マツダ・CX-8
[Wikipedia|▼Menu]

マツダ・CX-8
KG5P/KG2P型


XD L Package 4WD(旧型) コクピット
概要
販売期間2017年12月14日 -
2024年2月予定
(発表:2017年9月14日、生産終了:2023年12月25日
設計統括松岡英樹(主査)
デザイン諌山慎一(チーフデザイナー)
ボディ
乗車定員6名/7名
ボディタイプ5ドア クロスオーバーSUV
駆動方式前輪駆動
(PY-VPS型・SH-VPTS型)
四輪駆動(i-ACTIV AWD)
(PY-VPTS型・SH-VPTS型)
パワートレイン
エンジンPY-VPS型:
2,488cc 直列4気筒 直噴DOHC
(2018年10月-)
PY-VPTS型:
2,488cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ
(2018年10月-)
SH-VPTS型:
2,188cc 直列4気筒 直噴DOHCディーゼルターボ
(2017年9月-)
最高出力PY-VPS型:
140kW (190PS)/6,000rpm
(2018年10月-)
PY-VPTS型:
169kW (230PS)/4,250rpm
(2018年10月-)
SH-VPTS型:
140kW (190PS)/4,500rpm
(2017年9月-)
最大トルクPY-VPS型:
252N・m (25.7kgf・m)/
4,000rpm
(2018年10月-)
PY-VPTS型:
420N・m (42.8kgf・m)/
2,000rpm
(2018年10月-)
SH-VPTS型:
450N・m (45.9kgf・m)/
2,000rpm
(2017年9月-)
変速機6速AT (6EC-AT)
サスペンション
マクファーソンストラット式
マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース2,930mm
全長4,925mm(旧型4,900mm)
全幅1,840mm
全高1,730mm
車両重量1,780-1,900kg
(2017年9月-2018年10月)
1,710-1,910kg
(2018年10月-)
その他
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
テンプレートを表示

CX-8(シーエックス・エイト)は、マツダが2018年から2023年まで製造・販売していた大型クロスオーバーSUVである。
概要

SKYACTIV TECHNOLOGY」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面採用した、マツダの日本国内向けクロスオーバーSUVの最上位モデルとして開発された[1]

北米を中心に販売されているCX-9と、2代目CX-5プラットフォームを組み合わせた[2]、3列シートを採用したクロスオーバーSUV[注釈 1]として投入された。3列目シートを補助席的に扱うことなく、6人ないし7人がゆとりを持って乗車できるミニバンのような居住性を追求している[2]。マツダはミニバンの車種については、CX-8の投入を機にプレマシーおよびビアンテの販売を終了させており[2][3]、マツダの代表取締役社長兼CEOの小飼雅道[注釈 2]も初代発表時に「国内ミニバン市場は先細りしている」と指摘した上で、3列シートSUVでミニバンに替わる新たな市場を作り上げたいとの考えを示している[3]

エンジンは発売当初「SH-VPTS」型2.2L直列4気筒ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 2.2」のみを搭載した。段付きエッグシェイプピストン、超高応答マルチホールピエゾインジェクター可変ジオメトリーターボチャージャーなどの新技術により、2代目CX-5に搭載された同型式エンジンと比較して、最高出力で+11kW(+15PS)の140kW(190PS)、最大トルクで+30N・m(+3.1kgf・m)の450N・m(45.9kgf・m)に向上させている。また、2018年10月には、「PY-VPS型」2.5L直列4気筒自然吸気式「SKYACTIV-G 2.5」と「PY-VPTS型」2.5L直列4気筒ターボ「SKYACTIV-G 2.5T」の2種のガソリンエンジンを追加し、計3種類から選択可能となった。

トランスミッションは、6速ATの「SKYACTIV-DRIVE」(6EC-AT)のみが設定される。

サスペンションは、CX-9のサスペンション基本構造をもとに減衰力などを専用に調整。「リバウンドスプリング」をフロントダンパーに採用し、コーナリング時の安定性を向上させている。ブレーキもCX-9から流用した。

