マクデブルク市電
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マクデブルク市電
マクデブルク市電の主力車両・NGT8D2012年撮影)
基本情報
ドイツ
ザクセン=アンハルト州
所在地マクデブルク
種類路面電車[1][2]
路線網9系統(2021年現在)[3]
開業1877年馬車鉄道
1899年路面電車[1]
運営者マクデブルク交通株式会社(ドイツ語版)(Magdeburger Verkehrsbetriebe GmbH)
使用車両タトラT6A2
タトラB6A2
NGT8D
タトラKT4D
2021年現在)[3]
路線諸元
軌間1,435 mm
電化区間全区間

路線図(2015年現在)


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マクデブルク市電(マクデブルクしでん、ドイツ語: Strasenbahn Magdeburg)は、ドイツの都市・マクデブルク市内に存在する路面電車2021年現在は路線バスと共にマクデブルク交通株式会社(ドイツ語版)(Magdeburger Verkehrsbetriebe GmbH)による運営が行われている[1][2][3][4][5][6]
歴史

マクデブルク市内に最初に開通した軌道交通は1877年に開通したマクデブルク馬車鉄道(Magdeburger Pferde-Eisenbahn)が運営する馬車鉄道であった。続けてイギリスに本社を置く別企業が馬車鉄道を開設した他、186年にはスチームトラムを用いた営業運転が実施された。その後、両社は1897年に合併し、社名をマクデブルク市街鉄道(Magdeburger Strasen-Eisenbahn-Gesellschaft、MSEG)に改め、1899年から馬車鉄道やスチームトラムに代わる公共交通機関として路面電車の営業運転を開始した。それ以降、マクデブルク市内や郊外に積極的な延伸が行われ、1938年には社名をマクデブルク軌道(Magdeburger Strasenbahnen Aktiengesellschaft)に改めたが、第二次世界大戦末期の1945年1月空襲によりマクデブルク市内は甚大な被害を受け、更にその後の市内での戦闘もありマクデブルク市電は長期の運休を余儀なくされた[1][4]

大戦後、東ドイツの路面電車となったマクデブルク市電は、幾度かの再編を経て1951年以降は人民公社のマクデブルク交通公社(VEB Magdeburger Verkehrsbetriebe)による運営が実施された。東ドイツ時代は幾つかの路線の廃止が実施された一方で1980年代以降は宅地開発等の都市計画に合わせた延伸も行われた他、信用乗車方式の導入などの合理化も進められた。車両については1960年代まで東ドイツの国産車両の導入が継続的に行われていたが、1969年以降はチェコスロバキア(現:チェコ)の?KDタトラで製造されたタトラカーと呼ばれる一連の車両(タトラT4タトラT6A2等)の導入が継続的に行われ、東ドイツの国産車両は廃車および他都市への転属により1987年までにマクデブルク市電から姿を消している[1][2][4]

ドイツ再統一後、マクデブルク市電の運営組織は民営化が実施され、2021年現在はマクデブルク市の完全子会社であるマクデブルク交通(Magdeburger Verkehrsbetriebe GmbH)による運営が行われている。民営化後は超低床電車の大量導入や車庫の再編などの近代化・合理化が進められている一方、2000年以降は後述する第2の南北ルート建設に関する大規模プロジェクトが進行しており、2020年代の全線開通を目指して段階的な工事が実施され続けている[2][4][6][7]

戦前製の2軸車(1961年撮影)

第二次世界大戦期に製造された"ヘヒトワゲン"(1955年撮影)

東ドイツ国産の2軸車(1980年撮影)

タトラカータトラT42012年まで使用された(1991年撮影)

系統

2021年現在、マクデブルク市電では以下の9つの系統が運行している。最新のダイヤ改正は2020年12月16日に実施されており、ライファルゼン通り(RaiffeisenStrase)とワルシャワ通り(WarschauerStrase)を結ぶ区間が新規に開通した事に合わせて、路線バスを含む多くの系統で経由区間の変更やダイヤの再編が実施されている。また、後述の通り今後もマクデブルク市電の一部区間で路線の改修工事が実施されており、工事の進展に合わせたダイヤ改正が行われる予定となっている[5][8][9]

系統番号起点終点備考
1IKEAASudenburg
2Ale NeustadtWesterhusen
3Leipziger ChausseeKlinikum Olvenstedt
4CracauKlinikum Olvenstedt
5Klinikum OlvenstedtMessegelande/Elbauenpark
6DiesdorfHerrenkurg
8Neustader SeeWesterhusen登校日のみ運行
9Neustader SeeReform
10Barelber SeeSudenburg

車両

2021年現在のマクデブルク市電で使用されている車両は以下の通り。これら以外にもマクデブルク交通は多数の事業用車両を有しており、2012年に営業運転を終了したタトラT4や1970年代に引退した2軸車ゴータカー)の一部も工事用車両に改造されたうえで在籍している[3][10][11]
タトラT6A2タトラT6A2(2010年撮影)詳細は「タトラT6A2」を参照


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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