マシュハド
[Wikipedia|▼Menu]

マシュハド
????

位置
.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}マシュハドマシュハド (イラン)イランの地図を表示マシュハドマシュハド (中東)中東の地図を表示

座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度18分 東経59度36分 / 北緯36.300度 東経59.600度 / 36.300; 59.600
行政
イラン
 ホラーサーン・ラザヴィー州
 マシュハド郡(ペルシア語版、英語版)
 市マシュハド
地理
面積 
  市域351 km2
標高995 m
人口
人口(2016年現在)
  市域3,001,184人
  市街地3,372,090人
  都市圏3,600,650人
その他
等時帯イラン標準時 (UTC+3:30)
夏時間イラン夏時間 (UTC+4:30)
公式ウェブサイト : ⇒http://www.mashhad.ir/

マシュハド(ペルシア語: ???? ‎; Mashhad [ma??had] ( 音声ファイル))は、イラン北東部にあるラザヴィー・ホラーサーン州の州都で、イスラム教シーア派における聖廟都市(聖地)の一つである。首都テヘランの東約850 kmに位置し、2016年時点の人口は約300万人で、テヘランに次ぐイラン第二の都市である。日本語片仮名転記ではマシャド、マシュッハド、メシェド、メシェッド、マスハッド、マシュハッドなどとも表記される。本稿ではこれ以降、マシュハドに表記を統一する。
歴史

開基は823年に遡る。この年はシーア派・12イマーム派の第8代イマームであるアリー・アッ=リダーの没した年であり、マシュハドとはマシュハデ・レザー、すなわちリダー(現代ペルシア語読みでレザー)の殉教地の意である。アリー・アッ=リダーは以前に「サナーバード」と言う小村であったこの地で、アッバース朝カリフマアムーンの命により暗殺されたとシーア派では考える。こうしてサナーバードにはイマームの死没地としてモスクが建設され、その周辺に徐々に街が形成されていった。ガズナ朝のスルタン・マフムードが建立した墓廟は、マシュハドの最初期の主要建築の一つである。現在、聖廟とその博物館(アースターネ・クドゥス・ラザウィー)はイラン最大規模の手稿本、絵画などの文化的芸術的宝庫であり、また重要な学派も聖廟との関わりを持つ。

また、マシュハドは1736年から1747年にかけてイランを統治した、アフシャール朝ナーディル・シャーの為政下では首都として繁栄し、マシュハドの聖廟も多大の援助を受けた。

ホラーサーンの北部がロシア帝国領(ソビエト連邦の崩壊後はトルクメニスタン)、ヘラートを中心とする東部がアフガニスタン領となったガージャール朝以降、マシュハドはイラン領ホラーサーンの中心都市として、様々な歴史的事件が起きてきた。なお、1912年にイマーム・レザー廟がロシア帝国軍によって爆破され、全世界のシーア派ムスリムに広範な憤激を呼び起こした。「イランとロシアの関係#ガージャール朝期(1796?1925年)」参照。

イラン国内でもイスラム保守強硬派の牙城とも言われる土地柄で、イラン革命に先立つ1978年8月には、反パーレビ国王体制を訴えて大規模なデモが発生した[1]。しかしながら、イラン革命によりイラン・イスラム共和国となり40年近く経った2017年12月28日には、経済不況やイスラム共和国体制への不満から市民によるデモが発生し、少なくともデモ参加者21人と治安維持にあたった革命防衛隊の隊員1人が死亡した[2]

2016年にマシュハド付近に、太陽熱発電所を建設する計画が発表された[3]
宗教

主要人口はムスリムが占めたものの、数世紀にわたり宗教的少数派の多い街でもあった。例えば1839年に強制改宗させられたユダヤ人などがおり、「ジャディード・アル=イスラーム」(イスラームの新参者)と呼ばれ、表面上はムスリムの習慣に従ったが、実質的にはユダヤ教徒のアイデンティティ・伝統を維持し、宗教的二重生活を営んだ。「イランのユダヤ人」も参照。

また近代ではバハイ教の弘通が著しかった場所であり、また最大の迫害が行われた都市でもある。最近の事例では1998年、2人のバハイ教徒が処刑された。
シーア派の巡礼地

マシュハドの宗教的重要性は、シーア派のムスリムにとって、巡礼地でもあるという点にも現れている。例えば「富者はマッカへ、貧者はマシュハドへ」と言われるし、またマッカ巡礼を果たし、ハーッジの称号を冠するに至った者もまた、次にはマシュハド巡礼(特にイマーム・リダー廟)を行い、マシュティーの称号を得るのである。もっとも、マシュハドの住民は、自動的にマシュティーと呼ばれる。

現在も年間約2000万人のムスリムが、マシュハドを巡礼に訪れる。
地理と気候マシュハド(上空から、2003年7月)

マシュハドは北緯36度20分、東経59度35分に位置する。ビーナールード山脈とヘザール・マスジェド山脈に挟まれ、トルクメニスタンとの国境を流れるキャシャフ川の流域に形成された都市である。近隣の主要都市としては、マシュハドから鉄道路線で行ける西のネイシャーブールや、マシュハドとは主要道路で結ばれている北西のクーチャーンが挙げられる[注釈 1]

気候は、山岳性のステップ気候ケッペンの気候区分での BSk)に分類される。夏は暑く乾燥しており、昼間の最高気温が35 を超える場合もある。一方で、冬は非常に寒く、冬には降雪が見られ、夜間に凍結する場合もある。ただし、年間降水量は250 mm と少なく、それも冬から春にかけてに集中する。なお、年間の日照時間は 2900 時間を超えない。

マシュハドの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)24
(75)26
(79)32
(90)35.4
(95.7)39.2
(102.6)41.6
(106.9)43.8
(110.8)42.4
(108.3)42
(108)35.8
(96.4)29.4
(84.9)28.2
(82.8)43.8
(110.8)
平均最高気温 °C (°F)7.2
(45)9.2
(48.6)13.9
(57)20.8
(69.4)26.6
(79.9)32.2
(90)34.4
(93.9)33
(91)28.9
(84)22.3
(72.1)15.4
(59.7)9.7
(49.5)21.1
(70)
平均最低気温 °C (°F)?3.8
(25.2)?2.1
(28.2)2.6
(36.7)8.2
(46.8)12.2
(54)16.2
(61.2)18.5
(65.3)16.2
(61.2)11.5
(52.7)6.1
(43)1.7
(35.1)?1.9
(28.6)7.1
(44.8)
最低気温記録 °C (°F)?27
(?17)?28
(?18)?13
(9)?7
(19)?1
(30)4
(39)10
(50)5
(41)?1
(30)?8
(18)?16
(3)?25
(?13)?28
(?18)
降水量 mm (inch)33
(1.3)35.2
(1.386)55.6
(2.189)46.3
(1.823)27.6
(1.087)4.2
(0.165)1.1
(0.043)0.8
(0.031)1.7
(0.067)8.6
(0.339)15.4
(0.606)24.7
(0.972)254.2
(10.008)
平均月間日照時間149.1147.3161.2198.6279.2341.7366.1358.7304.5247.4187.5151.12,892.4
出典:[4]

交通マシュハド都市鉄道(1号線)
空港

近郊に設置されているマシュハド国際空港には、イラン国内の各空港への国内線と、主に近隣のアラブ諸国への国際線が就航している。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:33 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef