マレーシア料理
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出典検索?: "マレーシア料理" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2013年4月)

マレーシア料理(マレーシアりょうり、マレーシア語:Masakan Malaysia)は、マレーシア人郷土料理である。マレー系、中華系、インド系など、マレーシアの各民族それぞれに独自の料理があり、それらを包有するものである。これらは他民族の食材や調理法から影響を受けても宗教による食のタブーのため融合することは少なく、マレーシアの多文化的要素となっている。
概要

マレーシアの国民は、60%弱を占めるマレー系、約30%を占める中国系、約10%を占めるインド系と少数の原住民族と各国からの諸民族から構成されている。マレー系の多くはイスラム教徒であり、豚肉を始め、ハラールでない食材を食べず、を飲まない食のタブーがある[1]。インド系は主に南インド出身のヒンドゥー教信者が多く、他にシーク教の信者などがあり、中国系は福建省広東省潮州系、客家系を含む)、海南省にルーツを持つ人が多く[1]仏教徒の中には、牛肉を食べない人も少なくない。このように各民族が信じる宗教によって異なる食のタブーがあることから、多民族から構成される会社の食堂や宴会の食材では鶏肉、魚介類、野菜などに限って出されることも多く、そういう料理を出すレストランもある[2]。マレー系とインド系は右手で直接食べる習慣があり、中国系は主に箸を使うが、各民族が共通する場ではフォークスプーンで食べることが多い。

また、調理する食材は同じでも、民族によって、あるいは地域によって違なる調理法や調味料が用いられ、それにより異なる風味や盛り付けとなり、多様な料理となっている。
食材
主食ナシルマッ

アジア南アジアの他の国でもそうであるように、マレーシアにおいても多くの場合は(nasi)が主食である。マレーシアでは、在来種の香り米や北のタイ米が食べられることが多い。上質のインドバスマティは、長い粒状と芳しく優雅な風味のため、ビリヤーニ料理で使用される。マレーシア人が新しい味覚を取り入れるのに従い、食卓には徐々に日本の短粒米などの米も見られるようになっている。

一般的な米料理には、ココナッツミルクニンニク、ニオイタコノキ(pandan)を加えて炊き、独特の芳香をあたえ、揚げたカタクチイワシ科の雑魚(ikan bilis)、ピーナッツ、キュウリ、固ゆでしたおよび辛いチリペーストであるサンバルとともに盛り付けるナシルマッ(nasi lemak)があり、朝食の定番となっている。ママック(英語版)による「サンバル」はやや辛い傾向があるが、ナシルマッに添えるマレーの「サンバル」はやや甘い傾向にある。

しかしながら、多能なナシルマッはさまざまな習慣で食べられるため、それは一日中どんな時間でも食べられる。よりしっかりとした食事では、ナシルマッとともにカレー、鶏のフライ、またはルンダン(rendang)と呼ばれる牛肉の辛い煮込みを添えて食べる。

トレンガヌ州クランタン州のようなマレーシア東海岸で売られているナシダガン(nasi dagang)は、朝食時にはよくナシルマッとともに並べて売られているとはいえ、混同すべきでない料理である。

料理もまた一般的な食物である。小麦粉で作られるミー (Mee、?・麪)、細いミースア (Mee Suah、?線・麪線)、揚げたイーミン (Yee Meen、伊?・伊麪)、米で作られるミーフン(ビーフン) (Mee Hoon、米粉)、クイティオ (Kuay Teow、?條)、緑豆などで作るランカ (Langka、冬粉)など、麺類の種類は豊富で、味付けや調理法もさまざまである。

ロティ・チャナイ(roti chanai)、パイ風生地のロティ・パラタ(roti paratha)、トサイ、イドリおよびプーリーなどのインド風のパンは、多くのマレーシア人によってよく朝食として食べられている。洋風のパンは、マレーシアの食卓にとって比較的新しいものであるが、辛い味付けの雑魚を入れたパン(roti ikan bilis)やニオイタコノキ(pandang)の風味を付けたパンなど、マレーシア独特のパンもよく食べられている。また、食パンにカヤ(kaya)と呼ばれるココナッツと卵から作る甘いペーストを塗って食べることも一般的である。
家禽サテ

鶏肉(daging ayam)は、一般に地元の農場から供給され、安価な食肉となっている。農場は家族経営だったので、鶏は必要に応じて新鮮な状態のまま街の伝統市場(街市)に回される。売り主は、わずかな料金のためでも鶏を脱羽機に入れる。脱羽機はさかんに羽を除去しながらかき回す大きな湯の容器からなる。鶏の内臓を抜き、きれいにする作業は家で行われる。今日このような伝統市場が未だに存在する一方で、都市に住む大多数のマレーシア人は、企業による巨大な養鶏場で育てられた冷蔵/冷凍肉を購入している。

マレーシア料理における、特別な鶏肉料理のレシピは「アヤム・カンポン(ayam kampung、村の鶏)」と呼ばれる。それらは、籠に入れられずに自由に走り回った放し飼いの鶏である。一般にこれらの鶏には、より高い栄養価があると考えられている。それらはより体脂肪が少ない分、一般の鶏よりも締まっている。一般にアヤム・カンポンは、蒸すかスープとして調理される。サテ(ピーナッツとココナッツミルクソースによる、一般に鶏肉、牛肉、および羊肉のグリル)はマレーシアの代表的な料理の一つと考えられている。

またマレーシアにおいて家鴨は、ほとんど中国系とプラナカン料理だけの、比較的狭い範囲でしか食べられていない。
牛肉

ヒンドゥー教仏教のいくつかの教派など、一部の宗教では牛肉(daging lembu)を食べることが禁じられているが、それにもかかわらず牛肉はマレーシアの食卓にとって一般的である。カレー、煮込み、焼き物、または麺料理などで食べられる。マレー人はハラールの牛肉のみを食べる。辛く煮たルンダン(rendang)はマレーが起源の文化であることから、しばしば国民食またはマレーシアの国家遺産と呼ばれる。
豚肉

豚肉(daging babi)は、中国系やインド系、イバン族、カダザン族、オラン・アスリのような先住民族などの非イスラームの民族によって大部分が消費されている。マレー人は定義上ムスリムであることから、イスラームが禁じる豚肉を食べないが、他の民族に豚肉の生産や消費に禁止を強いるわけではない。一般に、地元のスーパーマーケットハイパーマーケットのハラール以外の食品売り場では豚肉の缶詰を販売しており、伝統市場、スーパーマーケット、ハイパーマーケットで新鮮な豚肉を買うことができる。
ヤギ肉

ヤギ肉(daging kambing)もまた、マレーシア料理の一部である。一般には、羊肉よりヤギ肉が食され、スープ、カレー、または煮込みなどの料理で使用される。それはインド系の料理で一般的な料理である。
パンコール島の魚

周囲を海に囲まれているマレーシアでは、魚(ikan)も食材としてよく利用されている。カタクチイワシ科のインドアイノコイワシ属を主とする雑魚の身を塩漬けして干したイカン・ビリス(ikan bilis、中国語 江魚仔)は最も身近な魚で、ナシルマッのおかずやパンの具として日常的に食べられている。サバ科グルクマ(Kembong、甘望、甘榜)、アイランドマケレル(Pelaling)、サワラ類(Tenggiri、馬鮫)、アジ科ムロアジ類(Selayang、Curut、蘇眉、眺景。主にモロやマルアジ)、オニアジ(Cencaru、硬尾)、テルメアジ(Lolong)などは、いずれも揚げたり、焼いたり、カレー煮にしたりされる大衆的な魚である[3]。他にもハマギギ類(Duri、Pulutan、Utik、海鯰)、モンガラカワハギやオキハギ類(Ikan ayam laut、?魚)、イトヨリダイ類(Kerisi、扁里、紅衫)、ニベ類(Gelama、Tengkerong、黄魚)、マエソ類(Mengkerong、Conor、Ubi、狗母)、ヒメジ類(Biji Nangka。コハクヒメジなど)は焼き魚、煮魚、魚肉練り製品などで食べられ、キントキダイ類(Temenggong、大眼?)、マナガツオ(Bawal putih、?魚)やクロアジモドキ(Bawal hitam、黒?)は中華料理の蒸し魚、煮魚などにされる。これらはいずれも鮮魚として水揚げ地周辺や大都市で消費されるほか、一部は冷凍にもされている。

