マーヒル
[Wikipedia|▼Menu]

ソマリア・マーヒル州
????? ???? ???????


2007年?2009年



国旗国章

マーヒルの位置
首都バハン
政府連邦制
歴史
 ? 成立宣言2007年7月1日
 ? 消滅2009年1月11日
面積
 ? 200845,000 km2 (17,375 sq mi)
人口
 ? 2008年推定700,000人
     密度15.6人/km2  (40.3人/sq mi)
通貨ソマリア・シリング
ccTLD.so
国際電話番号+252

マーヒル(: Maakhir, ソマリ語: Gobolka Maakhir, アラビア語: ???? ‎, アラビア語のアルファベット転記:Maakhir)は、内戦状態のソマリア内で、2007年1月から2008年4月にかけてプントランドからの独立を宣言していた自治州。正式名ソマリア・マーヒル州(: Maakhir State of Somalia, ソマリ語: Maamul Goboleedka Maakhir, アラビア語: ????? ???? ???????‎, アラビア語のアルファベット転記:Wilaayatu Maakhir a?-??m?l)。ソマリア北部の海岸線沿いにあり、西のソマリランドと東のプントランドの中間に位置する。2009年にプントランドに再統合したが、その後もソマリランドとプントランドの間の紛争地域になっている。人口70,000人、面積45,000km2、人口密度15人/km2。
建国の経緯
プントランド独立

後にマーヒルとなるこの地域は内戦前にはサナーグ州と呼ばれており、近年になってソマリア各地からソマリ族の大氏族ダロッドの支族ワルサンガリ(英語版)が集まってきていた。ワルサンガリ氏族はダロッド氏族の支族ハルティの下位支族である。ハルティはソマリア内戦中の1991年から独立を賭けてソマリア中央政府と戦い、1998年プントランドとして国際的には未承認であるものの独立を果たした。ところがプントランドは独立宣言して以降、ハルティの一部族であるマジェルテーンの力が強く、歴代大統領はすべてマジェルテーンであり、議会の議席もほぼ半数がマジェルテーンに割り当てられていたため[1]、マジェルティーンに有利な政治が進められた[2]。(ソマリ族の構成についてはソマリ族#主な氏族を参照。)
サナーグの油田採掘権

ワルサンガリ氏族はマジーティーン主体の政治に反抗し、自分らが住むサナーグ一帯をマーヒルと呼んで自治権を持った州にしようとしたが、プントランドはマーヒル州の存在を認めなかった[3]。サナーグには油田が存在する可能性があり(プントランドにおける石油採掘)、プントランドはそれを外国資本に売却しようとしていたためであった。ワルサンガリ氏族は採掘による砂漠化と環境破壊を嫌ったが、当時プントランドの大統領だったアッデ・ムサ (Mohamud Muse Hersi) は2005年ごろからこの権利の売却を図った。プントランドはワルサンガリ氏族の意向を無視してサナーグに護衛付きの油田調査隊を送り続け、それに対抗してワルサンガリ氏族は自警団を作った[4]。両者の争いはエスカレートし、2006年3月にはミジャヤハン(Mijayahan)で武力衝突も起きている[5]。2006年4月、プントランドはオーストラリア籍の油田調査会社レンジリソース社(Range Resources)にサナーグでの油田調査権を認めている[6]マーヒル州の最初で最後の大統領ジブリール・サラド
独立宣言

2007年7月1日、ワルサンガリ氏族は中心都市バハンでマーヒルの独立を宣言した。大統領にはジブリール・アリ・サラド (Jibrell Ali Salad) がなった[7]。ただしサナーグの支配権を主張するソマリランドプントランドの双方から認められず、両国から攻撃されることになった[8]2007年9月にはサルマニョ (Sarmanyo) がプントランドの攻撃を受けている[9]。当時のソマリア暫定連邦政府首相アリー・ムハンマド・ゲーディも、マーヒルの独立を認めず、この地域はあくまでもプントランドの一地域に過ぎないと宣言している[10]2007年10月にはプントランドがボサソ(プントランド北西部海岸の町)から来たワルサンガリ氏族のビジネスマン数名を逮捕したため、マーヒル政府はこの男の解放を要求してボサソに通じる高速道路を封鎖する事態になっている[11]
ソマリランドの介入とプントランドへの復帰

マーヒル州は旱魃とソマリランドの侵攻が主な原因となって立ち行かなくなり、大統領のジブリールが6月までに新政権を作ることを約束してマーヒル政府の解散を宣言した。その後ワルサンガリ氏族は、一族の有力者アブデュラヒ・アフメド・ジャマ (Abdullahi Ahmed Jama) 将軍を2009年1月に行われる第4代プントランド大統領選に出馬させることを条件に、プントランドへの復帰を決めた。

7月9日、ソマリランドは海賊に拉致されたドイツ人の救助を理由に、マーヒル北部のラス・コレー港を数時間占拠している[12]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:30 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef