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マッドサイエンティスト(英語: mad scientist)とは、主にフィクション作品で登場する、常軌を逸した科学者。
日本語では「狂科学者」、「狂気の科学者」[1]、「狂った科学者」と訳される[2]。類義語にマッドエンジニア(英語: mad engineer)があるが、両者の区別は明確ではない。 フィクション作品では、SF等において「博士」や「ドクター」を名乗り科学知識や技術などを有する、常軌を逸した科学者として登場する。超絶的な頭脳を持つが、往々にして理解しがたい価値観や世界征服などとんでもない願望を持ち、周囲の迷惑は何も考えていない。悪役として描写される場合、より端的に「悪の科学者」、また「悪の天才」、「狂気の天才」といった形容詞が着く場合がある。事件を引き起こす役割として登場することが多い[3]。 マッドサイエンティストの行動は、しばしば以下のように描写される。共通するのは、パニックを起こすことである。 SFを主題とする作品では、ロボット、人造人間などを開発して大混乱を引き起こす描写がよくみられる。悪役であることが多いが前者の場合、コメディ作品では主人公の仲間や、ロボットの主人公の創造者として描かれることもある。後者の場合であっても一種のコミックリリーフとして活躍する場合もある。 マッドサイエンティストの人物像は、幾つかの定型がある。共通して付き合い辛い人物の特徴が見られる。 共通の特徴としては、まず優秀であること。ただし例外も見られる。次に科学に対してモノマニア的にひたすら情熱を注ぐ学者・技術者であること。しかし中には、新しい発見による名声や発明による収入を目的とすることもあり科学は、方法に過ぎない場合もある。次に言動が奇矯、一般社会の慣習や礼儀に疎いか無関心で、自分の研究が起こす周囲への迷惑が見えない、あるいは理解できていない点が挙げられる。このために例えば、原水爆や猛毒の細菌の開発、遺伝子を操作して全く新しい生物を創出する等、危険な研究に執念を燃やすことが挙げられる。しかしパニックが目的の場合、自分の行動を客観的に理解しており当て嵌まらない場合もある。 内面は、挫折、トラウマ、周囲との衝突や軋轢、自身の行動を理解されない共感性の違いから孤独を感じている場合が多い。このようなコミュニケーションのストレスが周囲との隔絶に繋がって他人の生命を軽んじたり、社会への報復、孤独に引き籠る人物像に結びつく。逆に積極的に周囲とコミュニケーションを取る場合、傲慢な態度、極度な自己肯定、自らを絶対者として演出しようという欲求に結びつく傾向が挙げられる。 対して人騒がせではあるが基本的には無害な人物として描かれる場合もある。正義のヒーローが登場する勧善懲悪の物語では、この穏健なマッドサイエンティストは、味方側として登場する場合がある。この場合、一見、傍迷惑な奇人変人であるが、主人公にとって必要となるキーアイテムを開発・提供する重要なポジションの人物となる。この穏健なマッドサイエンティストは、コミュニケーションのストレスがないために反社会的な行動を取らないのだと指摘できる。 主にマッドサイエンティストは、以下の目的を選ぶことが特徴とされる[5]。
概説
行動
純粋な興味から倫理に外れた分野の知識を探求する。この場合、無責任な行動の結果として周囲に危険が及ぶ[4]。
私欲のために、その知識を積極的に利用する。この場合、自身の発明を積極的に犯罪行為に用いる。
人物像
傲慢な人物。自身の能力に自信があり自身の行動によって起こる出来事をコントロールできると考えている故意犯。
幼稚な人物。一般社会における常識との乖離、無関心。自身の行動に対して無責任か、もしくは結果を想像しない。
復讐者。上記に当て嵌まらず、もともと常識的な人物だったが復讐やトラウマにより恣意的に危険な行動を起こす確信犯。
目的
科学の倫理的な側面を無視する。(例えばニュルンベルク綱領やロボット工学三原則を無視したり、人体実験を行う。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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