マツ科
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "マツ科" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2010年12月)

マツ科
ヨーロッパアカマツ
分類

:植物界 Plantae
:裸子植物門 Pinophyta
:マツ綱 Pinopsida
:マツ目 Pinales
:マツ科 Pinaceae

学名
Pinaceae Lindley
和名
マツ科



本文参照

マツ科(マツか、学名:Pinaceae)は、裸子植物であり、球果植物(マツ門)に属する科である。北半球を代表する針葉樹のグループであり、針葉樹では現在最も繁栄しているとみられている一群である。ちなみに南半球ではマツ科ではなく、マキ科(Podocarpaceae)とナンヨウスギ科(Araucariaceae)の分化が著しく、ヒノキ科(Cupressaceae)は両半球の温帯地域に分布する。
形態

樹形はクリスマスツリーのような円錐形になるものが多い。枝は同じ高さから四方八方に伸ばすものが多い(輪生という)。枝には二種類あり、旺盛に伸長し我々が一般に「枝」と呼ぶものを「長枝」、葉の付け根にあるごく短いものを「短枝」と呼ぶ。長枝はすべての種が持つが、短枝は一部の属しか持たない。

マツ属の樹形の例

カラマツ属の樹形の例

ヒマラヤスギ属の樹形の例

トウヒ属の枝の付き方。同じ高さから枝を伸ばす

葉は針状であり生える場所は、長枝からのみ生えるもの(モミ属など)、長枝と短枝の両方から生えるもの(カラマツ属、ヒマラヤスギ属など)、短枝からしか生えないもの(マツ属)に分けられる。長枝から生える葉は一本ずつであるが、短枝から生える葉は数本から数十本が束になって生える。落葉の時にも特徴があり、マツ科では葉が落ちるときは葉だけが落ちる構造になっている。これに対し、マツ科と並んで代表的な針葉樹のグループであるヒノキ科では枝の一部分も一緒に落ちる。

長枝からのみ葉を伸ばすトウヒ属

短枝の先端から葉が束になって生えるカラマツ属

長枝にも短枝にも葉を付けるヒマラヤスギ属

参考:ヒノキ科のメタセコイアの落ち葉

花は雌雄同株(雄花と雌花が同じ株につくこと)、雄花は単生もしくは多数が束生する。花粉は風媒され、一般に2つの気嚢を持つが、カラマツ属、ヒマラヤスギ属、トガサワラ属、ツガ属では気嚢は1つである。雌花および雌花が成長した球果は鱗片状の構造が多数集まったものである。マツ属のみ原則として受粉した翌年に熟すが、ほかの種類は受粉した年に成熟する。また、マツ属のみ球果の鱗片が肥大して成長し、突起状の構造物(英:umbo)というものができる。熟した球果はそのまま落下するもの(マツ属、カラマツ属、トウヒ属、ツガ属、ユサン属など)と樹上で鱗片が分解しするもの(モミ属、ヒマラヤスギ属、イヌカラマツ属など)がある。種子は一般に翼をもち、風で飛ばされやすい形となっているが、マツ属の一部には翼を持たないものがある。種子の翼は片側から伸ばす。ヒノキ科では種子の両側に翼がつく

多数の雄花が集まるマツ属

トウヒ属の雄花

イヌカラマツ属の雄花

マツ属の花粉は気嚢を2つ持つ

トウヒ属の種子

参考:ヒノキ科ローソンヒノキの種子

生態

常緑樹が大半であるが、カラマツ属など落葉樹のグループもある。山火事が頻発するような地域に生えるマツ属の一部の種類には晩生球果(英:serotinous cone)と呼ばれる仕組みを持つものがあり、成熟しても球果の鱗片は開かないが、山火事の強熱を浴びたときに鱗片が開いて種子を飛ばす。山火事後の森林は上層木が焼かれて明るく、土壌中の病原菌や競合種の種子も壊滅しているので、光や栄養をめぐる生存競争に優位に立っていると考えられている。山火事の利用はマツ科ではマツ属の一部の種にしか知られていないが、南半球を中心にヒノキ科フトモモ科ヤマモガシ科など複数の科の一部の種で似たような生存戦略を持つものが知られる。

マツ科では苗木のうちの病原菌を避ける手段として山火事ではなく、倒木を利用する者もいる。落ち葉が積もった地上よりも倒木の上で発芽し成長したほうが、病原菌に侵される危険が少なく生存率が高い。

晩生球果を持つマツの一種 Pinus banksiana

山火事後に一斉に生えてきたマツ属Pinus contorta

マツ科の樹木はベニタケ科フウセンタケ科イグチ科キシメジ科などの多くの菌類菌根を形成する共生関係にある。樹木にとっては菌根を形成することで、土壌中の栄養分の吸収促進や菌類が作り出す抗生物質等による病原微生物の駆除等の利点があり、菌類にとっては樹木から光合成産物の一部を分けてもらうことができる。土壌中には菌根から菌糸を介し同種他個体や他種植物に繋がる広大なネットワークが存在すると考えられている[1][2][3][4][5][6]。共生する菌類の子実体は人間がキノコとして認識できる大きさに育つものが多く、中には食用にできるものもある。

トウヒ属樹木の根(茶色の部分)と根を取り囲む菌類(白色の部分)

菌根が形成されたトガサワラ属樹木の根

菌根によるネットワークの模式図

マツ属樹木下に発生したハツタケ(ベニタケ科)

カラマツ属樹木と共生を結ぶハナイグチ(イグチ科)

ショウゲンジ(フウセンタケ科)

人間との関わり
象徴

落葉広葉樹林が主体となるような地域(温帯など)においては、冬でも青々とした葉を付けるマツ科の常緑樹は生命力の象徴とされることがある。たとえば中国文化圏における歳寒三友(日本では主に松竹梅と呼ばれる)ではマツ属の樹木が崇められている。欧米ではモミ属やトウヒ属が魔除けに用いられることもあるという。クリスマスのシンボルであるクリスマスツリーになるのも円錐形の樹形を持つマツ科の常緑樹であることが多い。モミ属やトウヒ属が用いられることが多いが、これらは分布域が比較的狭いためより広い分布と温度適性を持つマツ属を使ったツリーもあるという。

冬枯れの中でも目立つモミ属。

クリスマスツリーとして販売されるモミ属

木材


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:47 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef