この項目では、マメ科の植物について説明しています。作物としてのマメについては「豆」をご覧ください。
マメ科
Fabaceae
ヤハズエンドウ Vicia sativa
分類(APG III)
マメ科(学名:Fabaceae, syn. Leguminosae)は、被子植物に含まれる分類群の1つで、いわゆるマメの仲間を含む。バラ科などと並び、非常に大きなグループであり、現代の地球で繁栄していると考えられている一群である。
マメ科・ネムノキ科・ジャケツイバラ科に3分する説もあったが、ジャケツイバラ科が他の2科を内包する側系統であり、系統的には否定された。 マメ科は草本、木本のいずれも含む。草本となる種は寒帯にまで分布するが、木本となる種は温帯や熱帯に多い。 葉が羽状複葉になるものが多い。また「就眠運動(夜になると葉柄や小葉の根元(葉枕)で折れ曲がり葉が閉じること)」をするものもある。この就眠運動は光量による起因ではなく体内時計によるもので一定の時刻が訪れれば光量に関係なく就眠運動を起こすことが、ネムノキに光を当て続ける実験により判明している。オジギソウでは触れただけで同じような運動を起こす。托葉があり、葉と同様に大きくなるもの(エンドウ)、蜜腺になるもの(ヤハズエンドウ)、とげになるもの(ハリエンジュ)などもある。 マメ科は花の形が大きく異なる3グループがあり、亜科単位として分かれるという説が昔から分類学上で多くの研究者に支持されている。3亜科はジャケツイバラ亜科、ネムノキ亜科、マメ亜科と呼ばれる。
形態
マメ科草本であるラッカセイ
マメ科木本のニセアカシア
Albizia samanの羽状複葉
托葉が針のようになるハリエンジュ(ニセアカシア)
ジャケツイバラ亜科のホウオウボク。放射相称に近い
ネムノキ亜科のネムノキ。目立つのは雄蕊
マメ亜科のエンドウ。典型的な蝶形花
マメ亜科のヤブツルアズキ。蝶形花で左右非相称