マンガン電池
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出典検索?: "マンガン乾電池" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2012年6月)
単1から単5の円筒型、及び9V角形のマンガン乾電池(PU型)

マンガン乾電池(マンガンかんでんち)は一次電池の一種で、正極の減極剤(復極剤)として二酸化マンガンを用いたものである。別名、ルクランシェ電池

英語では「Zinc-carbon battery:亜鉛-炭素電池」と呼称され、「Zinc-carbon battery (or "heavy duty"):亜鉛-炭素電池(高耐久型)」とも呼称される。
構造

電池の構成としては、正極兼減極剤として二酸化マンガン、負極に亜鉛、電解液に塩化亜鉛を用いている。現在国内で流通している製品の大部分は塩化亜鉛を用いているが、現在も青マンガンや緑マンガンは塩化アンモニウムを使用している。この塩化亜鉛は二酸化マンガンと混合された黒色のペースト状で容器の中に充填されている。なお、正極側の炭素棒は集電棒とも呼ばれ、反応には関与しない。

塩化アンモニウムを使用したマンガン電池は「EMDタイプ2(EMD Type2)」と呼ばれ、塩化アンモニウムの多くを、もしくは全てを塩化亜鉛に置き換えたマンガン電池は「EMDタイプ3(EMD Type3)」と呼ばれる。EMDタイプ2型は減極剤を圧力で固めた後、亜鉛缶に入れる際に周囲をでんぷんのり状にした電解液で覆ったり、液体の電解液をガーゼなどの布に含浸させたものを減極剤に巻いて亜鉛缶に挿入する。EMDタイプ3型は減極剤の回りをペースト状にした電解液を含浸させた紙を巻き、亜鉛缶に挿入する(ペーパーランド方式)。EMDタイプ2型は電池を使用するにつれて化学反応で水が発生し、後述の簡易な外装も相まって液漏れが発生しやすい。EMDタイプ3型は化学反応で水を消費することと、頑丈な外装によって液漏れの発生は少なくなっている。[1]

マンガン乾電池の内部構造
1.正極端子 2.集電体(炭素棒) 3.負極(亜鉛) 4.正極(二酸化マンガン) 5.電解液(塩化亜鉛・塩化アンモニウム) 6.負極端子

左:EMDタイプ2(NH4Cl)型。でんぷん糊状の電解液。
右:EMDタイプ3(ZnCl2)型。ペーパーランドセパレーター方式。

性質と種類

近年は国内生産もされなくなりマンガン乾電池の流通量は減っているが、乾電池の一般的な種類であり、円筒形(単1 - 単5)、角型 (6F22) など、各形状(サイズ)が生産される。アルカリマンガン乾電池(アルカリ乾電池)に比べると容量が少ないが、しばらく休ませると電圧を回復する性質を持つ。また、市販価格はアルカリ乾電池の半分程度である。このため、負荷電流が比較的小さいリモコン電気時計など、また間欠的に使用するガスコンロストーブの点火ヒーター、懐中電灯ラジオなどの用途に適している。また、液漏れしてもアルカリ乾電池より毒性の低い「弱酸性の電解液」であるため玩具にも使用される事があるが、当然目などに入れば危険である。技術的にアルカリ乾電池の進化が大きい(液漏れ対策も研究されている)ため、昔とは違い、アルカリ乾電池よりマンガン乾電池の方が液漏れに強いとは言えなくなっている。

角型のものは積層電池であり、内部で小型の電池が複数直列に接続されている。これらの電池の電圧 (V) は、内蔵している電池の数×1.5となる。マンガン乾電池の積層電池として、ほぼ唯一現存している6F22(en:Nine-volt battery)では、6個の小型電池(F22)が内蔵されていて計9Vとなっている。

かつては4AAという単3形電池(AA)が4つ内蔵された6Vのものもあった。以前は国内外にてラジオのB電池用である積層高電圧電池(22.5V?90V)やストロボフラッシュ用積層電池(15V?430V)が製造されていたが2018年現在、これらの積層電池の製造は終息しつつある。

また平角3号(FM-3)、平角5号(FM-5)、正角1号(SM-1)といった第二次大戦前に日本標準規格にて規格化されていた大型電池も存在していた。これらは単1、単2といった電池が規格化される以前に灯火、無線通信用として使われていた。2018年現在は平角3号および平角5号のみ通信用乾電池として製造販売が行われているがマンガン乾電池からアルカリ乾電池へ置き換わりつつある。2018年現在の主な用途は家庭のベル用、電信機、科学実験、模型用グローエンジンの始動用である。これらの大型電池には特殊な仕様として電気柵電源用、工事警告灯用もある。

一般に市販されているマンガン乾電池にはランクがあり、標準(S)を緑色、高容量(C)を青色、高出力(P)を赤色、超高性能(PU)を黒色として区別される。

マンガン乾電池はアルカリ乾電池より軽いが、その中でも、ランクによる重量差があり、例えば黒より赤の方が軽い。これは、マンガン乾電池のランク分けで減極剤である二酸化マンガンの量や、電解液の成分を変えているためである。また、金属外装、熱収縮チューブ外装、紙巻き外装等の外装方法でも重さが変わる。基本的にランクが低いほど、外装も簡易になるためである。
外装方法左から紙巻外装、シール外装、PVC熱収縮外装、金属外装、樹脂外装

マンガン乾電池の外装方法は他の電池と異なり多くの種類がある。古くはボール紙で巻いただけの外装であった。マイナス極も亜鉛缶がむき出しで、液漏れに対する能力はなく、1960年頃まで多く使用されていたEMDタイプ2型は液漏れで機器を濡損させることがままあった。また、ボール紙を重ねて巻くため、亜鉛缶や減極剤(二酸化マンガン)の容積が小さくなり、容量も小さくなっていた[1]。なお、現在はブリキ製の金属外装が主流で、マイナス極もニッケルメッキした金属板に覆われており、かつ金属外装の下にPVCの熱収縮チューブを用いて亜鉛缶を絶縁も兼ねて覆っており、液漏れしにくくなっている(液漏れを完全に防止できるわけではない)。


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