マー姉ちゃん
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マー姉ちゃん
サザエさん』の原作者、長谷川町子
ジャンルテレビドラマ
原作長谷川町子サザエさんうちあけ話
脚本小山内美江子
演出北嶋隆
小林平八郎
平山武之
出演者熊谷真実
藤田弓子
田中裕子
早川里美
田中健
二木てるみ
河原崎長一郎
渡辺篤史
日下武史
山口崇
高松英郎
前田吟
鈴木光枝
愛川欽也
益田喜頓
フランキー堺
ナレーター飯窪長彦
オープニング大野雄二「マー姉ちゃんのテーマ」
時代設定昭和9年 - 32年
製作
制作NHK

放送
放送国・地域 日本
放送期間1979年4月2日 - 9月29日
放送時間月曜 - 土曜8:15 - 8:30
放送枠連続テレビ小説
放送分15分
回数156[1]

番組年表
前作わたしは海
次作鮎のうた
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『マー姉ちゃん』(マーねえちゃん)は、1979年昭和54年)4月2日から9月29日まで放送されたNHK連続テレビ小説第23作。
概要

原作は漫画家長谷川町子自伝エッセイ漫画サザエさんうちあけ話』で[2]、主人公マリ子のモデルは、町子の姉・毬子である。サザエさん誕生までの歩みと、そのこぼれ話を中心に熊谷真実の主演で描いた[注 1]1979年の平均視聴率は42.8%、最高視聴率は49.9% (関東地区、ビデオリサーチ調べ)[3]。放送終了後も、出演者・スタッフによる「マー姉ちゃんの会」と称する同窓会が毎年開かれている[4]

本作は東京都の他に、前作『わたしは海』に続き2作品連続で福岡県が主な舞台になった[5]

今作以降の歴代連続テレビ小説は、通常放送回、総集編とも全ての映像を全話NHKが保存しており、埼玉県川口市にあるNHKアーカイブスでは作品の一部が一般でも視聴することができる。本作には主演の熊谷のほか、過去の朝ドラヒロイン経験者の藤田弓子も主人公の母親役で出演し、田中は1983年度の『おしん』でヒロインを務める。

エンディングでは不定期にイメージソング「手のひらは小さなシャベル」とイメージ映像が流れた。

1985年4月8日から1986年3月7日まで総合でアンコール放送された[6][7]

2021年9月27日から2022年3月26日まで、NHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kで再放送された[8]
あらすじ

昭和9年の福岡市。女学生の磯野マリ子は、1年前に父を病気で亡くし、母のはる、妹のマチ子・ヨウ子の4人暮らし。油絵が得意なマリ子は地元の展覧会で入選。はるはマリ子に東京で教育を受けさせようと決意。マリ子の女学校卒業を待って、一家4人で上京する。マリ子は画塾に入門。マチ子とヨウ子も東京の学校に編入する。ある日、マチ子が「うちには夢がない。田河先生の弟子になりたい」とつぶやくと、はるはマリ子にマチ子を田河水泡に弟子入りさせるよう命じる。田河の弟子となったマチ子は田河の後押しで15歳で「天才少女漫画家」としてデビューを果たす。

昭和13年、戦争が庶民の生活にも忍び寄る中、磯野家は変わらずのんびり暮らしていたが、突然はるがマリ子を呼び出し、財産が全て尽きたことを告げる。マリ子は家計を支えるため挿絵画家になることを決意。出版社に持ち込みをはじめたところ、陽談社の編集者の紹介で流行作家の菊地寛の挿絵を担当することになる。はるの横槍が入りながらもなんとか家計が安定するが、戦争の影響で若い男は出征し、出版事情も変わってくる。昭和16年、マリ子は磯野家に出入りしていた雑誌記者東郷新八郎に求婚され婚約するが東郷は出征する。末妹のヨウ子は菊池寛の紹介で春秋文学社に就職するが、肋膜炎で自宅療養生活になる。東郷が一時帰国し、マリ子と結婚。一週間後戦地へ旅立つ。昭和19年、食糧事情も悪化し、磯野家は疎開を考える。編集者・塚田が紹介した信州への疎開準備を進めるが、上京してきた千代と一平に説得され、故郷福岡に疎開する。

福岡に到着した磯野家。ヨウ子は療養所に入院。マチ子は地元の西部日本新聞に就職。マリ子は鹿児島市長として赴任した伯父の岩村の妻・花江を手伝うため、東郷家に引っ越し岩村家に通う。だが東郷がインパール作戦で戦死したとの知らせが届く。福岡に戻ったマリ子は悲しみながらもいつまでも帰りを待つと誓う。ヨウ子は体調が回復し、姉と海岸を散歩するのが日課になった。

