マップ 左: iOS, iPadOSのロゴ / 右: watchOSのロゴ
開発元Apple
初版2012年9月19日 (11年前) (2012-09-19)
最新版1.3.5 (iOS) / 2019年9月19日 (4年前) (2019-09-19)[1]
対応OSiOS 6 以上, iPadOS, watchOS, macOS
対応言語多言語
種別Web mapping
Appleマップ(英: Apple Maps)および マップ(英: Maps)は、Appleが運営・開発する地図アプリケーション。iOS, iPadOS, macOS, watchOSのデフォルトの地図アプリケーションである。
地図のほか、自動車、徒歩、および公共交通機関のナビゲーションや到着推定時刻を提供する。また、建物や構造物のモデルで構成された3D風景の中で探索できる機能「Flyover」モード、360度の周囲の景色の画像を見渡しながらスムーズに移動することができる「Look Around」機能もある(日本を含む一部の地域のみ)。 このアプリケーションがiPhone OS(後のiOS)に搭載されるようになったのは初代iPhoneが発売された2007年6月29日であり、当時はGoogle マップが使われていた[2]。 2012年6月11日に開催されたApple Worldwide Developers Conference (WWDC) 2012での基調講演にてスコット・フォーストールは新バージョンはGoogle マップの使用を止め、オランダのナビゲーションシステムメーカーであるTomTom
概要
2012年9月19日、AppleはiOS 6で自社製のマップサービスをリリースし、Google マップをiOSのデフォルトのマップサービスから置き換えた[4][5]。最初のリリースでは、不正な方向、公共交通機関のユーザーに対するサポートの欠如、およびその他のさまざまなバグやエラーについて、ユーザーやメディアから大量の批判を受けた。Appleはこれらの批判に対してマップ精度の改善に取り組んだ[6][7]。
その後、iOS 7.x以降はマップは急速に改善し、iOS 11.xでは高機能で実用的な地図アプリとなっている[8][9][10][11]。
沿革
初期リリース6月11日に開催された Apple Worldwide Developers Conference 2012(WWDC)にて、iOS 6、OS X Mountain Lion、iCloudとともにAppleマップが発表された
2012年6月11日、Apple Worldwide Developers Conference(WWDC)において、Appleは「Appleマップ」の初期リリースを発表し、iOS 6以降のデフォルトのウェブマッピングサービスとして、Google マップに取って代わることを発表した。また、ターンバイターンナビゲーション、3Dマップ、Flyover、AIアシスタントのSiriが含まれると発表した。さらに、iPhoneユーザーがロック画面からナビゲーションが可能になると述べた。2012年9月19日に正式にリリースされたが、正確性に欠けていたため、激しく批判された。2012年9月28日、AppleCEOのティム・クックは、マップアプリについて公式サイトで謝罪すると共に、Appleが地図を改善するまで、iOS 6ユーザーにGoogle マップなど「サードパーティー製の地図アプリケーションを使用することを提案する」メッセージを、自社公式ウェブサイトに掲載した[6][7]。それでも全世界的にも不具合報告やユーザーからの苦情が多発、Apple上級副社長のスコット・フォーストールを解雇する事態に発展した[7]。
iOS 6以前まではGoogle マップがデフォルトの地図アプリケーションとされていた。2009年後半、Android版のGoogle マップにiOS版にはなかったターンバイターンナビゲーション機能が搭載されたことで、GoogleとAppleの間で緊張が高まり始めた。当時、AppleはGoogleがあまりにも多くのユーザーデータを収集していると主張した[12]。その後、独自のマップを搭載したiOS 6をリリースし、Google マップはウェブからしかアクセスできなくなった。GoogleはすぐにiOS版の地図アプリを立ち上げなかったが、Appleマップの発表直後に、Googleは仮想地球儀アプリのGoogle EarthにAppleマップのFlyover機能に相当する機能を追加した[13]。