マールブルク=ビーデンコプフ郡
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紋章地図
(郡の位置)

基本情報
連邦州:ヘッセン州
行政管区:ギーセン行政管区
郡庁所在地:マールブルク
緯度経度:.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯50度47分10秒 東経08度46分19秒 / 北緯50.78611度 東経8.77194度 / 50.78611; 8.77194座標: 北緯50度47分10秒 東経08度46分19秒 / 北緯50.78611度 東経8.77194度 / 50.78611; 8.77194
面積:1,262.37 km2
人口:

246,097人(2021年12月31日現在)[1]
人口密度:195 人/km2
ナンバープレート:MR, BID
自治体コード:

06 5 34
郡の構成:22 市町村
行政庁舎の住所:Im Lichtenholz 60
35043 Marburg
ウェブサイト: ⇒www.marburg-biedenkopf.de
郡長:クリステン・フリュント (Kirsten Frundt)
州内の位置

地図

マールブルク=ビーデンコプフ郡 (ドイツ語: Landkreis Marburg-Biedenkopf) は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州中部のギーセン行政管区に属す郡である。この郡は広い森を有する中低山地の地形と、郡内を西から南東に向かって流れるラーン川を特徴とする。

郡の中心で唯一の上級中心都市が、人口約 8 万人の大学都市マールブルクである。その他の重要な都市(中級中心)としては、郡西部のヘッセン・ヒンターラント地方に位置するかつての郡庁所在地ビーデンコプフおよびグラーデンバッハ、郡東部に位置するキルヒハインおよび経済都市シュタットアレンドルフがある。
地理

マールブルク=ビーデンコプフ郡はギーセン行政管区の北部に位置し、北は北ヘッセンのヴァルデック=フランケンベルク郡、北東は同じくシュヴァルム=エーダー郡、東から南西にかけては中部ヘッセンのフォーゲルスベルク郡ギーセン郡ラーン=ディル郡が並び、西はノルトライン=ヴェストファーレン州ジーゲン=ヴィトゲンシュタイン郡と境を接する。郡庁所在地はマールブルクである。

本郡の東西軸は最大約 76 km、南北軸は最大 36 km である。

最も高い山は、ビーデンコプフ近郊、郡の北西端にある高さ 674 m のザックプファイフェである。最高地点は、この山にあるビーデンコプフ送信所の高さ 210 m の放送塔の先端であり、所在地の高さを加えると海抜 868 m となる。

最低地点は、郡の南部、ギーセン郡との郡境、フロンハウゼンとジッヒャーツハウゼンとの間にある、ラーン川の河原で、海抜約 168 m である。

郡内の土地利用は以下の通りである。14.3 % すなわち 17,996 ha が住宅・交通用地、43.9 % すなわち 55,489 ha が農業に利用されている。森林面積は 51,582 ha すなわち 40.9 %、水域は 1,189 ha すなわち 0.9 % である。
自然環境の構成

本郡の郡域は、3つの中低山地や地形の継ぎ目に位置している。南北に走る一連の谷状の盆地が、その西側に位置するライン・シーファー山地の支脈と東側にある西ヘッセン・ベルク・ウント・ベッケンラント(山と盆地の地域)とを分けている。この谷状の盆地は、郡の北部からヴェットシャフト盆地(ミュンヒハウゼンヴェッターラーンタール)を経て、ラーン川対岸のエルンハウゼン=ミヒェルバッハ盆地(マールブルク西部の市区)を通って、最終的には郡南部のギーセン盆地で再びラーン川の谷に接続し、川沿いに伸びている。

シュテルツハウゼンの西に位置するオベーレス・ラーンタール(ラーン川上流域の谷)は東西に伸びており、ライン・シーファー山地の張り出し部を郡北西部のロタール山地と郡西部から南西部のヴェスターヴァルトとに分けている。

フォアヘーエン近郊ザックプファイフェの 674 m を最高地点とするロタール山地の支脈は郡北西部のわずかな部分を占めるだけである。

これに対して、自然空間上はヴェスターヴァルトに属すグラーデンバッハ山地は郡の西半分のほぼ全域を占めている。この山地の郡内の最高地点は 578 m である。その北東部は高さ 498 m のリムベルク周辺のダムスホイザークッペンのクッペンラントからなり、西部は高さ 609 m のアンゲルブルク(実際にはわずかに市の外側にある)を最高地点とするボッテンホルン高地である。この高地は、北はブライデンバッヒャー・グラントが徐々にラーン川の河原に下って行き、南はやや低いツォルブーヒェ丘陵(最高 487 m)で、その東部はザルツベーデ川の起伏に乏しい丘陵地を取り囲んでいる。丘陵地の東部はラーン川に至る。

