この項目では、旧約聖書に記されている天使について説明しています。その他の用法については「ミカエル (曖昧さ回避)」をご覧ください。
大天使聖ミカエル
(神使ミハイル)
大天使ミハイル(ミカエル)のイコン。悪魔を踏んでいる。
(シモン・ウシャコフ
ミカエル(ヘブライ語: ???????? Mi??’?l, 英: Michael)は、旧約聖書の『ダニエル書』、新約聖書の『ユダの手紙』『ヨハネの黙示録』、旧約聖書外典『エノク書』などに名が現れる天使。日本正教会では教会スラヴ語・ロシア語からミハイルと表記される。 ミカエルは、旧約聖書からユダヤ教、キリスト教、イスラム教へ引き継がれ、教派によって異なるが三大天使・四大天使・七大天使の一人であると考えられてきた。彼はユダヤ教、キリスト教、イスラム教においてもっとも偉大な天使の一人であり、「熾天使」として位置づけられることもある。 「ミカエル」という名前を直訳すれば「神に似たるものは誰か」(mi疑問詞「誰」 + k?「?のような」 + h? ’?l「神」)という意味になるが、『タルムード』では「誰が神のようになれようか」という反語と解される。 カトリック教会では、ミカエルは大天使聖ミカエルの称号で呼ばれる。日本ハリストス正教会では現代ギリシャ語とロシア語読みから転写し、神使ミハイルと呼ぶ。 欧米では男女を問わず、人の名前の元となっている。英語のマイケル (Michael) 、ドイツ語のミヒャエル (Michael) 、フランス語のミシェル (Michel) 、スペイン語・ポルトガル語のミゲル (Miguel) 、 イタリア語のミケーレ (Michele) 、フィンランド語のミカ (Mika) 、ロシア語のミハエル、アラビア語のミカイール、など。 ミカエルの図像は、甲冑をまとって天の軍団の先頭をいく、といったイメージが一般的とされる。彼の図像は、背には翼が広がっているものが多い。場合によっては孔雀の尾羽のような文様の翼を有した姿で描かれることがある。また、彼の右手に剣、左手には魂の公正さを測る秤を携えている姿で描かれることもある。 聖書でミカエルがあらわれるのは、『ダニエル書』10章13-21、同12章1、『ユダの手紙』1章9、『ヨハネの黙示録』12章7である。
概説
名称
図像イメージグイド・レーニによる『大天使ミカエル 』
聖書の記述
ダニエル書の中ではダニエルの元に使わされた者を助けるために現れたと描写されている[2]。
ユダの手紙の中では、ミカエルは天使達の「長」[3]や「かしら」[4]として表現されている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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