マックス・プランク進化人類学研究所
[Wikipedia|▼Menu]

マックス・プランク進化人類学研究所(Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology, Max-Planck-Institut fur evolutionare Anthropologie)はマックス・プランク研究所のうちの1つ。
概要

ドイツザクセン州ライプツィヒに所在する。1997年に設立される。

以下の6つの部門に分かれている。

考古遺伝学部門(Department of Archaeogenetics)

比較文化心理学部門(Department of Comparative Cultural Psychology)

進化遺伝学部門(Department of Evolutionary Genetics)

人類行動生態文化学部門(Department of Human Behavior, Ecology and Culture)

人類進化学部門(Department of Human Evolution)

言語文化進化学部門(Department of Linguistic and Cultural Evolution)

著名な研究者

スバンテ・ペーボ Svante Paabo - 進化遺伝学

バーナード・コムリー Bernard Comrie - 言語学

マイケル・トマセロ Michael Tomasello - 認知心理学者・所長

著名な最新研究
人類進化学
ネアンデルタール人関連
2010年5月7日付けの『サイエンス』(Science)で、ゲノムの解読より、現生人物ホモサピエンスの大多数の先祖にネアンデルタール人がいる可能性が高いことを、アメリカのバイオ企業とマックス・プランク進化人類学研究所の共同チームにより、発表した[1]クロアチアで発見されたネアンデルタール人のゲノムと、アフリカ・フランス・中国・パプアニューギニアの原生人類5人のと比較の結果、アフリカ人以外の原生人類の人の1?4%のゲノムが、ネアンデルタール人からの由来と推計している[1]
新発見化石人類デニソワ人関連
デニソワ人は、2008年ロシアの西シベリアアルタイ山脈のデニソワ(Denisova)洞窟で発見された指の骨の持ち主である。放射性炭素年代測定より、40,000年前の人骨と推定された[2]2010年3月25日付けのイギリスの科学雑誌『ネイチャー』(Nature)では、マックス・プランク進化人類学研究所の研究チームは、ミトコンドリアDNAの解読結果により、3万年から4万8千年前の地層から出土し、100万年前に現生人類から分岐した人類としていた[3]2010年12月23日付けの『ネイチャー』に、マックス・プランク進化人類学研究所の研究チームにより、論文が掲載される。その内容は、次の通りである。細胞核DNAの一部の解読調査の結果、80万4千年前に現在の人類であるホモ・サピエンスから分岐したネアンデルタール人に近くされること[4]、64万年前にネアンデルタール人から分岐した化石人類であることが推定されること[4]、メラネシア人のゲノムの4?6%がデニソワ人固有のものと一致することから[5]、現在のメラネシア人にデニソワ人の遺伝情報が伝えられている可能性が高いこと[4]、という最新研究結果が判明する。
言語学
遺伝子
FOXP2
2002年、スバンテ・ペーボらより、文法能力を含む言語発達との関連が示唆されている遺伝子であるFOXP2の存在を明らかにした。
脚注^ a b “ネアンデルタール人と現生人類、混血か ゲノム比較で推定”. 産経新聞. (2010年5月7日). https://web.archive.org/web/20101108073358/http://sankei.jp.msn.com/science/science/100507/scn1005070804000-n1.htm 2011年1月11日閲覧。 
^ Denisova Hominin - Wikipedia
^ “人類に未発見の新系統か、4万年前のシベリアに”. ARPBB News. (2010年3月25日). https://www.afpbb.com/articles/-/2713491?pid=5535489 2011年1月11日閲覧。 
^ a b c“「デニソワ人」、アジアにも分布か=5万?3万年前―細胞核ゲノム解読・国際チーム”. 時事通信社. (2010年12月23日). ⇒http://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010122300063 2011年1月11日閲覧。 
^読売新聞 - 現代人の祖先、別人類「デニソワ人」と交雑

外部リンク

マックス・プランク進化人類学研究所ホームページ(英語)










進化心理学


歴史

進化のプロセス
心理的適応

スパンドレル (生物学)

文化的進化/社会文化的進化

進化的安定戦略

血縁淘汰

進化のミスマッチ

互恵的利他主義

性淘汰

社会淘汰

研究分野

進化美学

進化人類学

自然人類学


犯罪生物学

進化心理学と文化

進化発達心理学

進化教育心理学

感情の進化

人類の知能の進化

進化言語学

言語の起源


進化文芸学

進化精神医学

鬱病への進化論的アプロ?チ


道徳の進化進化倫理学

進化音楽学

宗教の進化心理学

宗教の起源


心理的性差

人物

生物学者/
神経科学者

ジョン・クルック

チャールズ・ダーウィン

リチャード・ドーキンス

ジャレド・ダイアモンド

ウィリアム・ドナルド・ハミルトン

ピョートル・クロポトキン

ゴードン・オリアンズ

ヤーク・パンクセップ

マージー・プロフェット

ピーター・リチャーソン

ジャコモ・リッツォラッティ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:22 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef