マール王国の人形姫
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『マール王国の人形姫』(マールおうこくのにんぎょうひめ、英題:Rhapsody: A Musical Adventure)は、1998年12月17日に日本一ソフトウェアより発売されたPlayStationミュージカルロールプレイングゲーム。淡い色使いで構成された絵本のような世界観と、愛らしいキャラクターが歌って踊るミュージカルイベントが魅力の作品である。

本項では、続編『リトルプリンセス マール王国の人形姫2』、『天使のプレゼント マール王国物語』および派生作品についても記載する。
マール王国の人形姫

マール王国の人形姫
Rhapsody: A Musical AdventureジャンルミュージカルRPG
対応機種
PlayStation
PlayStation Portable
PlayStation 3
ニンテンドーDS
Nintendo Switch
開発元日本一ソフトウェア
発売元 日本一ソフトウェア
Atlus U.S.A., Inc. (PS)
NIS America, Inc. (DS)
Square Enix Ltd. (DS)
人数1人
メディアCD-ROM (PS)
メモリースティック (PS3/PSP)
DSカード (DS)
発売日
1998年12月17日 (PS)
1999年9月22日(廉価版 (+1))
2001年12月20日(廉価版)
2005年1月24日(iアプリ)
2006年12月21日 (PSP)
2007年4月26日 (PS3)
2008年8月7日 (DS)

2000年7月30日 (PS)
2008年9月23日 (DS)

2009年3月26日 (DS)
2022年10月27日 (Switch)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI:7
売上本数約6万本(2006年7月)[1]
その他品番:SLPS-01734 (PS) / SLPS-02286/02287(廉価版 (+1)) / SLPS-91415(廉価版) / NTR-P-CM6J (DS)
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シリーズ第1作。人形と会話ができる不思議な能力を持った少女・コルネットは、ある日、森でマール王国の王子・フェルディナンドに命を救われ恋に落ちる。しかし、王子はコルネットを助けたことがきっかけで悪い魔女にさらわれてしまう。コルネットは愛しの王子を救い出すため、人形のクルルと旅に出る。

旅の途中で出会う人形のほか、モンスターを仲間にできる場合がある。戦闘には最大4名参加でき(クルルは戦闘不参加)、バトルシステムにはシミュレーションの要素が取り入れられている。通貨単位は「イノチウム (Ic)」。

キャラクターデザイン野村良治(現・Ryoji)、音楽は佐藤天平が担当した。また、ミュージカルシーンの歌は各キャラクターの声優が担当する。なお、佐藤は本作をきっかけに日本一ソフトウェア作品の音楽を手がけるようになった。

1999年・2001年に廉価版が発売されたほか、2006年12月21日よりゲームアーカイブス対応ソフトとして配信されている。また、2008年8月7日にはニンテンドーDSでリメイク版が発売された。

