マリア崇敬
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マリア崇拝」とは異なります。
ウルリッヒスベルグ教会のマリア像

マリア崇敬(マリアすうけい、devotion to Mary[1])とは、イエス・キリストの母マリア仲介者[注 1]として神[注 2]への執り成しを願うことを中核とする宗教概念。また、その表現や行事などを指す[1]。古代からの伝統によって東方正教会およびカトリック教会において共有されている概念である[2]。聖母崇敬(せいぼすうけい)ともいう。目次

1 用語

2 概要

3 歴史的変遷

3.1 初期のマリア崇敬

3.2 マリア文化の成長


4 救いの歴史における聖母マリアの役割について

4.1 あがないの協力者であるマリア

4.2 仲介者であるマリア

4.3 教会の母であるマリア


5 脚注

5.1 注釈

5.2 出典


6 参考文献

6.1 ウェブサイト


7 関連項目

用語
崇敬
カトリック教会における崇敬[注 3]は、本来の信仰対象である神[注 2]に対する崇拝[注 4]と区別して、人間であるマリアや聖人たちに使用する用語・概念である[3]
特別崇敬
特別崇敬[注 5]は、マリア崇敬を指す用語で、語義は「ほかのあらゆる崇敬にまさる崇敬」である[4]。この用語はトマス・アクィナスを始めとするスコラ哲学者が使い始めた[4][5][6][7]
執り成し(英語版)
他者のために神に頼むこと[8]あるいは願いを取り次ぐこと。その祈り[8]。取り次ぎとも訳される。
仲介者
キリスト教で仲介者[注 6]あるいは仲保者というと多くはイエス・キリストを指す[9]。『新約聖書』に収録されているパウロの名による司牧書簡の一つ「テモテへの手紙一」には「神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。」[10]とある。しかしカトリック教会においては、このイエス・キリストを指す「仲介者」と区別して、マリアを「すべての恩恵の仲介者[注 7]と呼び、マリアによる恩恵の仲介を支持している[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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