終戦後、マチ子は新聞社を退職し、畑仕事に邁進。マリ子はマチ子と進駐軍の土産用の日本画を描いて貴重な食料を入手していたが、どこか虚しさを感じていた。マチ子に創刊されたばかりの夕刊フクオカから漫画の依頼が来る。ここで後に国民的名作となる『サザエさん』の連載を開始する。

昭和21年、編集者からマリ子とマチ子に連絡を乞う新聞広告が出る。磯野家は再び上京を決意。はるは福岡の家を売った大金をマリ子に渡し、『サザエさん』出版を命じる。マリ子は全くの素人ながら「姉妹出版」を設立し、社長として奔走して『サザエさん』単行本出版にこぎつける。だが大判の判型があだになり、家は4万冊の返本であふれる。しかし、はるの命令でお金を借りて判型を変えた第2巻を出版すると大人気となり、第1巻も完売する。

末の妹のヨウ子は見合い結婚するが、磯野家で同居を続ける。マチ子は胃潰瘍に倒れるが手術に成功し、仕事に復帰。周囲でも結婚、おめでたが続き、ヨウ子は2児の母となる。新たな家族を迎えた磯野家の賑やかな日々は続く。
登場人物
磯野家
磯野マリ子
演 -
熊谷真実[9]磯野家長女。明るく真面目な努力家。家族からは「マー姉ちゃん」と呼ばれる。年の近いマチ子とは仲が良い。高等女学校在学中から油絵を学び、福岡新聞主催の展覧会で裸婦像が入選して注目を浴びる。女学校卒業後に家族揃って上京し、一流といわれる川添画塾へ入門して基礎を学ぶ。母親のはるから財産を全て使いきったことを打ち明けられると、家賃の安い家に引っ越し、油絵をやめて挿絵画家を志す。菊池寛の連載小説「女性の戦ひ」の挿絵を担当し人気挿絵画家となるが、増田雄作の官能的な小説を担当したのをはるに反対され、やむなく児童向け挿絵に転じる。東郷からの強引なプロポーズから結婚に至るが、出征のため結婚生活は一週間で終わる。福岡に疎開後、鹿児島に越した伯父の妻に乞われ、東郷の実家に嫁として住み込み、伯父の家に通うが、東郷戦死後は実家へ戻る。再上京前にはるから福岡の家の売却費を託され、「姉妹出版」を起こし、マチ子の「サザエさん」単行本出版に邁進する。東郷の七回忌を機に籍を抜いたが、独身を通す。マイペースな母親に振り回されながらも長女として家族を支えていく。モデルは長谷川毬子
磯野はる
演 - 藤田弓子[10]マリ子・マチ子・ヨウ子の三姉妹の母。鹿児島県出身。同郷の夫とは1年前に死別。熱心なクリスチャンで「明日のことを思いわずらうなかれ[11]」が信条。お金や物に執着がなく、困っている人の話を聞くと気前よくあげてしまうため、娘たちからは「病気」と呆れられていた。マリ子、マチ子が稼いだ金までも取り上げるようになり、恵まれない子供達に寄付したことを正当化するようになって「独裁者」と陰口を叩かれる。一見おっとりしているが、大胆に即決行動をするのは人によっては自分勝手な行動にも見られ、家族や周囲を困惑させる。マリ子の展覧会入選と夫の一周忌を機会に上京し、マリ子を一流の画塾に入れ、漫画好きのマチ子は田河水泡への弟子入りをさせる一方、自身は教会のオネスト神父の手伝いで頻繁に家を空ける。やがて財産を全て使いきってしまうが、「神様を信じてまっとうに生きれば、やもめとみなしごの家に粉の尽きることはない」と平然としていた。増田の官能的な小説の挿絵をマリ子が担当しているのを知ると激怒し「こんな不潔な仕事はすぐにお辞めなさい。こんな小説に係わっていたら自分が堕落するだけでなく、純真な青少年に汚す害毒を流す、片棒を担ぐことになる。以後自分に恥じぬ明朗なる仕事をなさい」と横槍を入れて辞めさせる。オネスト神父が収監されると毎日抑留所に通い解放を訴えた。福岡へ疎開後はヨウ子の入院した今津の療養所で、ヨウ子のみならず他の患者の世話を焼き、戦後ヨウ子が再入院した際も同様に療養所で世話を焼いた。再上京前、福岡の家を売り払い、マリ子に「サザエさんを出版なさい」と一方的に命じる。大量の返本を抱えても動じず、「版型を変えればいい」「お金は借りればいい」と平然と言い放つ。初孫の正子が誕生すると、娘に対する態度とは変わって溺愛する。最終話では彩子の誕生を機会に100万円を寄付することを宣言してマリ子とマチ子を呆れさせた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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