北米ではPS版がAtlus U.S.A., Inc.から、DS版が日本一ソフトウェアの子会社NIS America, Inc.から発売されており、欧州ではDS版がSquare Enix Ltd.から発売されている。PS北米版はサウンドトラックCDとの2枚組で、サウンドトラックは日本国内でも限定販売された。
製品バリエーション
『マール王国の人形姫』
1998年12月17日発売。
『マール王国の人形姫+1(たすいち)』
1999年9月22日に発売された廉価版。付属のおまけディスクには、高解像度イラスト、ゲーム使用楽曲、『リトルプリンセス』体験版を収録。
『マール王国の人形姫
PS one Books
2001年12月20日に発売された廉価版。『+1』のおまけディスクを省略したもの。
『マール王国の人形姫i』
iアプリへの移植版。2005年1月24日サービス開始。バトルシステムがコマンド入力方式に、バトル画面はクォータービューからサイドビューに変更され、「ひみつ日記」や「かんさつノート」が追加されるなど、システム面では『リトルプリンセス』に近い。同年4月5日には、初心者向けに難易度を調整した「ライト版」の配信を開始。ノーマル版とのデータの互換性はない。また同年8月8日からは、人形クルルを主人公とした追加アプリ『クルルといっしょ♪』が配信されている。
『マール王国の人形姫 天使が奏でる愛のうた』
2008年8月7日に発売されたDS移植版。キャラクターデザインは丸山薫に変更。クルルが戦闘に参加できるようになったが、モンスターは仲間にできなくなった。また『人形姫i』と同様にバトルシステムおよび画面が見直され、「かんさつノート」が追加された。そのほか、『天使のプレゼント』の「母を訪ねて…」と「天使がくれた物語」をアレンジしたものが、追加イベントおよび本編クリア後の追加シナリオとして組み込まれている(日本語版のみ)。予約特典は、ミュージカルシーンで使用された歌曲全て(13曲)を収録したCD「マール王国の人形姫 the ミュージカルブックレット」。
登場人物
主要キャラクター
コルネット・エスポワール (Cornet Espoire)
声 -
藤野かほる誕生日:10月14日[要出典]、身長:152センチメートル、体重:41キログラム、年齢:16歳主人公。明るく元気な女の子で、祖父ムスタキとオレンジ村で暮らしている。人形と話すことができる不思議な能力を持ち、妖精型の人形・クルルとは子供の頃からの付き合い。つらい時や問題にぶつかった時は、「女は行動力」の言葉で元気を奮い起こす。宝物は母の形見であるラッパ。
クルル (Kururu)
声 - 川村万梨阿身長:30センチメートル、体重:720ミリグラム、年齢:12歳妖精を模した人形で、コルネットの大事な友達。普通の人形と異なり、なぜか彼女だけは自由に動き、コルネット以外の人とも会話することができる。蝶に似た羽を持ち、それを用いて飛んで移動する。コルネットの保護者を自認しており、「女は行動力」という言葉も彼女が幼いコルネットに教えたもの。好奇心旺盛で、もめごとや事件に首を突っ込み痛い目に遭うこともあるが、一向に懲りる気配はない。
フェルディナンド・マール・E (Ferdinand Marl E)
声 - 森川智之身長:172センチメートル、体重:58キログラム、17歳マール王国の王子。整った顔立ちと気さくで優しい性格の持ち主で、城下町マザーグリーンにはファンクラブが存在する。剣の達人でもあり、不意打ちではあったものの一撃でドラゴンを倒した。堅苦しいことが苦手で、時々お忍びで外出している。父・アキウス国王は2年前に亡くなり、現在は母のジークリンデが女王として国政を執り行う。名前の「E」は20代目の王位正統継承者を意味し、妻を娶った後に王位に就くことが決まっている。
エトワール・ローゼンクイーン (Etoile Rosenqueen)
声 - 天野由梨誕生日:7月14日、身長:158センチメートル、体重:45キログラム、年齢:16歳王国きっての商家・ローゼンクイーン家の一人娘であり、コルネットの幼なじみかつライバル。自ら率先して動く行動派で、銃器の扱いに長ける。高飛車な言動を取るため分かりにくいが、困っている人をほうっておけない優しい心の持ち主でもある。心の中ではコルネットのことを友人と思っており、彼女が困っている時にはさりげなく手助けをすることも多い。「ミス・マール王国コンテスト」を2年連続で制覇している。
マージョリー一家
マージョリー (Marjoly)
声 -
富沢美智恵身長:168センチメートル、体重:50キログラム、年齢:1509歳[2](自称20代)悪名高い魔女。空飛ぶ城・ビューティキャッスルを根城とし、3人の家来と大勢のニャンコたちを従える。ボンテージ風の衣装をまとった色気むんむんの美女だが、千年以上生きていることから容貌に翳りが出ているらしく、オバサン呼ばわりされると激怒する。惚れっぽい性格で、特に美少年に目がない。世界一の魔力を誇るものの、大雑把でおっちょこちょいな性格ゆえにしばしば魔法の不発や暴発を引き起こす。自己中心的で周囲の迷惑を顧みないが、部下や知人の面倒見は良く、肝心なところでは筋を通す憎めない性格をしている。
ガオ (Gao)
声 - 神宮司弥生身長:182センチメートル、体重:78キログラム、年齢:117歳[2]マージョリーの家来。体力と根性で不可能を可能とする「根性魔法」の使い手。並外れた身体能力に裏打ちされた武術の達人であり、さらに強くなることを目指し暇があれば訓練をしている。細かいことを気にしない豪快な性格の持ち主で、その思考回路はかなり単純だが、それゆえに逆境にもめげないタフさも併せ持つ。狼のものによく似た尻尾を生やしている。
クロウディア (Crowdia)
声 - 山田美穂(現・山田みほ)身長:168センチメートル、体重:52キログラム、年齢:124歳[2]マージョリーの家来。中性的な美貌を持つ剣の達人。極度のナルシストで、自室には巨大な自分のブロマイドや大きな姿見が置かれ、自分がより美しく見えるポーズや角度の追求に余念がない。黒い翼を持ち、空を飛ぶことができる。基本的には思慮深く、家来3人のなかではまとめ役を務めることが多い。ビルという名前のカラスを飼っている。
ミャオ・カルカンスキー (Myao)
声 - 田村ゆかり身長:138センチメートル、体重:34キログラム、年齢:91歳[2]マージョリーの家来。金髪と猫を連想させる目が特徴的な魔女で、魔法を得意とする。語尾は「ニャ」。ニャンコたちの主人でもある。マージョリーに次ぐ魔力を有し、ドラゴンや巨大魚など様々なモンスターをペットとして従える。精神的・肉体的には家来の中で最も幼く、子供っぽい体型を気にしている。実はカルカンスキー家という猫の魔族の名門出身であることが続編で明らかにされている。
ニャンコ
マージョリー一家の下っ端である二足歩行のネコたち。緑色の吊りズボンがトレードマーク。可愛らしい外見と声のために子供のような印象を受けるが、成人である。


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