日本法人については「日本マクドナルド」を、その他の用法については「マクドナルド (曖昧さ回避)」をご覧ください。
マクドナルド
McDonald's
マクドナルドの本社(シカゴ)
種類株式会社
市場情報NYSE: MCD
マクドナルド(英: McDonald's)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本社を置くファーストフードチェーンストア[2]およびその登録商標である。
世界的に展開するファーストフードチェーンで大都市から田舎まで当たり前に見かける程の店舗数を出店しており、ハンバーガー店の代名詞となっている。本記事のMcDonald'sの日本語転写は公式にライセンスを取得した日本マクドナルドが定める「マクドナルド」に準ずる。
概要国別の初出店年度
ハンバーガーを主力商品として、世界規模で展開するファーストフードチェーン店である。
世界の店舗総数は3万5429店(2013年末時点)。店舗数の分類別順位において、ファーストフードを含む外食産業でマクドナルドは、サブウェイに次ぐ、世界第2位[3]。チェーンストアではコンビニエンスストア最大手のセブン-イレブンに次ぐ世界第2位[4] である。世界の販売量は年間15億食に及ぶ[5]。
とはいえ、アメリカの食堂専門雑誌による2002年調査によると、マクドナルドの順位は「バーガーキング」と「ホワイト・キャッスル」より下で、食品品質に関してはマクドナルドのハンバーガーの品質は第15位だった。品質が悪いという情報は人々に知れ渡り、市場調査会社によればマクドナルドのシェアは5年で3%低下し2000年代の調査で15.2%となった。それに対して健康的であることを重視し実際にそうした食材にこだわりそれを宣伝でも前面に出したサンドイッチチェーンの「サブウェイ」のほうが、全米で第1位のシェアを得た。
アメリカ合衆国本国では「マクドナルドコーポレーション」が運営している。アメリカでは2000年代後半において、ドライブスルー店舗が売上の65%を占めるほど自動車で購入する者が重要な顧客層となっており[6]、低価格を武器に展開している部分もあるためそれを好む者や低所得者も重要な顧客層となっているが[7]、それ以外にもスターバックスを好むような層で構成された上流の市場を狙い、それに見合った内容を提供している[6]。
ハンバーガーチェーンだけではなくアロマカフェ (Aroma Cafe)、ボストン市場 (Boston Market)、Chipotle Mexican Grill、ドナトスピザ (Donatos Pizza)、Pret A Manger などのチェーン店も展開している。2001年の年間売り上げは148億7000万米ドル、純利益16億4000万ドルだった。
日本では藤田田率いる日本マクドナルドが1990年代から2000年代前半まで価格破壊・低価格路線を主軸に運営していて(金銭の余裕のない学生などに店内の座席が占拠されるようになり)経営内容が悪化したが、2000年代後半から方針を転換し、「価格帯の拡大」と「商品バリエーションの拡大」(具体的には、低価格の商品に加えて高価格帯の商品の投入、味重視の商品、ボリューム重視の商品、キャンペーン商品なども用意)を行ってメイン顧客層である家族連れ・子供や、その周辺ターゲットを囲うことで顧客層の幅を広げるなど幅広い客層を取り込む戦略に転換し、2000年代後半以降好調を維持している[8]。