この項目では、女性への敬称・呼びかけについて説明しています。
飲食店の女主人を指す日本語については「ママさん」をご覧ください。
雑誌については「マダム (雑誌)」をご覧ください。
1957年公開の日本映画については「マダム (1957年の映画)
マダム(Madame, 略記: Mme.)は、フランス語で、既婚女性(あるいは地位の高い女性や年長の女性、あるいは女性全般)に対する敬称または呼びかけである。口語では、冠詞を伴い「婦人」の意味にも使われる (la madame)[1]。
男性へのムッシュ (Monsieur, M.)、未婚女性へのマドモワゼル (mademoiselle, Mlle.) に相当する語である。
英語のミセス (Mrs.) に当たるが、女性の未既婚を区別しない場合にも使われ、すなわちミズ (Ms.) に当たる語でもある。 語源は「ma + dame」で、「私の (ma) 婦人 (dame)」という意味である。 複数形はメダム (Mesdames, Mmes.)。ただし、「婦人」の意味での複数形は、発音は同じマダム (madames) である[1]。 英語では Madam の語形もある(複数形は同じ)そのほか、縮約形 本来は、原則として既婚女性に対し使う。姓の前に使うか、単独で呼びかけに使う。いずれにせよ冠詞は用いない。 職業や地位に対して使う場合は(例: Mme. la Presidente = 会長)、未既婚を問わない[1][2]。なおこの用法では、男性名詞に使うこともある(例: Mme. le professeur = 教授)[1]。 フランスの行政文書では2012年以来、マドモワゼルは廃止され、女性全般に対しマダムを使う[3]。 つづりは Madam が普通で、フランス語の Madame と同様に、姓につけたり、呼びかけに使ったり、地位につけたり(この場合、未既婚を問わない)する。 Madame は、英米人以外、特にフランス人に対して使う[4]。 不特定の女性宛の手紙の書き出しとして、「Madam」や「Dear Madam」を使う[4]。なお、これが男性宛なら「Sir」や「Dear Sir」である(「拝啓 イギリス女王に手紙を書く場合、最初に「Your Majesty」で始めた後は「ma'am」を使う[5]。
語源
異形
用法
フランス語
英語
マダムを冠す主な人物
タイトルに「マダム」を含むページの一覧
実在
マリー・キュリー(キュリー夫人)
マリー・タッソー(タッソー夫人)
架空
蝶々夫人
ボヴァリー夫人
マダム・ジーナ
アリソン・テイラー
脚注[脚注の使い方]^ a b c d 『クラウン仏和辞典』三省堂 第2版 (1983)「madame」
^ 『パスポート初級仏和辞典』白水社 初版 (1991)「madame」
^ ⇒消える「マドモワゼル」、フランスの行政文書で使用禁止に 。世界のこぼれ話 。Reuters ロイター 2012-02-24(2014-09-21 閲覧)
^ a b 『リーダーズ英和辞典』研究社 初版 (1984)「madam」
^ ⇒How to Address The Queen, Communicating with The Queen, The Royal Family, Forms Of Address 。Debrett's - デブレット
表
話
編
歴
英語の敬称
女性
Mrs
Miss
Ms
Mistress
Madam
Dame
Lady(英語版)
男性
Mr
Master
Esquire
Sir
Sire(英語版)
Lord(英語版)
中立(英語版)
Mx
Dr(英語版)