地域別の特徴を見ると、半島東海岸では大きい目のメアジ(Selar、Mata besar、色拉)や黄色い線があるホソヒラアジ(Selar kuning、黄線)、サッパ類(Tamban Sisek、黒魚仔)、カツオに似たスマ(Aya kurik)も多い。東マレーシアではサバ科のグルクマ、ヒラソウダ(Aya hitam、Kayu)、サッパ類、イトヨリダイ類(Kerisi、紅衫)、ハタ類(Kerapa、石斑)が多く獲れる。ツマリエツ類(Impirang)やロウニンアジ類(Jamah)のようにサラワク州特産の種もある[3]

なお、サケマスタラもマレーシアの食卓でもよく見かけるが、冷凍で輸入されたものである。
その他水産物

マレーシアでよく消費される水産物はヤリイカ類(Sotong biasa、Cumit、蘇東、?魚)やコウイカ類(Sotong katak、墨魚)、クルマエビ類、ブラチャンという調味料をつくるためのアミ(Udang baring)などの水揚げが多い。淡水産のオニテナガエビ(Udang galah、中国語 生蝦)もよく利用されるが、これはタイで養殖したものを輸入している。カニは海底に棲むワタリガニ科のアミメノコギリガザミタイワンガザミが多い。シャコ類(Udang lipan)は主に半島西海岸で食べられる。ハイガイ(Kerang、蚶)類も類の具などに日常的によく用いられている。これらの水産物はマレーシアで民族を問わずに食べられており、他国でハラールではないと考えられている陸に上がれるカニも、ハラールと考えている。ただ、高価なので日常的ではなく、たまに食べる高級食材と扱われる。他にサラワク州ではビゼンクラゲ(Ubur-ubur merah)の漁も行われているが、主に中華料理用である。
野菜

マレーシアには寒い季節がないため、野菜は通常一年中生産される。雨季にはたまに野菜の生産量が低下するが、全体的に生産が止まることはない。したがって野菜は年間購入できるが、ある時期に限りわずかに高値となる。多用されるものとして、ヨウサイ(kangkong)、ハクサイレタスニンジンタマネギピーマンキュウリ、もやしなどがあり、日本でなじみの薄いものとしてバナナの花などがある。薬味となるコリアンダーは生で多用される。
果物

マレーシアの気候は、果実を一年中栽培するのに適している。マレーシアはほとんどの熱帯果実を栽培するか、近隣国から輸入している。暑い気候に間食・デザートとして適していること、またマレーシア人は平均して野菜の摂取量が少ないため、一般に果実の需要はかなり高い。露店などで食べ切りできる少量のカットフルーツを竹串とともにビニール袋に入れ販売しているのも多く見られる。そのまま食する他、甘塩味の梅干しの粉末をかけたり、甘辛い唐辛子のソースをかける食べ方もある。いくつかの有名な果実は:

バナナ(pisang) - 輸入物も多いが、庭や軒先でも栽培されるほか空き地・山林にも多く自生している。 

ドリアン(durian) - 突起の多い外皮と強烈な匂いのある果物で、それが特別に好き嫌いの感情を強く引き起こす熱帯の果実である。また、「果実の王」として知られている。スーパー・露店などで容易に購入できるが、その匂いゆえに公共の建物やホテル・航空機などでは「ドリアン禁止」の標識があり持ち込み禁止の場合も多い。

パパイヤ(betik) - 皮が黄色、果肉はオレンジ色で粒々の黒い種が中央の中空部分に多数ある。

スイカ(tembikai) - そのまま食されるほか、ジュースとしても好まれる。

ランブータン(rambutan) - 独特の外観があり、熟れると赤か黄の外皮は、毛のような肉質の柔らかいとげを持つ。

マンゴスチン(manggis) - しばしば「果実の女王」と呼ばれる。

レイシ(laici) - でこぼこの赤い皮を持ち、甘味はときに紅茶を甘くするために使われ、一年中販売される。

マンゴー(manga) - 地元産もあるが、季節に応じタイ・インド・インドネシアなどより輸入されたものがある。

リュウガン (longan) - レイシと似ており、中国語で龍眼(ロンガン)、マレー語で mata kucing(猫の目)呼ばれる。

スターフルーツ(ゴレンシ。belimbing besi) - ビタミンCに富んでいる。

サラク(サラカヤシ。salak) - 蛇の皮のような外皮に包まれた果実。

など
種類

多民族国家であるマレーシアでは、エスニックグループごとに独自の文化を維持しており、料理においてもそれぞれが互いに影響しあいながらも別々の発展を遂げている。


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