西ヘッセン山地に属す郡の東部は、その大部分が約 400 m 付近から 200 m までの間の起伏を持つ斑砂統の地層からなる。ここにはラーン川を境界とするマールブルガー・リュッケン(丘陵地)やラーンベルゲを含む丘陵地の他、北のブルクヴァルト、東のノイシュテッター・ザッテルを含むオーバーヘッシシェ・シュヴェレ、南の玄武岩を含んだルムダ高原が含まれる。マールブルガー・リュッケン以下の名前を挙げた丘陵地は、広く森に恵まれたアメーネブルク盆地を時計回りに取り囲んでいる。この盆地内では玄武岩の円錐形の山アメーネブルクが唯一の特筆すべき隆起である[2][3]

郡内のハイキングや展望台として重要な山としては、以下のものがある。

ザックプファイフェ - ロタール山地の支脈内にあり
ビーデンコプフの北に位置する。高さ 674 m。

リムベルク - クッペルラント内でダウトフェタール=ダムスハウゼン近郊にある。高さ 498 m 。

シャイト - ボッテンホルンの 1 km 東に位置する。高さ 538.7 m。

シェーンシャイト - バート・エントハウゼンの南西に位置しツォルブーヒェに属す。高さ 498 m。

コッペ - グラーデンバッハ=エルトハウゼン近郊ツォルブーヒェ東部にある。高さ 454 m。

クリステンベルクとメルナウ城 - ブルクヴァルト西部ヴェッター近く。高さ 387 m。

ブルクホルツ - オーバーヘッシシェ・シュヴェレ、キルヒハインの北。高さ 380 m。

アメーネブルク - アメーネ盆地内に孤立して存在する。高さ 365 m。

オルテンベルク - シュピーゲルスルスト塔がある。高さ 380 m。

フラウエンベルク - マールブルク近郊ラーン山地内。高さ 370 m。

水域

郡内の多くの水域の中で、全長 242 km のラーン川は、飛び抜けて最大の水域である。この川は西側から郡内に流れ込み、ほぼ郡の中央に位置するマールブルク近郊で南に進路を変え、ジッヒャーツハウゼン付近から郡域を離れる。この他の郡域内の川は、ほぼすべてがラーン川に流れ込み、従ってライン川水系に属している。

ただし、ノイシュテッター・ザッテルで分離された北東部だけは例外である。ノイシュテッター・ザッテルはライン=ヴェーザー分水界の一部をなしており、その向こう側の集落、すなわちノイシュタットに属す集落は、ヴェーザー川流域に含まれる。この地域で特筆すべき川は、エーダー川の最も重要な支流であるシュヴァルム川の左岸支流、ヴィーラ川だけである。

郡域北西部のザックプファイフェ付近ではエーダー川への分水界が郡の境界を形成している。ヴェットシャフト盆地に接する北部では分水界は郡境付近を通っているが、ほとんどは郡境の外側である。西部では、ラーン川とディル川との分水界沿いに郡境が通っており、その大部分が旧ナッサウ公領とヘッセン=ダルムシュタット大公領との国境を引き継いだものである。

以下に、郡域で重要なラーン川支流を列記する。

名前
合流側
ラーン川の
左岸・右岸全長
[km]
流域面積
[km2]
河口の高さ
[海抜 m]
支流川沿いの主要道路川沿いの市町村
ラーン川2425,964以下を参照連邦道 B62号線、B3号線ビーデンコプフ、ダウトフェタール、ラーンタール、マールブルク、
ヴァイマル、フロンハウゼン
ペルフ川右岸19.95113.13285ガンスバッハ川
ディーテ川連邦道 B253号線バート・エントバッハ、シュテッフェンベルク、ブライデンバッハ
ダウトフェ川右岸8.841.81245連邦道 B453号線ダウトフェタール
ヴェットシャフト川左岸29.0196.21192トライスバッハ川連邦道 B252号線ミュンヒハウゼン、ヴェッター、ラーンタール
オーム川左岸59.0984188クライン川
ヴォーラ川連邦道 B62号線
州道 L3073号キルヒハイン - ホムベルク線シュタットアレンドルフ、アメーネブルク、キルヒハイン、ケルベ
アルナ川右岸19.192.02172オーエ川グラーデンバッハ、ヴァイマル、マールブルク
ヴェンクバッハ川右岸7.220.77168ヴァイマル
ツヴェスター・オーム川左岸20.069167州道 L3048号キルヒハイン - フロンハウゼン線エプスドルファーグルント、フロンハウゼン
ザルツベーデ川右岸27.6137.85154連邦道 B255号線(ただし短い区間のみ)
州道 L3048号線バート・エントバッハ、グラーデンバッハ、ローラ、フロンハウゼン

マールブルクは、ラーン川最大の支流であるオーム川沿いのキルヒハインとマールブルクにある貯水池をこれまで信頼できる洪水予防に利用している。西部ではビーデンコプフ近郊のペルフ貯水湖が水量調節に利用されている。さらに、ラーン川上流域、たとえばラーンタール=カルデルンとラーンタール=シュテルツハウゼンとの間で、研究プロジェクトの一環として、川筋の再自然化と洪水予防を企図した措置が進行している。


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