マールブルク
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この項目では、ドイツ、ヘッセン州中部の大学都市について説明しています。その他の用法については「マールブルク (曖昧さ回避)」をご覧ください。

紋章地図
(郡の位置)

基本情報
連邦州:ヘッセン州
行政管区:ギーセン行政管区
郡:マールブルク=ビーデンコプフ郡
緯度経度:.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯50度48分30秒 東経08度46分18秒 / 北緯50.80833度 東経8.77167度 / 50.80833; 8.77167座標: 北緯50度48分30秒 東経08度46分18秒 / 北緯50.80833度 東経8.77167度 / 50.80833; 8.77167
標高:海抜 186 m
面積:123.91 km2
人口:

76,571人(2021年12月31日現在)[1]
人口密度:618 人/km2
郵便番号:35037, 35039, 35041, 35043
市外局番:06421, 06420, 06424
ナンバープレート:MR, BID
自治体コード:

06 5 34 014
行政庁舎の住所:Markt 1
35037 Marburg
ウェブサイト:www.marburg.de
首長:トーマス・シュピース (Thomas Spies)
郡内の位置

地図

マールブルク(ドイツ語: Marburg, ドイツ語発音: [?ma???b?rk][2]、1977年まではMarburg (Lahn)が公式名称であった[3])は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州中部マールブルク=ビーデンコプフ郡の郡庁所在都市である。総合大学がある「ウニヴェルジテーツシュタット (Universitatsstadt)」(大学都市)である。ラーン川の河畔に位置する人口約 8 万人のこの都市は、ヘッセン州で7番目に大きな都市である。市域はラーン川の両岸に広がっており、西はグラーデンバッハ山地の中、東はラーンベルク(ラーン山地)を越えてアメーネブルク盆地の端にまで達している。

マールブルクは13世紀から都市権を有している。現在この街はギーセン行政管区の上級中心都市の機能を担っている。大きな中規模都市であるマールブルクは、ヘッセン州内の他の6つの中規模都市と共に、郡所属市としては特殊な地位にある。本市は郡の業務も処理しており、このため多くの点において郡独立市と同様の機能を有している。マールブルクには、プロテスタントが設立した総合大学で、現存する中で最も古いフィリップ大学マールブルクがあり、その建物や学生は現在も街の風景を創り出している。

マールブルク (Marburg) の名前は、この街がかつてのテューリンゲン方伯領とマインツ大司教領との境界 ("mar(c)") に位置していることに由来する。マールブルクの特筆すべき見所としては、聖エリーザベト教会、旧大学校舎、方伯の城とその麓に位置する地元では「オーバーシュタット」と呼ばれる旧市街が挙げられる。マールブルク城とマールブルクの街並み。画面左手の教会塔はルター教会聖エリーザベト教会フィリップ大学マールブルク旧校舎
地理
位置

マールブルクはヘッセン州中部にあり、フランクフルト・アム・マインカッセルとのほぼ中間にあたる。両市までは直線距離でどちらも約 77 km の距離にある。近隣の大学都市ギーセンは、南約 27 km に位置している。

マールブルクは、地形上は、ブルクヴァルトの南西支脈マールブルク山地に位置しており、南北にラーン川の谷がこれを貫いている。西はエルンハウゼン=ミヒェルバッハ盆地を境とし、グラーデンバッハ山地、すなわちライン・シーファー山地に面するダムスホイザー・クッペンに接している。東は、その一部が市域に含まれるアメーネブルガー盆地に接する[4]

マールブルクで最も高い山は、市の西にあるディルシュハウゼン市区北西の海抜 412 m のシュテルナー山である。最低地点は市の南部のラーン川で、海抜 173 m である。

主要居住区域の南北の最大幅は約 9 km(北のヴェールダから南のカペルまで)、東西の幅は 4 km(西のマールバッハから東のオルテンベルクまで)または 4.5 km(西のシュタットヴァルトから東のリヒツベルクまで)であるが、大部分はラーン川の谷幅に合わせてこれよりも狭くなっている。マールブルガー・ラーンタール盆地の西側は、旧市街やその他の住宅地の一部があるマールブルガー・リュッケン、東側はその上に大学病院やいくつかの研究施設があるラーンベルクにつながる。