テールランプもCX-9を流用。ただし両車の全幅が異なるため、左右をつなぐアクセントメッキガーニッシュはCX-8専用設計となっている。

2列目シートは、左右分割のキャプテンシート(2種類/6人乗り)とベンチシート(7人乗り)を設定。「XD L Package」専用のキャプテンシートには、中央に充電用USB端子付大型コンソールボックスを装備している。

荷室容量は、3列目までの定員乗車時は239L、3列目シートを倒すと572Lを確保。荷室のトランクボード下は307mmの深さを備えたサブトランクもあり、さまざまな用途に対応可能。(いずれもVDA方式、サブトランク容量65Lを含む、Bose サウンドシステム無しの場合)

マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を標準装備[注釈 3]。また、360°ビュー・モニター、アクティブボンネットの採用等により、事故リスク低減から衝突被害軽減まで、すべての領域において高い安全性能を追求している。

2018年後半には中国の長安マツダによる生産が開始され、中国市場にも投入された。中国仕様の特徴としては当時の日本仕様にはないサンルーフが設定されており、また現地の道路状況を鑑みスペアタイヤが装備されているため、全長が55mm長くなっている[4]

マツダが本拠地を置く広島県、及びに防府工場が存在する山口県知事専用車として採用した[5]。また新型コロナ感染した患者を搬送するための車両として2021年から約1年間、マツダが広島市に無償で貸与していた[6]
年表

2017年

4月28日 - 国内向け新世代商品としては初めての3列シート採用モデル「マツダ CX-8」の2017年中の国内発売を公表[7]

7月25日 - 「マツダ CX-8」の外観および諸元を一部公開[8]

9月14日 - 予約受注を開始。12月14日の発売を発表[9]

ラインアップは「XD」・「XD PROACTIVE」・「XD L Package」の3機種。最上位機種の「XD L Package」はキャプテンシートを採用した6人乗りのみの設定。その他の機種は、6人乗り・7人乗りを選択できた。駆動方式は、2WD(FF)とと4WD(i-ACTIV AWD)の2タイプを設定。

ボディカラーは、「スノーフレイクホワイトパールマイカ(特別塗装色)」、「ソニックシルバーメタリック」、「マシーングレープレミアムメタリック(特別塗装色)」、「ジェットブラックマイカ」、「ソウルレッドクリスタルメタリック(特別塗装色)」「チタニウムフラッシュマイカ」、「ディープクリスタルブルーマイカ」の全7色を設定。



2018年

4月10日 - 4月29日から5月4日に開催される「北京モーターショー2018」に参考出品[10]

6月14日 - 最上級機種「XD L Package」に7人乗り本革シート仕様を追加[11]。シート材質は6人乗りと同様ナッパレザーを使用。これにより全グレードで、6:4分割ベンチシートの「7人乗り」と、キャプテンシートを採用した「6人乗り」を選択可能となった。

10月25日 - 商品改良[12](11月29日発売)。

ガソリンエンジン搭載車を新設定。「SKYACTIV-G 2.5」を搭載した「25S」・「25S PROACTIVE」・「25S L Package」(いずれも2WD車のみの設定)と、「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載した「25T PROACTIVE」と「25T L Package」(いずれもAWD車のみの設定)の計5グレードを追加。「SKYACTIV-G 2.5」搭載車は「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」認定を、「SKYACTIV-G 2.5T」搭載車は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル」認定をそれぞれ取得している。同時に、ディーゼルエンジン搭載車の「XD」は2WD車を廃止し、AWD車のみの設定に変更した。また、「G-ベクタリング コントロール(GVC)」を、ハンドルを切った際の制御に加えハンドルを戻す際の制御を追加した「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)」へ改良。

エアコンパネルや各種スイッチ・ダイアルのデザインが一新され、アルミホイールは塗装色が変更(17インチはダークシルバーからグレーメタリックに変更、19インチはシルバー塗装はより高輝度に、高輝度塗装はよりダークな色味にそれぞれ変更)された。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:63 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef