マレー川
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マレー川、マリー川
中流域(ニューサウスウェールズ州
延長2,508 km
平均流量0.89 m³/s
流域面積1,061,469 km²
水源オーストラリアン・アルプス
水源の標高-- m
河口・合流先南極海
流域 オーストラリア
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マレー川の流路マレー川を航行する外輪船 マレー川を夜に航行する外輪汽船(1880年頃).mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、マレー川に関連するメディアがあります。

マレー川またはマリー川(マレーがわ、マリーがわ、Murray River, River Murray, ンガリンジェリ語:Millewa,ヨータヨータ語:Tongala)[1]は、オーストラリア南東部を流れる河川で、オーストラリア最長の河川である。流域のマレー・ダーリング盆地は雨量の少ない地域であり、スノーウィーマウンテンズ計画による灌漑事業によって農業地帯となった。
流路

オーストラリアン・アルプスに源を発し、平原を蛇行しながら西流し、その流路は多くがニューサウスウェールズ州ビクトリア州の州境となっている。南へ進路を変える直前に南オーストラリア州に入り、そこから約500kmほど南に流れて、アレクサンドリナ湖(英語版)を経由して南極海へと注ぐ。河口の近くには1879年にマレー橋が出来たことに由来するマレーブリッジという町がある。

中流域の蛇行部に多くの湿地セキザイユーカリ、Eucalyptus largiflorens(英語版)などのユーカリの森林があり、中下流部一帯はダイサギチュウサギコサギハシブトゴイオーストラリアサンカノゴイ、キガオミツスイ(英語版)、オトメインコタマシギオニアジサシシロハラウミワシブロンズトキを含むトキ類ウ類ヘラサギ類などの鳥類およびマーレーコッド、トラウトコッド(英語版)、シルバーパーチ(英語版)、Craterocephalus fluviatilis(英語版)などの魚類、Litoria raniformis(英語版)などのカエル、Notopala sublineata(英語版)などの腹足類の生息地と繁殖地となっている。バーマー(英語版)[2]、ガンバウワー島(英語版)[3]ニュー・サウス・ウェールズ州中央マレー森林(英語版)[4]、ハッター・クキン湖沼群(英語版)[5]、リバーランド(英語版)[6]、バンロック・ステーション(英語版)[7]などはラムサール条約に登録されている。

河口は、マレー川が南極海に流れ込む場所である。2000年代初めより、浚渫機がマレー川の河口で稼動し、海からクーロン国立公園礁湖への最低限の流れを維持するため、水路から砂を取り除いている。24時間浚渫し続けないと、河口が沈泥で塞がり、クーロン礁湖への新鮮な海水の供給が途絶え、温度が上がり、よどんで死んでしまう。
歴史

1824年オーストラリアの探検家ハミルトン・ヒュームとウィリアム・ホーベルによって上流部が発見されたのち、6年後の1830年に、チャールズ・スタートが下流部を調査し、当時のイギリス植民地相ジョージ・マレーにちなんで「マレー川」と名付けられた。

19世紀半ばから20世紀初頭まで、マレー川では河川交通が盛んであり、数多くの外輪式蒸気船 (paddle steamer) が活躍していた。その船の多くは内陸マレー・ダーリング盆地一帯で生産される毛の運搬に携わっていたのであったが、鉄道網が発達していくにつれて外輪式蒸気船は次第に見られなくなっていった。蒸気船は現在、観光客向けのクルーズ船として使用されており、マレー川沿いの町から乗ることができる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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