市旗
愛称 : "City of Kings"(王者の街)
位置
マリオン郡内の位置
座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯40度35分12秒 西経83度7分35秒 / 北緯40.58667度 西経83.12639度 / 40.58667; -83.12639
マリオン(Marion)は、アメリカ合衆国オハイオ州の都市。マリオン郡の郡庁所在地である。人口は3万5999人(2020年)。州都コロンバスの80キロメートル北に位置しており、都市圏に入っている。
マリオンは第29代大統領ウォレン・ハーディングゆかりの地である。ハーディングは地元新聞社マリオン・スターを買収し、財を成し、政界へ進出して大統領へ上り詰めた。20世紀前半にマリオンを鉄道交通の中心地たらしめたユニオン駅も、ハーディングの要請によって建てられたものである。また、大統領に就任した後には、ハーディングはマリオンの中心部に、自身の名を冠した迎賓用のホテルを建てた。市内にはハーディングの家が保存され、またハーディング夫妻の墓がある。また、マリオンの市旗には、その形やサイズ、デザイン、色と共に、所定の位置にハーディングの墓を描くことが、市の条例によって定められている[3]。 マリオンの起源は米英戦争時、後に第9代大統領となる将軍ウィリアム・ハリソンの隊がエリー湖への進軍中、配下の測量士ジェイコブ・フーズが丘の上で泉を発見し、掘った井戸にさかのぼる。後にこの井戸は「ジェイコブの井戸」と呼ばれるようになった[4]。やがて1821年、エバー・ベイカーとアレクサンダー・ホームズの2人の入植者が「ジェイコブの井戸」の北に町を建設した[1]。町および郡の名であるマリオンは、独立戦争における英雄の1人であるフランシス・マリオンを讃えてつけられた[5]。 19世紀も後半になると、マリオンには2本の鉄道が通り、産業が興った。1880年代中盤には、後に第29代大統領となるウォレン・ハーディングが経営するマリオン・スターを含む3紙の新聞が刊行されていた。また、この頃マリオンの最大雇用主であったマリオン・スチーム・ショベル社で生産された蒸気ショベルは、パナマ運河の掘削にも使われた[1]。1900年代初頭には、ハーディングの要請によってマリオンのユニオン駅が建てられた。後にこの駅は、ハーディングが大統領選に出馬した際に選挙活動にも使われた。1923年にハーディングが死去すると、この駅はその葬送列車の終着駅となった[6]。第二次世界大戦中には、地元の有志女性がこの駅で食堂を運営し、この駅に停車する列車に乗った兵士に軽食や地元産の果物、飲料、新聞、雑誌、たばこ、かみそりなどを提供した。中でも特に兵士に人気が高かったのがポップコーンであった[7]。しかし、第二次世界大戦が終わると旅客鉄道は下火になっていき、マリオンを「リトル・シカゴ」と呼ばせしめたこの駅も1971年に旅客取扱いを終了した[6]。 マリオンは北緯40度35分12秒 西経83度7分35秒 / 北緯40.58667度 西経83.12639度 / 40.58667; -83.12639
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