歴史的な旧市街は、現在の市中心部の西、方伯の城(マールブルク城)の麓にある。ラーン川対岸のかつて皮革加工業者の村であった衛星集落ヴァイデンハウゼンにも旧市街の面影が遺されている。マールブルクはその中心を、最近 2世紀の間に旧市街から下方のラーン川の谷へと拡張させていった。城の南にはユーゲントシュティル建築が集まるジュートフィールテルがあり、その西側に1931年に合併したオッカースハウゼンが位置している。中核市区のすぐ西側は、オルテンベルクが鉄道によって市内中心と分離されている。旧市街の最も南側の高台には1960年代に開発された高層住宅地リヒツベルクがある。

1974年の地域再編によって、大きな市区マールバッハ(北西)、ヴェールダ(北)、カペル(南)が合併した。これらの市区には建て込んだ住宅地が切れ目なく入り込んでいる。特にマールバッハは、歴史的な創設以降、中心市外部としての管理下に置かれたことはないのだが、現在ではオッカースハウゼンと同じような中核市区の一部と見なされている。マールブルクの市区・街区地図
隣接する市町村

マールブルクは、北から時計回りに以下の市町村と境を接している。ラーンタールケルベキルヒハイムエプスドルファーグルントヴァイマル (ラーン)グラーデンバッハダウトフェタール
市の構成

マールブルク市は、中核市区とそれぞれ区議会を有している18の市区からなる。これらは1970年代に合併するまで独立した町村であった。マールブルクは統計の目的のために33の管理区に分けられる。18市区と、中核市区を15に分割したものである。本来の中核市区の人口は 50,806人、カペル、ヴェールダ、マールバッハを加えた内市区の人口は 67,848人である。これに対して村落部である周辺市区の人口は 13,139人である。

こうした公式の構成の他に、本市には17のいわゆる街区 (Stadtteilgemeinden) がある。街区は郷土協会として無給で市区の発展に貢献している。この協会は、様々な分野のイベント運営の他に、児童遊戯広場やクラインガルテンなど市区の発展に資する自助努力の企画に関与・参画している。

アフェラー (Affoller)

バーデストゥーベ (Badestube)

バウアーバッハ (Bauerbach)

ギッセルベルク (Gisselberg)

グラスコプフ (Glaskopf)

ハンゼンハウス (Hansenhaus)


ケッツァーバッハ (Ketzerbach)

マールバッハ (Marbach)

オーバーシュタット (Oberstadt)

オッカースハウゼン (Ockershausen)

オルテンベルク (Ortenberg)

リヒツベルク (Richtsberg)


ジュートフィールテル (Sudviertel)

シュタットヴァルト (Stadtwald)

ヴァルトタール (Waldtal)

ヴァイデンハウゼン (Weidenhausen)

ツァールバッハ (Zahlbach)


気候

マールブルクの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
日平均気温 °C (°F)0.3
(32.5)1.3
(34.3)4.5
(40.1)8.4
(47.1)12.9
(55.2)16.2
(61.2)17.7
(63.9)17.1
(62.8)13.8
(56.8)9.3
(48.7)4.4
(39.9)1.5
(34.7)9
(48)
降水量 mm (inch)60.9
(2.398)50.0
(1.969)60.4
(2.378)54.7
(2.154)69.1
(2.72)70.2
(2.764)70.6
(2.78)64.4
(2.535)54.1
(2.13)58.3
(2.295)68.5
(2.697)74.7
(2.941)755.9
(29.76)
平均月間日照時間34.568.2106.8155.3190.8181.1193.0188.2140.195.440.330.91,425.6
出典:平均気温 ? ドイツ気象庁 (DWD) マールブルク=ヴェールダ[5]、日照時間 ? DWD マールブルク=ヴェールダ[6]、降水量 ? DWD マールブルク=ヴェールダ[7]

歴史

「聖女ヘッセンのエリーザベトの最後の居場所、終焉の地、墓所として知られる古い街は、古い城の下、山の麓に曲がりくねり、傾斜し、起伏してある。」200年以上前のマールブルクの教授ヨハン・ハインリヒ・ユング=シュティリングはこう述べており、同時にこの街の環境は「美しくて、大変に心地よい」と賞賛している。

何世紀もの間この街の本質的な構成要素はほとんど変わっておらず、マールブルク城を冠として戴く旧市街の街並みやエリーザベト教会がラーン川の谷にそびえている。この旧市街は、マールブルクに特徴的な外観と、観光上の魅力を与えている。
先史時代と古代

マールブルク周辺の最初の入植跡は、約 5万年前の旧石器時代中期のものである。ラーンベルクでも[8]、ノイヘーフェンとダムミューレとの間でも[9]、発掘作業はこの時代の入植地であることを示している。新石器時代についても数多くの証拠がある。時代の過渡期には、猟師や採集民が住んでいた。


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