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この項目では、テレビアニメについて説明しています。劇場版については「劇場版マクロスΔ」をご覧ください。
マクロスΔ
ジャンルSF・ロボット
アニメ
原作河森正治、スタジオぬえ
総監督河森正治
監督安田賢司
シリーズ構成根元歳三
キャラクターデザイン実田千聖(原案)
まじろ、進藤優
メカニックデザインブリュネ・スタニスラス
河森正治(バルキリーデザイン)
音楽鈴木さえ子、TOMISIRO
『マクロスΔ』(マクロスデルタ、MACROSS DELTA)は、サテライト制作による日本のテレビアニメ作品。「マクロスシリーズ」のSFロボットアニメ。2016年4月から9月までTOKYO MX・BS11等にて放送された[1]。 『超時空要塞マクロス』から続く「マクロスシリーズ」のアニメ作品としては7作目。テレビアニメとしては2008年放送の『マクロスF』に続く4作目かつ、毎日放送が製作に関与していない初の作品である。 2014年3月、TOKYO MXにおける『マクロスF』再放送の最終回後に「新作テレビシリーズ始動」が告知され[2]、同年10月に「マクロスΔ(仮)」として制作が発表された。2015年9月に正式タイトルが『マクロスΔ(デルタ)』と発表され[注釈 1][3]、同年10月29日に秋葉原UDXにて製作発表会が行なわれた[4]。 当初、本作の映像には国立国際医療研究センターの運営するウェブサイト上の画像が無断で使用されていたが、2017年1月26日にはそれについてのお詫びと円満に解決したとする報告がサテライト公式サイトで発表されている[5]。 放送終了後の2018年2月9日、シナリオを再構築した劇場アニメーション『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』が公開され[6]、2021年10月8日には完全新作の『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』が公開された[7]。 時代設定は『マクロスF』から8年後の西暦2067年。過去のテレビシリーズは巨大宇宙船内の市街区を舞台にしていたが、本作では「戦闘機がより自由に飛べる大気圏を中心にしよう[8]」という考えから、銀河系辺境域の移民惑星が舞台となる。先史文明「プロトカルチャー」に遺伝子操作された種族たちが、星々で独自の文化を創りつつある時代とされている[8]。これまでのシリーズは地球人類と未知なる異星人・宇宙生物との接触(ファーストコンタクト)を描いてきたが、本作では人類種間の戦争を扱い、敵対勢力側には中世ヨーロッパの騎士道物語のような「王国」や「騎士団」が登場する。「可変戦闘機に乗る騎士」というイメージは、河森正治総監督が1990年代初頭に企画した『空中騎行戦記』(『天空のエスカフローネ』の原案)から温めていたものである。 『マクロスF』がシリーズの中心的要素をまとめた作品だったのに対し、本作は『マクロスプラス』と『マクロス7』という対照的な2作を掛け合わせた作風になるという[8]。タイトルのΔ(デルタ)は、「歌」「戦闘」「三角関係」というマクロスシリーズの3つの要素を忘れないようあえて付けたといい、ロゴマークのΔには隙間を空けている[9]。 本作の主要テーマとしてチーム戦(チームワークやチームプレイ)があり、「マクロスシリーズ」伝統の三大要素にもそれぞれ反映されている。 「歌」に関しては、5人組の女性音楽ユニット「ワルキューレ」が登場する[注釈 2]。フレイア役は歌姫オーディションに応募した約8,000人[10]の中から18歳の鈴木みのりが選ばれ[11]、美雲役の歌唱パートは「マクロスシリーズ」史上最年少歌手となる15歳のJUNNAが担当する[12]。また、敵対国の歌い手であるハインツII世役の歌唱パートは、19歳のメロディ・チューバックが担当する。音響監督の三間雅文によると、劇中で歌われる曲はアフレコスタジオで収録する方式を採っている[13]。 「可変戦闘機(バリアブルファイター)」に関しては、飛行編隊同士のドッグファイトや、歌い手をサポートする連携作戦が描かれる。なお、企画初期段階では空中戦の戦技競技会をメインとして、パイロットチームと音楽ユニットを組み合わせるという方向性だった[14]。3DCGによる戦闘シーンでは『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』以来となる、大気圏内と宇宙空間における挙動の違いを表現している[15]。
製作
作風