マグナム_(実包)
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出典検索?: "マグナム" 実包 ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年7月)
.357マグナム弾

マグナム(Magnum)とは、同一口径の平均的な実包と比較して装薬量を増やした弾薬、およびそれらを使用する銃器の名称ならびに商標である。
解説

類の増量ボトルを指す「マグナム」を語源としている。一般に、弾丸にはすでに存在している製品を用い、ケース(薬莢)を通常より長くしたりネックの角度を強くしたりすることで薬莢の内容量を増加させて、より多くの火薬が入るようにしている。

ハンドガン用のマグナム弾の場合、火薬がライフル弾に使用されるような遅燃性ではなく、拳銃の短いバレルでも弾頭に十分なパワーを伝えるために散弾銃のものとは異なる拳銃弾薬独自の速燃性のものを大量に用いたり、ライフル弾に使用されるような(同一ではない)遅燃性ガンパウダーを用いる等、マズルエネルギーを増やすよう工夫された弾薬も多い。他の銃種であっても、より威力を発揮できる方向に装薬の種類を最適化する場合もある。

火薬量だけ見ればホットロードと似ているが、ホットロードでは既存の弾丸・薬莢を用い、発射薬だけを増やして強装弾とするのに対し、マグナムでは既存の弾丸と拡大型の薬莢を組み合わせ、当初からそれだけの火薬を使用できるようデザインされている点で異なる。事実、大部分のマグナム弾はメーカーにより作成されたファクトリーロードの弾薬である。ただしマグナム弾の規格自体が通常の弾薬よりも強度面などでパワーアップに有利な側面を持つため、マグナム弾をさらにホットロード化した弾薬も製作される事がある。

実包の開発経緯によっては、マグナム弾でなかったものがマグナム相当の物になってしまう事がある。例を挙げれば.308ウィンチェスター(7.62mm×51)は元々.30-06スプリングフィールド(7.62mm×63)の短縮版であるため、.308から見れば.30-06はマグナム弾に相当するし、.30-06から見れば.308はカービン弾となる。同様の例は.45ACP(11.43mm×23)を短縮した.45GAP(11.43mm×19)がある。

ガンスミス(Gunsmith)によって開発されたものの、量産されていない銃弾及びカスタム・カートリッジをワイルドキャットと呼ぶ。また、.45ロング・コルトを延長した.454カスールのように、実質的にはマグナム弾だがマグナムの名を冠さないものも存在している。

ことアメリカにおいては、大口径のマグナム弾使用拳銃は大威力を好む愛好家向けの商品と見られる場合が多い。それはたしかに一面の真実ではあるが、ライフルなどの大型銃器が必要だった用途の一部を拳銃で代替することが可能となるため、単なる個人的な好みとは別に実用品としての需要もかなりの比率で存在している。具体的には、グリズリー生息地域での護身用がわかりやすい例と言える。を倒せるだけの最低限の威力と持ち運びの容易な軽量さを兼ね備え、しかも発砲する機会は滅多に無いため、多少の扱い難さや反動の大きさは問題にならない。このような用途では、.44マグナム以上のリボルバーが最良の選択とされている。
代表的なマグナム実包

以下にある“ライフル弾からの改造”とは、主にライフル薬莢のネックを落とす加工の事。

初活力(マズルエネルギー:Muzzle Energy 銃口を飛び出した直後の弾丸が有する運動エネルギー)については有名メーカーの市販品(ファクトリーロード)のデータ、弾頭重量とリロードによって若干の調整は可能。発射する銃によって初速が変わるので、あくまでも一例としてフィート重量ポンド(ft-lbs)を記載する。

