキシング機能は、パーソナルコンピュータ内のCPUや専用デジタルシグナルプロセッサ (DSP) による演算処理によって音声のミキシング処理を実現している。 かつては音質や演算速度の点において外部ミキシング・コンソールを使用したミキシング方法がDAWを凌駕しているという考え方を持つエンジニアも多かったが、最近ではコンピューターの演算処理能力が著しく高性能化されたため、DAW内部ミキシング機能だけでも十分なミキシングが可能になってきているため、予算や収録環境などに合わせて柔軟に使い分ける考え方も多い。最近ではミキシング操作などをするための外部コントロール・デバイスが充実してきて、digidesign社のICONやSolid State Logic社AWS 900+のようにDAW操作専用の大型コンソールも各社から開発され主流になってきているため、操作性はかつてのミキシング・コンソール同様に捉えて直感的に操作する事が可能になってきている。 モジュールとは主に中型以上のコンソールにおいて機能毎に分かれた回路の概念で、回路上の特定の機能をまとめた子基板のことで、ドーター・カードとも呼称される。いくつかの(1 - 8程度)チャンネルごとに分割された基板と操作パネルの組み合わせで、コンソール内の任意の場所に自由にレイアウト出来るコンソールもある。また、筐体から個別に取り外して使用可能でもある。 スプリット型ミキシング・コンソールとしてはAPI (Automated Processes Inc.) 社のLegacyコンソールのように、HA、EQ、Dynamics、チャンネル・バスなどの各モジュールが機能別に細分化されてコンソール全体が構成されていたり、Neve Electronics社のビンテージ・コンソールのように、HAとEQ、AUXセクションとPANなど各々がある程度モジュール化されている構成になっていたり、1970年代後半のSolid State Logic社ミキシング・コンソール登場まではこのような形態で構成されているものが多かった。但し、スプリット型ミキシング・コンソールの場合にはカスタマー・サイドで作業に応じたモジュール構成をより細かく自由にカスタマイズ出来るというメリットがあるため、放送用とレコーディング用では全く異なった構成になっている物も数多く存在する。 Solid State Logicや最近のNeve等に代表されるインライン型ミキシング・コンソールの場合は、各機能が基盤化され搭載されたモジュール形式で構成されているため「チャンネル・モジュール」と呼ばれる。 セクションとは以下のような概念であり、特定用途のモジュールの集合体(例: モニター・セクション、マスター・セクション)と、特定の機能がレイアウトされた操作パネル上の区分(例: EQ セクション、Dynamics セクション、Aux セクション)に大別できる。
仕様の概略
信号処理
構成形態
機能
DAW
モジュールとセクション
モジュール
セクション
Size:59 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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