この項目では、演奏しながら行進する吹奏楽団について説明しています。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲については「マーチングバンド (曲)」をご覧ください。
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マーチングバンド (The University of Texas Longhorn Band)
マーチングバンド(英: marching band)は、もっとも広義においては、歩きながら楽器演奏し、ときにはダンスチームやカラーガードなどと行進するバンドのこと。トルコのメフテルやヨーロッパの鼓笛隊といった古典的な軍楽隊、フットボールのハーフタイムショーを行うスクールバンド、青少年教育団体として発展してきたドラム・アンド・ビューグル・コーなど、幅広い種類のバンドをマーチングバンドという言葉は内包している。
用語があいまいに使われており、上記のように様々な編成の楽団を指すが、概ね管楽器、打楽器を中心とした編成である。楽器演奏のみならず、カラーガードの演技や大道具などの視覚効果を含むことも多い。また、マーチングバンドの指揮者をドラムメジャーと呼ぶ。演奏行為はマーチング、ドリル、パレードなど様々な呼ばれ方をされ、その演奏・演技を競い合う大会も多数開催されている。マーチング・バンドとは、吹奏楽活動のひとつの演奏形態のことである。 行進曲(マーチ)の原型は16世紀のヨーロッパにあり、各国の軍隊は識別の合図であるドラム・コールを有しており行進の際にも使用されていた[1]。 17世紀になるとオスマン帝国軍の軍楽隊「メフテル」により、管楽器、太鼓、シンバルなどによる個性的なマーチが演奏されるようになった[1]。オスマン帝国軍の軍楽隊は立奏のマーチングバンドの元祖とされており、ヨーロッパの音楽家たち(ハイドン、モーツァルト、ベートーベンら)に大きな影響を与えた[1]。 一方、17世紀から18世紀のヨーロッパでは宗教的題材をもとにしたオラトリオやオペラの楽曲をアレンジしたものを行進曲として使用していた[1]。 ヨーロッパではフランス革命からナポレオン戦争にかけて軍隊での行進曲の必要性が強く認識されるようになり、ベートーベンなどの音楽家に行進曲の作曲が依頼されるとともに、この時期に吹奏楽の基本的なスタイルが確立された[2]。 戦後、日本に進駐してきたアメリカの軍楽隊によるパレードやドリル演奏は、日本の吹奏楽に大きな影響を与え、全国各地に創設された警察音楽隊や自衛隊音楽隊により、パレード演奏がさかんに行われるようになった。 一方、関西では1960年(昭和35年)に阪急少年音楽隊(現・早稲田摂陵高等学校吹奏楽コース)がステージ・ドリルを初披露した。その後、1970年の大阪万博において、アメリカのパデュー大学やカリフォルニア大学など数多くの海外のバンドが来日して会場内で公演を行い、これに影響を受けてマーチング活動を始める学校が増えた。
目次
1 マーチングバンドの歴史
1.1 ヨーロッパ
1.2 日本
2 マーチングバンドの種類
2.1 代表的な楽器編成
3 マーチングバンドの組織
3.1 ドラムメジャー
3.2 管楽器を演奏するセクション
3.2.1 ブラス
3.3 打楽器を演奏するセクション
3.3.1 バッテリー
3.3.2 フロントピット
3.4 視覚効果を担当するセクション
3.4.1 カラーガード
3.4.2 バトントワラー
3.4.3 チアリーダー
4 基本動作
5 マーチングの用語
6 日本におけるマーチングの現状
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
マーチングバンドの歴史
ヨーロッパ
日本