マルコ・ベロッキオ
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マルコ・ベロッキオ
Marco Bellocchio
2010年
生年月日 (1939-11-09) 1939年11月9日(84歳)
出生地 イタリア ピアチェンツァ県ボッビオ
職業映画監督脚本家
ジャンル映画テレビ映画

 受賞
カンヌ国際映画祭
パルム・ドール・ドヌール
2021年
ヴェネツィア国際映画祭
審査員特別賞
1967年『中国は近い』
脚本賞
2003年『夜よ、こんにちは』
国際映画批評家連盟賞
1967年『中国は近い』
2015年『私の血に流れる血』
ベルリン国際映画祭
銀熊賞(審査員特別賞)
1991年『La condanna』
国際映画批評家連盟賞
1975年『解きほぐす愚か者』
1979年『La macchina cinema』
国際カトリック映画事務局賞
1975年『Matti da slegare』
ヨーロッパ映画賞
国際映画批評家連盟賞
2003年『夜よ、こんにちは』
革新的ストーリー・テリング賞
2022年『夜のロケーション』
その他の賞
ロカルノ国際映画祭
名誉金豹賞
2015年

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マルコ・ベロッキオ (Marco Bellocchio, 1939年11月9日 - )は、イタリア映画監督脚本家である。
来歴

1939年11月9日ピアチェンツァ県ボッビオで生まれる。ミラノで哲学を学んでいたが、映画に転向。1959年からローマ国立映画実験センターで映画製作を学んだ[1]

1965年、『ポケットの中の握り拳』で映画監督としてデビュー。1967年の『中国は近い』は第28回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞と国際映画批評家連盟賞を受賞した。1968年にはイタリア共産党に入党している。

その後、精神科医のマッシモ・ファジョーリと知り合い[2]、作風を精神分析的なものへと変貌させる。マルーシュカ・デートメルスを起用してレイモン・ラディゲ同名小説を大胆な解釈で映画化した『肉体の悪魔』(1986年)やベアトリス・ダルが自身を魔女と称す女性を演じた『サバス』(1988年)、日常的な会話を止め、舞台言語だけを話す男を描いた『蝶の夢』(1994年)がその代表作である[1]。また、1991年には『La Condanna』が第41回ベルリン国際映画祭審査員グランプリを受賞している[3]

2000年代からは作風を再び社会的・政治的なものに戻し、1978年赤い旅団が起こしたアルド・モーロ元首相の誘拐殺人事件を扱った『夜よ、こんにちは』(2003年)やベニート・ムッソリーニの最初の妻イーダ・ダルセルを描いた『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』(2009年)といった作品を発表し、いずれも高い評価を得ている[2]

2011年第68回ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞。2012年尊厳死について扱った『眠れる美女』を発表。同作は第69回ヴェネツィア国際映画祭第25回東京国際映画祭で上映された。

2015年、『私の血に流れる血』を発表。また、同年、第68回ロカルノ国際映画祭にて名誉豹賞を受賞した[4]

2016年、ジャーナリストのマッシモ・グラメッリーニによる自伝的小説を原作とする『甘き人生』を発表。同作は第69回カンヌ国際映画祭監督週間のオープニング作品として上映される。

2019年、実在のマフィアであるトンマーゾ・ブシェッタの生涯を描く『シチリアーノ 裏切りの美学』が第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品される[5]

2022年、再びアルド・モーロ誘拐殺人事件を題材とした『夜のロケーション』を発表。同作は6つのエピソードからなるミニシリーズとして製作されたが、イタリアでは前後編からなる長編映画として劇場でも公開された[6]

2023年ユダヤ人の両親のもとに生まれながら6歳で異端審問所警察によって連れ去られ、カトリック教徒として育てられて長じて司祭となったエドガルド・モルターラの生涯を題材とした『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』を発表。同作は第76回カンヌ国際映画祭コンペティションに出品される[7]
フィルモグラフィー
長編劇映画

公開年邦題

原題クレジット備考
監督脚本
1965
ポケットの中の握り拳

I pugni in tascaYesYes
1967中国は近い

La Cina e vicina YesYes
1969議論しよう、議論しよう

Discutiamo, discutiamoDiscutiamo, discutiamoYesYesオムニバス映画

愛と怒り』より
1972Nel nome del padreYesYes
Sbatti il mostro in prima paginaYes
Pianeta VenereYes
1976Marcia trionfale
1977Il gabbianoテレビ映画
1979Armonica a boccaYes
1980虚空への跳躍

Salto nel vuotoYesYes
1982Gli occhi, la boccaYesYes
1984エンリコ四世

Enrico IVYesYes
1986肉体の悪魔

Il diavolo in corpoYesYes
1988サバス

La visione del sabbaYesYes
1991La condannaYesYes
1994蝶の夢

Il sogno della farfalla Yes別題『新・肉体の悪魔』
1995Sogni infrantiYesYesテレビ映画
1997Il principe di HomburgYesYes
1998Alfabeto italiano: La religione della storiaYesYesテレビ映画
1999乳母

La baliaYesYes
2002母の微笑


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