マルクス・ユニウス・ブルトゥス
M. Iunius Brutus
(Q. Sevilius Caepio Brutus)[1]
「ブルトゥス像」(ローマ国立博物館)
渾名小ブルトゥス (Brutus minor)
出生紀元前85年6月
生地ローマ(イタリア本土)
死没紀元前42年10月23日
死没地フィリッピ
マルクス・ユニウス・ブルトゥス(ラテン語: Marcus Junius Brutus, 紀元前85年 - 紀元前42年10月23日)は、共和政ローマ末期の政務官。
独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルの暗殺(英語版)に関わった人物の1人で、現代においてはカエサル暗殺を象徴する人物として記憶されている[2]。16世紀末のイングランドでシェイクスピアが著した戯曲『ジュリアス・シーザー』の主人公としても有名であり、英語読みのブルータスの名がよく知られる。 共和政を樹立した伝説的な執政官ルキウス・ユニウス・ブルトゥスの末裔であり、カプア市の創設者として知られる護民官マルクス・ユニウス・ブルトゥス・マイヨル(大ブルトゥス)と、小カエピオの子女セルウィリア・カエピオニスの子としてローマに生まれる。セルウィリアと小カトーは異父姉弟(小カエピオの妻リウィアが、離婚後に大カトーの孫カトー・サロニアヌスと再婚して小カトーを儲けた)であり、小カトーは母方の叔父となる。 父はブルトゥスが生まれた時、ルキウス・コルネリウス・スッラとガイウス・マリウスが率いる閥族派と民衆派の内乱に巻き込まれていた。マリウス死後、マルクス・アエミリウス・レピドゥスによる蜂起に加わった父はグナエウス・ポンペイウスによって殺害されたとされる[3]。
生涯
生い立ち