また、初活力の単位は他にもあり、J(ジュール)、PF(パワーファクター)等があるが、それぞれ計算式の違いにより多少の差がでる。威力は弾頭形状、コーティングの有無、標的の材質など様々な要因により大きく変わる為、初活力だけを元にして求めることはできない。
拳銃弾
.22WMR(.22 Winchester Magnum Rimfire)
「.22マグナム(.22 Magnum)」とも呼ばれる、.22口径(5.56mm)リボルバー・オートマチック両用実包のマグナム弾。リムファイア弾である。高い弾頭初速を持ち、非常に貫通力に優れる。小口径ライフル用としても使用される。代表的な銃はコルト・トルーパーハイスタンダード・デリンジャーなど。弾頭重量34グレイン、初活力 約330ft-lbs。
.22レミントン・ジェット(.22 Remington Jet)
「.22ジェット(.22 Jet)」、「.22センターファイアマグナム(.22 Center Fire Magnum)」、「.22 CFM」とも呼ばれる[1]、.22口径弾のなかでいちばん強力[2](1980年時点)であったセンターファイアリボルバー用実包。S&W M53用。
.357マグナム(.357 Magnum)
.38口径(9mm)リボルバー用実包のマグナム弾。禁酒法時代の治安悪化を背景に強力な拳銃弾が求められたことから、.38口径弾の発展形として1934年に実用化されたもので、拳銃用のマグナム弾としては最も歴史が古い。.38スペシャル弾と薬莢径が共通で、薬莢長を長くしているため、.357Mag対応のリボルバーまたはオートマチックであれば、.38SPを装填して撃つ事も可能(この逆は無理で.38SP専用銃のシリンダーやマガジンには.357Magは長過ぎて納まらない。安全の為に間違えて装填しないようにされている)。法執行機関(警察)でも1980年代迄のリボルバー全盛時代においては最もメジャーな弾薬であった。代表的な銃はS&W M19コルト・パイソンなど。オートマチックではデザートイーグルに.357モデルがある。弾頭重量158グレイン、初活力 約540ft-lbs。
.357オートマグピストル(.357 AutoMagPistle)
.357オートマグ用に開発された、.38口径(9mm)オートマチック用実包のマグナム弾。通称.357AMP。後述する.44オートマグピストルと同じ理由で普及しないままに終わった。
.41レミントン・マグナム(.41 Remington Magnum)
.41口径(10.4mm)リボルバー用実包のマグナム弾。実用性・威力共に中途半端なため、あまり普及しなかった。代表的な銃はS&W M57、スタームルガー・ブラックホークなど。弾頭重量175グレイン、初活力 約600ft-lbs。
.41AE(.41 Action Express)
.41口径(10.4mm)オートマチック用に.41マグナムの火薬量をやや減らした実包。競合する.40S&Wと口径・性能共に近く、アメリカでは市場占有率争いに負けて以降は採用する銃は無い。殆ど流通もしていないが、ヨーロッパや中東では.40S&Wよりも広く普及している。代表的な銃はジェリコ941など。弾頭重量180グレイン、初活力 約320ft-lbs。
.44レミントン・マグナム(.44 Remington Magnum)
.44口径(11.2mm)リボルバー用実包のマグナム弾。1955年に当時世界最強の市販拳銃弾として、S&W M29と共に販売開始。本来はアメリカでシカなどの中型獣をハンドガン・ハンティングしたり、ライフル・ハンターのサイドアーム等の目的で開発されたという経緯があり、クマを倒せる最低限の威力を持つ狩猟用弾薬としてデザインされた。用途が特殊であったこともあり、長らくは一部のハンターが知る程度のマイナーな弾薬であった。1971年公開の大ヒットクライムサスペンス映画『ダーティハリー』の劇中で、クリント・イーストウッド演じる主人公ハリー・キャラハン刑事が使用したことで、一躍有名となる。マグナム弾という存在を一般層にまで認知させた立役者でもあり、それ以後、映画や漫画に登場する機会も爆発的に増えることとなる。代表的な銃はS&W M29デザートイーグルなど。弾頭重量240グレイン、初活力 約740ft-lbs。
.44オートマグピストル(.44 AutoMagPistle)
44オートマグ用に開発された、.44口径(11.2mm)オートマチック用実包のマグナム弾、通称.44AMP。7.62x51mm_NATO弾をネックの手前でカットし、.44口径の弾頭を付けたもの。威力そのものは.44マグナムを上回ったが、オートマグ自体に動作不良が多く、更には初期において弾薬が市販されず、自分でライフル弾から改造する必要があったことなどから、普及しないままに終わった。弾頭重量240グレイン、初活力 約1100ft-lbs(ライフル弾改造弾薬の参考値)。
.45WinMag(.45 Winchester Magnum)
.45口径(11.4mm)オートマチック用実包のマグナム弾。代表的な銃はLAR グリズリーなど。弾頭重量260グレイン、初活力 約830ft-lbs。
.454カスール(.454 Casull)
.45口径(11.4mm)リボルバー用実包のマグナム弾。開発は1957年と古くから存在はするものの、近年の金属材料の改良と加工技術の発展によって実用に堪えるリボルバーが発売されるまでは完全に忘れられた存在であった。威力は概ね.44マグナムの2倍前後。後に弾丸を開発したディック・カスール自身がウェイン・ベイカーと共にフリーダムアームス社を立ち上げ、1983年に.454カスール弾仕様の、フリーダムアームス・モデル83と共に販売したことにより、44マグナムは“市販拳銃弾で世界最強”の地位を明け渡した。


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