マーキュリー・グランドマーキー
[Wikipedia|▼Menu]

グランド マーキー (Grand Marquis)は、フォードが製造、マーキュリーブランドで販売していた自動車である。
目次

1 歴代モデル

1.1 初代(1979-1991年)

1.2 2代目(1992-1997年)

1.3 3代目(1997-2003年)

1.4 4代目(2003-2010年)


2 脚注

3 関連項目

4 外部リンク

歴代モデル
初代(1979-1991年)

グランド マーキー

販売期間1979-1991年
乗車定員セダン:6人
ワゴン:8人
ボディタイプ4ドアセダン
5ドアワゴン
2ドアクーペ
エンジン5.0L/5.8L V8
駆動方式FR
変速機4AT
サスペンションストラット
全長5,340mm
全幅1,970mm
ホイールベース2,903mm
姉妹車フォード・クラウンビクトリア
リンカーン・タウンカー
-自動車のスペック表-

1967年にマーキュリー・モンテレーの「グランド・マーキス・パッケージ」としてその名が登場し、1975年には「マーキス」と「マーキス・ブロアム」の1バージョンに格上げされた。その後1979年に独立したブランド「マーキュリー・マーキー」として発売開始された。同じパンサー・プラットフォームを使用するフォードの最上級車種のフォード・LTDのさらに上級版のマーキュリーバージョンとして位置づけられ、また同時にマーキュリー・ディビジョンの最高級車種となった。

グレードはベースとなるマーキーと、上級版のブルーアム、そして1983年にマーキーの名が下位モデルにそのまま移された後にモデルネームとなる最上級のグランド・マーキー、そしてステーションワゴンのコロニーパークの計4グレードが用意された。なお1983年以降はグランド・マーキーがベースグレードとなり、その上に最上級グレードとしてLSが用意されることとなり、1987年以降はベースグレードとしてGSが用意されることとなった。

ボディバリエーションは4ドアセダン、5ドアステーションワゴンのコロニーパーク、2ドアクーペの3タイプで、乗車定員は車体形状によって異なり、セダンとクーペは6人、ワゴンは8人である。メキシコではディーラーオプションとしてストレッチ・リムジンも用意された。当時の他のフルサイズのアメリカ車同様に、アメリカ国内市場及びメキシコ、カナダ市場が優先されたために、左ハンドルモデルのみが用意された。

駆動方式は、当時のアメリカの多くのフルサイズ車同様FRのみとされ、エンジンはV8OHVの「ウィンザーV8」の5,000cc及び5,800ccが用意され、1981年に4,200ccが追加された。なお1982年以降は5,800ccはパトカー専用となった。トランスミッションはコラムシフトの4速ATのみである。

1988年にフェイスリフトやバンパー形式の変更などを中心としたマイナーチェンジが行われ、同時に販売が低迷していた2ドアクーペが廃止された。1990年エアバッグが標準装備された。

モデルライフを通じて年間10万台から15万台を売り上げるヒット作となったこともあり、1回のマイナーチェンジをはさんだのみで12年に渡り生産が続けられたが、1991年に生産が終了し翌年に2代目へと進化した。なお生産は、ミズーリ州セントルイス工場とカナダのオンタリオ州のセント・トーマス工場、メキシコのエルモシージョ工場で行われ、日本サウジアラビアなどへも輸出された。



2代目(1992-1997年)

グランド マーキー

販売期間1992-1997年
乗車定員セダン6人
ボディタイプ4ドアセダン
エンジン4.6L V8
駆動方式FR
変速機4AT
全長5,395mm(1992-1994)
5,380mm(1995-1997)
全幅1,975mm(1992-1994)
1,980mm(1995-1997)
全高1,445mm
ホイールベース2,905mm
姉妹車フォード・クラウンビクトリア
リンカーン・タウンカー
-自動車のスペック表-

1992年に2代目が登場。パンサー・プラットフォームは初代を踏襲したものの、サスペンションセッティングの変更を行った上に、新たにV8のモジュール・エンジンを搭載し燃費効率を向上したほか、セーブルやクーガー、トパーズなどの当時の他のマーキュリー・ディビジョンのモデルと同様に、空力を意識したデザインとなった。

初代と同じく、フォードの最上級車種であるクラウンビクトリアのマーキュリーバージョンとして、引き続きマーキュリー・ディビジョンの最高級車種に位置付けられた。

バリエーションは初代の販売台数のほとんどを占めた4ドアセダンのみとなり、初代に設定された5ドアステーションワゴンのコロニーパークと2ドアクーペは用意されなかった。乗車定員は6人である。グレードはベースとなるグランド・マーキーと上級版のLSが用意され、メキシコでは初代に続いてディーラーオプションとしてストレッチ・リムジンも用意された。

エンジンは新たに燃費効率を向上させたV8OHVの4,600ccが用意された。トランスミッションはコラムシフトの4速ATのみ。初代モデルと同じく左ハンドルモデルのみが用意された。

1995年にフェイスリフトを中心としたマイナーチェンジが行われ、ダッシュボードを中心とした内装デザインが更新されたほか、新たに電子制御トランスミッションが搭載された。生産はカナダのオンタリオ州のセント・トーマス工場のみで行われた。1997年に販売終了し3代目へと進化した。



3代目(1997-2003年)

グランド マーキー

販売期間1997-2003年
乗車定員セダン6人
ボディタイプセダン
エンジン4.6L V8
駆動方式FR
変速機4AT
全長5,380mm
全幅1,985mm
全高1,445mm
ホイールベース2,915mm
姉妹車フォード・クラウンビクトリア
リンカーン・タウンカー
-自動車のスペック表-

1997年にモデルチェンジが行われた。エンジン・駆動系統は先代を踏襲し、外装と内装をマイナーチェンジしたのが主な変更点。内装のデザイン変更が行われたほか、外装ではフロントマスクの変更が行われた。

最大のライバル車種であったシボレー・カプリス1996年に生産中止となり、リンカーン・タウンカーキャデラック・フリートウッドのような最高級車種を除くと、同車種と兄弟車のフォード・クラウンビクトリアが事実上最後のフルサイズFR車となった。



4代目(2003-2010年)

グランド マーキー

販売期間2003-2010年
乗車定員セダン6人
ボディタイプ4ドアセダン
エンジン4.6L V8
駆動方式FR
変速機4速AT
全長5,380mm
全幅1,985mm
全高1,445mm
ホイールベース2,915mm


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:20 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef