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マダムと女房
左から市村美津子、渡辺篤、田中絹代
監督五所平之助
脚本北村小松
製作総指揮城戸四郎
出演者渡辺篤
田中絹代
市村美津子
主題歌『スピード時代』
『スピードホイ』
撮影水谷至宏
星野斉
山田吉男
製作会社松竹キネマ[1]
配給松竹キネマ[2]
公開 1931年8月1日
上映時間56分[2]
製作国 日本
言語日本語
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『マダムと女房』(マダムとにょうぼう)は、1931年(昭和6年)公開の日本映画である。五所平之助監督。松竹キネマ製作(松竹キネマ蒲田撮影所撮影)。日本初の本格的トーキー映画である。 1927年にアメリカ合衆国で長編トーキー映画『ジャズ・シンガー』[3]が公開されるなど、トーキーの技術開発が各国で盛んとなる中、日本の映画会社も研究を開始した。 大阪松竹座の楽士から音響技術者に転身した土橋武夫
概要
1931年度のキネマ旬報ベストテンで第1位にランクインされた。 劇作家の芝野新作は、「上演料500円」の大仕事を受け、静かな環境で集中して台本を書くため、郊外の住宅地で借家を探し歩いていた。そのうち新作は路上で写生をしていた画家と言い争いになり、それを銭湯帰りの「マダム」が仲裁する。 妻・絹代や2人の子供とともに新居に越してきた新作だったが、仕事に取りかかろうとするたびに、野良猫の鳴き声や、薬売りなどに邪魔をされ、何日も仕事がはかどらない。ある日、隣家でパーティが開かれ、ジャズの演奏が始まった。新作はたまらず隣家に乗り込むが、応対したのはかつての「マダム」だった。マダムは自身がジャズバンドの歌手であることを明かし、音楽家仲間を紹介した。新作は言われるままに隣家に上がり、酒をすすめられ、ともに歌った。その頃、絹代は窓越しに隣家の様子を見ていた。 『ブロードウェイ・メロディー』を口ずさみながら上機嫌で帰宅した新作を絹代は叱りつけ、嫉妬心からミシンの音を立て始め、果てには「洋服を買ってちょうだい」とねだる。新作はそんな絹代に取り合おうとせず、「上演料500円。不言実行」と告げて机に向かう。 数日後。芝野家は、百貨店から自宅へ戻る道を歩いていた。住宅の新築工事や、空を飛ぶ飛行機をながめながら談笑し、一家はささやかな幸福を噛みしめた。そのうち「マダム」宅から『私の青空』のメロディが流れ、一家は口ずさみながら家路につくのだった。 順および役名は本編タイトルバックおよび国立映画アーカイブ[2]に基づく。一部役名は本編中の描写によった。
ストーリー
キャスト
芝野新作:渡辺篤主人公。劇作家。
その女房(絹代):田中絹代新作の妻。和装で古風な日本髪を結っている。ラストシーンで髪だけやや洋髪(耳隠し)になる。
娘テル子:市村美津子新作の娘。