マルドゥック・スクランブル
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マルドゥック・スクランブル
ジャンル
SF[1]
小説
著者冲方丁
イラスト寺田克也
出版社早川書房
掲載誌S-Fマガジン
レーベルハヤカワ文庫JA
刊行期間2003年5月 -
巻数既刊16巻(2023年5月現在)
漫画
原作・原案など冲方丁
作画大今良時
出版社講談社
掲載誌別冊少年マガジン
レーベル週刊少年マガジンコミックス
発表期間2009年10月号 - 2012年6月号
巻数全7巻
漫画:マルドゥック・デーモンズ
原作・原案など冲方丁
作画皆本形介
出版社講談社
掲載誌NEMESIS(月刊シリウス別冊)
レーベルシリウスKC
発表号#31(2016年12月) - #40(2018年6月)
巻数全2巻
映画:マルドゥック・スクランブル 圧縮(第一部)
マルドゥック・スクランブル 燃焼(第二部)
マルドゥック・スクランブル 排気(第三部)
原作冲方丁
監督工藤進
脚本冲方丁
キャラクターデザイン鈴木信吾、中井準
音楽Conisch
制作GoHands
製作マルドゥック・スクランブル製作委員会
配給アニプレックス
封切日第一部:
2010年11月6日
2011年8月6日(完全版)
第二部:2011年9月3日
第三部:2012年9月29日
上映時間第一部:65分 / 69分(完全版)
第二部:62分
第三部:66分
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『マルドゥック・スクランブル』は、ハヤカワ文庫JAから刊行されている冲方丁SF小説。イラストは寺田克也が担当している。作品の過去のエピソードを描いた短編『マルドゥック・スクランブル プレストーリイ』が2話、『SFマガジン』誌に掲載された。また、続編の『マルドゥック・ヴェロシティ』予告編の『マルドゥック・ヴェロシティ Prologue&Epilogue』が『SFマガジン』誌に発表されている。『マルドゥック・ヴェロシティ』本編は早川書房より2006年11月に出版された。完結編である『マルドゥック・アノニマス』が2016年3月より刊行されている。

第24回日本SF大賞受賞作品[2]。『SFが読みたい! 2004年版』ベストSF国内篇1位[3]。2010年3月時点でシリーズ累計部数は50万部を記録している[4]

2005年12月にゴンゾ製作でアニメ化されることが発表されていたが、2006年12月21日に製作中止が発表された。2010年11月からGoHands製作で劇場アニメ「劇場版『マルドゥック・スクランブル 圧縮』」が全国順次公開され、映画版に併せて全面改稿した改訂新版が1冊の単行本として発売された。更に、その改訂新版を3冊の文庫に分けた「完全版」が2010年10月8日に刊行された。

別冊少年マガジン』(講談社)にて大今良時によるコミカライズが2009年10月号から2012年6月号連載された。また、『NEMESIS』(同)にて皆本形介によるコミカライズ『マルドゥック・デーモンズ』が#31から#40まで連載された。
ストーリー

少女娼婦バロットは、ショーギャンブラーにしてオクトーバー社の汚れ仕事を引き受けるシェルの計画により命を落としかけるが、シェルの犯罪を捜査する委任事件担当捜査官のイースターと、人語を解する金色のネズミ型万能兵器ウフコックにより救出され、マルドゥック・スクランブル09法に基づく禁じられた科学技術の特別使用によって一命を取り留める。

バロットは、高度な電子干渉(スナーク)能力を手に入れ、イースター、ウフコックと共にシェルの犯罪を追う。一方、シェルも圧倒的な戦闘力を持っている委任事件担当捜査官ボイルドを雇い、バロットを追い詰めようとしていた。ボイルドはかつてはウフコックと手を組んでいたこともあったが、彼我にわかれて闘うこととなる。自分の忌まわしい過去を癒し、シェルを破滅に追い込むために、バロットたちは、シェルの真の履歴データを入手する必要があり、そのデータは、シェルの経営するカジノの、百万ドルチップ4枚に分散されて格納されていることを突き止める。バロットたちは、このチップからデータを取り込むために、カジノに乗り込み、四百万ドル以上の勝ちを目指す。
登場人物

※劇場用アニメ版で演じた声優名を併記する。
ルーン=バロット(RUNE BALOT)
- 林原めぐみ本作の主人公。少女娼婦。ルーン=バロットは娼婦としての源氏名で、本名は不明。シェルの計画により命を落としそうになるが、生命の保護などに限って禁じられた科学技術の使用を認める「マルドゥック・スクランブル-09法」に基づき、全身に金属繊維による人工皮膚を移植され一命を取り留め、それにより常人より遥かに優れた身体能力と体感覚、あらゆる電子機器を触れずに操作する能力を得る。もともと一保護証人であったが、とあることをきっかけにウフコック、イースターとともに積極的にシェルの犯罪を追う事になる。その過程で否応なく多くの戦いに巻き込まれ被害者から加害者へと変わり、そこから様々な人間や弱肉強食の世界に生きる者たちと語らい、時に戦うことで真に闘う意味と自分の存在の意義を確立していく。
ウフコック・ペンティーノ
声 - 八嶋智人委任事件担当捜査官。人語を解する金色のネズミ型万能兵器。体を複数の次元に分割しており、また亜空間に貯蔵してある物質を使って様々な兵器や道具に変化(ターン)することができる。イースター、フェイスマン等が在籍した宇宙戦略研究所で開発され、匂いを元に人間の感情を読み取る能力を持っており、研究所では「金の卵」と呼ばれた。かつてはボイルドとパートナーシップを組み、マルドゥック・スクランブル-09法に基づく証人保護プログラムに従事していたが、とある麻薬事件においてボイルドに濫用され、それを機にボイルドとは決別、道具存在としての自我を確立した。またその時の経験により、周囲を感知するセンサーを全身に装備している。誠実で思慮深い性格だが、物事を真面目に考えて悩む癖があり、名前と引っ掛けて「煮え切らない」と周囲から揶揄されることもある。


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