マクドネル山脈
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マクドネル山脈

ソンダー山から
所在地オーストラリアノーザンテリトリー
最高峰ジール山 (1,531[1]m)
延長644km
幅177km
プロジェクト 山
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マクドネル山脈(英語:MacDonnell Ranges マクドネル山地とも)は、オーストラリア大陸中央部にある山脈で、オーストラリア連邦ノーザンテリトリー(北部準州)の南部を東西に伸びる。
目次

1 概要

2 歴史

3 地理

3.1 主な山岳

3.1.1 西マクドネル山脈

3.1.2 東マクドネル山脈



4 脚注

5 参考文献

6 関連項目

概要 マクドネル山脈の位置

マクドネル山脈は、オーストラリア中部の砂漠地帯にある山脈で、標高はさほど高くなく、緩やかなの部分と険しい渓谷の部分に分かれ、中でも険しい部分が、アリゾナグランドキャニオンに似ていることから「オーストラリアのグランドキャニオン」と呼ばれることもある。この山脈のは非常に広く、地形としては「山脈」よりも単なる山地に近い[2]。この山脈を大きく西マクドネル山脈と東マクドネル山脈の二つに分けることができ、規模は西マクドネル山脈の方が大きい。

山脈やその近辺には国立公園が点在し、交通も発達しているため、西マクドネル山脈を中心に多くの観光客が訪れ、ウルル(エアーズロック)と並ぶアウトバックを代表する観光名所となっている。水源が幾つもあり、昔から周辺地域に比べ住みやすい環境であり、オーストラリアの先住民文化の中心地であったとともに、同州都であるダーウィン[3] や、アデレードなどの沿海の都市部から隔絶しているため、現在にいたって古代からのアボリジニ文化が根付いている。また、西マクドネル山脈の西部は、アボリジナル・ランド(オーストラリア先住民の所有である土地)であり、立入禁止となっている[4]。この地域には40ほどの希少種の生物、主に植物が生息しているとされ、「マクドネルソテツ(学名:Macrozamia Macdonnelli)」などの数少ない原産種もある。

主な産業は特殊な地形を活かした観光業となっているが、ゴールドラッシュ時の名残として鉱業も営まれている。 ブルフ山とその周辺
歴史 アリススプリングスとマクドネル山脈

数万年前からこの地域にはオーストラリア中部の先住民のアボリジニが住んでおり、その先住民の間では、200kmほど南西に離れたレッドセンターの地下から「イェペレンイェ(yeperenye)」という巨大なイモムシがこの世界に来て、そのイモムシがこのマクドネル山脈に変貌したという伝説がある。

1860年頃にジョン・マクドネル・スチュアートの弟子の探検家達がこの山脈を発見し、ジョンがこれを「マクドネル」と名付けたのが地名の由来とされる。その20年後にはゴールドラッシュが東マクドネル山脈を中心に起こり、地域の開拓が進んでいき、道路の整備や農地の開発が進んだ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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