この項目では、北欧神話の神について説明しています。その他の用法については「マーニ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ジョン・チャールズ・ドルマン
マーニ、またはマニ (Mani) は、北欧神話に登場する月の神。
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第11章から第12章で、次のように説明されている[1]。ムンディルファリという男が、自身の2人の子供があまりに美しいことから、娘にソール(太陽)、息子にマーニ(月)という名をつけた。神々はこれに怒り、2人を捕らえて、太陽を牽く馬車の馭者をさせた。ソールは太陽の運行を、マーニは月の運行と満ち欠けを司る。馬の名はアールヴァク(「早起き」の意)、アルスヴィズ(「快速」の意)といい、体を冷やすための鞴(ふいご)が取り付けられている。月は常にハティという狼に追いかけられているため、急いで運行しなければならない。マーニは、ヒューキとビルが肩に負った天秤棒でセーグ(Sagr[2])を担いでいるのを見つけると、この2人の子供を地上から月へと連れ去った。ヴィズフィンル(Vidfinn)という男の子供である彼らが月に付き添う姿は、地上からも見える。
『ギュルヴィたぶらかし』第51章において、ラグナロクの時、月は狼(ハティもしくはマーナガルム)に捕らえられて大損害を受けるといわれている[3]。
脚注[脚注の使い方]^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』232-233頁。
^ ⇒CyberSamurai Encyclopedia of Norse Mythology: Prose Edda - Gylfaginning (English) XI. Fra Sol ok Mana Archived 2007年9月27日, at the Wayback Machine.にみられる綴り。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』275頁。
参考文献.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、マーニに関連するカテゴリがあります。
V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年。
関連項目
ノート (北欧神話) - 北欧神話において夜を司る女神
マーナガルム - 月を追いかける狼
男神
ウル
オーズ
オーディン
クヴァシル
ダグ
テュール
デリング
トール
エーギル
ニョルズ
ヴァーリ
バルドル
ヴィーザル
ヴィリとヴェー
ヒューキ
フォルセティ
ブラギ
フレイ(イングナ・フレイ|ユングヴィ)
ヘイムダル
ヘズ
ヘーニル
ヘルモーズ
マグニとモージ
マーニ
ミーミル
メイリ
ロキ
ローズル
女神
イズン
イルムル(英語版)
イルパ(英語版)
エイル
グナー
グルヴェイグ
ゲフィオン
ゲルズ
ゲルセミ
サーガ