この項目では、フォーミュラ1のレースについて説明しています。ロードレース世界選手権のレースについては「マレーシアグランプリ (ロードレース)」をご覧ください。
Malaysian Grand Prixセパン・インターナショナル・サーキット
レース情報
周回56
コース長5.543 km (3.444 mi)
レース長310.408 km (192.878 mi)
開催回数36
初回1962年
マレーシアグランプリ(Malaysia Grand Prix)は1999年から2017年までマレーシアのクアラルンプール近郊のセランゴール州セパン(Sepang)にあるセパン・サーキットで行われたF1のグランプリである。 マレーシアの観光振興策のひとつとして、アジア地域では日本(日本GPとパシフィックGP)に続き2国目のF1誘致に成功し、1999年に初開催された。ヘルマン・ティルケが設計した新設サーキットでは初開催であった。1999年は第15戦、2000年は最終戦と終盤での開催であったが、2001年から2015年まで、開幕戦オーストラリアGPに続くシーズン第2戦としての開催が定着していた。2016年は開催が10月(第16戦)に移動し、シンガポール→マレーシア→日本というアジア3連戦の2戦目に組み込まれた。 高温・多湿というドライバーには過酷な条件に加えて、午後には毎日のように通り雨(スコール)が降ることがレース結果の予想を難しくしていた。スコールが降り出すとコースは水浸しになり、止むとすぐに路面が乾き始めるため、ドライ用/レイン用タイヤを履き替えるタイミングが重要であった。 2006年からチケットの大幅な値下げが行われたが、それでも観客動員は減少傾向となっており、2016年はセパン・インターナショナル・サーキットのキャパシティの半分強(前年比で1割減)にとどまった。このため、開催契約が切れる2018年をもって撤退することを検討していたが[1]、ナズリ・アブドゥル・アジズ
概要
2017年4月、マレーシア政府はマレーシアグランプリの終了を1年前倒すことを発表した。これによりマレーシアグランプリは19年の歴史に幕を下ろすことになった[4]。
おもな出来事2007年マレーシアGPの模様(1コーナー付近)
1999年
同年のイギリスGPで右足を骨折したミハエル・シューマッハが復帰戦でポールポジションを獲得。レースでは同僚のエディ・アーバインに勝利を譲り、アーバインとチャンピオンを争うミカ・ハッキネンをブロックするチームプレーを果たした。
2003年
予選ではフェルナンド・アロンソが当時の史上最年少記録(21歳236日)となる初ポールポジションを獲得。決勝レースではキミ・ライコネンが初優勝し、新世代の台頭を印象付けた。
2009年
土砂降りのスコールによりレースが中断。そのまま31周目終了時点の順位でレース打ち切りとなり、1991年オーストラリアGP以来のハーフポイントレースとなった[5]。
2012年
この年も雨のため赤旗中断となり、51分後に再スタートが切られた。マシンの不調に悩むフェルナンド・アロンソがセルジオ・ペレスとのマッチレースを制して優勝[6]。
2013年
セバスチャン・ベッテルがチームオーダーを無視してチームメイトのマーク・ウェバーを抜いて優勝し、両者の確執がマスコミを騒がせた。3・4位のメルセデスチームもチームオーダー発動の是非が取りざたされた[7]。また1回目のピットインの際に、メルセデスのルイス・ハミルトンが前年まで在籍していたマクラーレンのピットに間違って進入するハプニングも発生した[8]。
2016年
トップを独走していたハミルトンがエンジントラブルでリタイア、ニコ・ロズベルグがスタート直後にベッテルと接触したため順位を落とし、ダニエル・リカルドが2年ぶりの勝利。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2位に続き、レッドブルが3年ぶりの1-2フィニッシュを果たす[9]。
過去のレース結果