マルコ・ポーロ賞(マルコ・ポーロしょう、イタリア語: Premio Marco Polo)は、イタリアに関する優れた著作に対して贈られた賞。学識経験者による選考を経て、イタリア文化会館で授与された。
1977年(昭和52年)にイタリア文化の理解と普及を目的として発足、2007年(平成19年)よりフォスコ・マライーニ賞[1]に継承された。
なお訳書はピーコ・デッラ・ミランドラ賞(1987年発足)から中断をはさみ、須賀敦子翻訳賞(2014年発足)に継承された。
受賞者と作品一覧
第1回(1978年)- 第5回(1982年)
第1回
千種堅:『ダンテの末裔たち』(三省堂、1977年)
第2回
宮澤智士
※1996年度はなし
第19回(1997年)- 第25回(2003年)
第19回
辻茂(つじ しげる):『遠近法の誕生』(朝日新聞社、1995年)、『遠近法の発見』(現代企画室、1996年)
第20回(1998年)
根占献一(ねじめ けんいち):『ロレンツォ・デ・メディチ ルネサンス期フィレンツェ社会における個人の形成』(南窓社、1997年)
第21回(1999年)
末吉孝州(すえよし たかくに):『グイッチァルディーニの生涯と時代 ? グイッチァルディーニ研究序説』(上・下)(太陽出版、1997 - 98年)
第22回(2000年)
石井元章(いしい もとあき):『ヴェネツィアと日本 美術をめぐる交流』(ブリュッケ、1999年)
徐京植(そ きょんしく):『プリーモ・レーヴィへの旅』(朝日新聞社、1999年)
第23回(2001年)
高橋友子(たかはし ともこ):『捨児たちのルネッサンス 15世紀イタリアの捨児養育院と都市・農村』(名古屋大学出版会、2000年)
第24回(2002年)
佐藤眞典(さとう しんすけ):『中世イタリア都市国家成立史研究』(ミネルヴァ書房、2001年)
第25回(2003年)
今道友信(いまみち とものぶ):『ダンテ「神曲」講義』(みすず書房、2002年)
第26回(2005年)-第28回(2007年)
第26回(2004年)
学術部門
京谷啓徳 :『ボルソ・デステとスキファノイア壁画』 (中央公論美術出版、2004年)