マーク・ウェルシュ
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マーク・ウェルシュ
Mark Welsh
マーク・ウェルシュ空軍参謀総長
生誕1953年
テキサス州サンアントニオ
所属組織 アメリカ空軍
軍歴1975 - 2016
最終階級 空軍大将
指揮アメリカ空軍参謀総長
在欧アメリカ空軍司令官[1]
戦闘対テロ戦争
湾岸戦争
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マーク・アンソニー・ウェルシュ3世(Mark Anthony Welsh III、1953年 - )は、アメリカ合衆国空軍軍人。2016年6月24日までの階級は空軍大将

第34代在欧アメリカ空軍(USAFE)司令官[1]2010年12月13日 - 2012年7月31日)を経て、2012年8月10日付でノートン・シュワルツ大将の後任として第20代アメリカ空軍参謀総長(Chief of Staff of the United States Air Force、CSAF)を2016年6月24日まで務めた。
経歴

1953年テキサス州サンアントニオで空軍軍人の父のもとに生まれる。父はノルマンディー上陸作戦にも参加し、のちに大佐まで昇った職業軍人であった[2]ミズーリ州レキシントンのウェントワース軍事大学付属高校を1972年に卒業後、コロラド州コロラドスプリングス空軍士官学校に入学。学士号を得て1976年に卒業する。

士官学校卒業後は1976年6月2日付で空軍少尉として任官、まずはアリゾナ州メサのウィリアムズ空軍基地にて、操縦訓練生(Student, undergraduate pilot training)として約1年間にわたり空軍パイロットに必要な操縦訓練を受ける。翌1977年7月の訓練修了後は、引き続きウィリアムズ空軍基地にて初めての本格的な任務となるT-37練習機の飛行教官兼訓練生クラス司令官の任に就く。同職を1981年1月に異動するまでの約3年半務め、この間に中尉1978年6月2日付)、大尉1980年6月2日付)へと昇任している。

1981年1月には戦闘機パイロットの候補訓練生に選抜され、同月付でニューメキシコ州アラモゴード近郊のホロマン空軍基地へ異動、同年5月まで約4ヶ月間にわたり戦闘機操縦に必要な訓練を受ける。戦闘機操縦訓練を修了した後はさらにアリゾナ州ツーソン近郊のデビスモンサン空軍基地に異動し、同年8月にかけての約3ヶ月間、A-10攻撃機の操縦訓練を受ける。

A-10の操縦訓練を修了した後は、イギリスイングランド)・ウッドブリッジ空軍基地[3]に異動、初の海外勤務に就く。ウッドブリッジ基地では、同基地に駐留していた第81戦術戦闘航空団(81st Tactical Fighter Wing、当時[4])隷下の第78戦術戦闘飛行隊(78th Tactical Fighter Squadron、当時[5])でA-10の飛行教官兼飛行指揮官(Flight Commander)を1984年5月まで務めている。さらにこの間には、上級部隊である第81航空団の標準化・評価担当飛行検査官も兼務していた。また、このように現場任務をこなす一方で、1984年には中隊長士官学校(Squadron Officer School)で、1986年には空軍指揮幕僚大学で、いずれも海外勤務中のため通信教育課程を用いてではあるが、上級士官を目指すための教育を受けている。

3年近い英国勤務を終えた後は本国へ帰任、コロラドスプリングスの空軍士官学校に配属され、第5士官候補生隊(Cadet Squadron 5)の司令官となる。この時は1984年5月から1987年6月まで3年1ヶ月にわたって勤務しているが、この間少佐に昇任する(1985年5月1日付)とともに、士官候補生隊総司令官(Commandant of Cadets)付の副長(Exective Officer)に配置換えとなっている。その後一度現場任務を離れ、1988年6月までの1年間陸軍指揮幕僚大学で学んでいる。また、1987年にはウェブスター大学からコンピュータ資源管理(computer resource management)の分野に関する修士号を得ている。

陸軍指揮幕僚大学での課程を終えた後は、まず1988年10月までの4ヶ月間F-16戦闘機への機種転換訓練を受け、F-16のパイロットとして現場に復帰する。機種転換後初めての任務となったのは、ユタ州ヒル空軍基地に駐屯する第34戦術戦闘飛行隊(34th Tactical Fighter Squadron、当時[6])の作戦担当士官(Operations Officer)としての勤務であった。ヒル空軍基地には1992年7月まで4年近く勤務しているが、この間に中佐へ昇任する(1989年6月1日付)とともに、昇任後には第34飛行隊と同じくヒル空軍基地に駐屯する第4戦術戦闘飛行隊(4th Fighter Squadron、当時[7])の隊長(司令官)に就任、さらには湾岸戦争にも従軍するなど、多忙な現場任務を送る。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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