この項目では、ユーザインタフェースのカーソルについて説明しています。データベースアクセスでのカーソルについては「カーソル (データベース)」をご覧ください。
カーソル(英: cursor)はコンピュータのユーザインタフェースを構成する要素のひとつで、指示や操作の対象を指し示すために用いられる。この語の語源はラテン語で「走者」もしくは「競争者」を意味するcursor
である。コンソールやテキストエディタといった文字入力インタフェースにおけるカーソルは、次に入力される文字がテキスト中のどこに追加されるかを示す。古くから見られる形式では、塗りつぶされた四角形または下線として表示される。目立たせるために点滅させる場合も多い。また、挿入モードでは下線で上書きモードでは四角形など、カーソルの形状を使ってモード切替を利用者に伝えるシステムもある。
近年のビットマップによる画面表示では、文字の間に表示される縦線あるいはキャレット等でカーソルを表示する場合も多い。こうすることで文字間への「挿入」をより直接的に表現できるようになり、またプロポーショナルフォントでもカーソル形状の変化を抑えることができる。反面、四角形のカーソルに比べて画面上で目立ちにくくなるという欠点もある。 ワードプロセッサも参照。 あらかじめ与えられた選択肢の中から操作を選択して指示する、メニュー選択型のインタフェースでは、どの選択肢を選ぼうとしているのか示す必要がある。具体的な形状としては、選択肢の前に矢印を表示したり、あるいは選択肢自身を反転表示したりといった方法がとられる。 GUI環境において、操作対象を示すために表示される矢印などの小さな図形もカーソルと呼ばれる。「カーソルの操作」の節で後述するとおり、マウスで操作されることが多いので、マウスポインタ(mouse pointer GUI用のカーソルとテキスト用のカーソルが両方とも現れるシステムでは、「カーソル」の名称はGUI用に対して使い、テキスト用の方をキャレットと呼んで区別している例もある[1]。
旧式のワードプロセッサ(ワープロ)のカーソル
メニュー選択インタフェース
GUI マウスポインタ