マイ・ビューティフル・デイズ
Miss Stevens
監督ジュリア・ハート
『マイ・ビューティフル・デイズ』(Miss Stevens)は、2016年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はジュリア・ハート(英語版)、出演はリリー・レーブとティモシー・シャラメなど。演劇大会に参加する3人の生徒の引率を任された高校教師の女性が、生徒の1人で行動障害を抱えた少年に振り回されながら過ごす週末3日間を描いている[3]。 29歳の高校の英語教師、レイチェル・スティーヴンスは演劇大会に参加するサム、マーゴット、ビリーの引率を任された。金曜日、レイチェルは校長(アルバート)からビリーが行動障害を抱えていると告げられる。土曜日、一行は無事にホテルに到着した。そこで、レイチェルは同じく生徒の引率で来ていたウォルターと知り合った。2人は急速に距離を縮めていき、そのままベッドを共にすることになった。 翌日、レイチェルが車を修理に出そうとしたところ、ビリーが一緒に行きたいとせがんできた。当初、レイチェルは「他の2人と一緒に、1回戦のリハーサルをしなさい」と言ったが、どうしてもビリーが言うことを聞かないので、やむなく連れて行くことにした。道中、2人は友人が少ないという共通点を見出し、徐々に打ち解けていった。1回戦、マーゴットは『欲望という名の電車』の中にあるモノローグを演じる予定だったが、台詞をど忘れしてしまった。レイチェルはそんなマーゴットを慰めるのだった。夕食の際、ビリーがレイチェルをファースト・ネームで呼んだため、レイチェルと他の生徒2人は驚き困惑した。その後、レイチェルはウォルターの元を訪れたが、「もう貴方に興味はありません」と言われてしまった。ほどなくして、ビリーは夕食の席での無礼をレイチェルに謝罪しに行った。ビリーの顔を見て安心したのか、レイチェルは一気に泣き崩れた。落ち着きを取り戻した後、レイチェルはビリーに亡くなった母親との思い出話を語り聞かせた。しかし、その最中、サムが恋愛のいざこざでレイチェルの部屋に入ってくる。マーゴットもサムを追ってやってくる。3人は慰め合って抱き合うが、ビリーはいいところを邪魔された苛つきに部屋を出る。 2013年2月7日、エリオット・ペイジの映画監督デビュー作にアンナ・ファリスが出演することになったと報じられた[5]。2015年5月29日、YouTuberのアンソニー・キンタルが自身の動画で本作への出演が決まったことを報告した[6]。6月24日、ペイジが降板することになり、本作の脚本を手掛けたジュリア・ハートが代わりにメガホンを取るとの報道があった。その際、ファリスの代わりにリリー・レーブが起用されたとも報じられた[7]。 キンタルに出演を持ちかける際、ハート監督は「貴方はサムのイメージに完璧に当てはまっている。私はサムを演じてくれる俳優を探し続けてきた。最近、貴方がアップロードしている動画を見て「彼だ!彼こそがサムを演じるべき人だ」と直観した。」と熱弁したのだという[8]。 2016年3月12日、本作はサウス・バイ・サウスウェストでプレミア上映された[9]。5月23日、ジ・オーチャードが本作の全米配給権を購入したとの報道があった[10]。8月23日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[11]。 本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには23件のレビューがあり、批評家支持率は91%、平均点は10点満点で7.39点となっている[12]。また、Metacriticには11件のレビューがあり、加重平均値は65/100となっている[13]。
ストーリー
キャスト
レイチェル・スティーヴンス: リリー・レーブ
ビリー・ミットマン: ティモシー・シャラメ - レイチェルに恋心を抱く男子高校生。行動障害がある[4]。
マーゴット・ジェンセン: リリ・ラインハート
サム: アンソニー・キンタル
ウォルター: ロブ・ヒューベル(英語版)
アルバート・アルヴァレス校長: オスカー・ヌニェス(英語版)
トレヴァー: グラント・ジョーダン
ジョージ: タミール・ヤーデン
製作
公開・マーケティング
評価
出典^ “マイ・ビューティフル・デイズ
^ “Miss Stevens (2016) - Financial Information
^ マイ・ビューティフル・デイズ
^ “ティモシー・シャラメが教師にアプローチ『マイ・ビューティフル・デイズ』”. CINRA.NET. (2019年10月31日). https://www.cinra.net/news/20191031-days 2021年8月28日閲覧。
^ Fleming, Mike Jr (2013年2月7日). “Ellen Page Making Directing Debut On ‘Miss Stevens’; Anna Faris To Star” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2013/02/ellen-page-making-directing-debut-on-miss-stevens-anna-faris-to-star-424847/ 2019年8月16日閲覧。
^ “I'M GOING TO BE IN A MOVIE” (英語). YouTube. Anthony Quintal (2015年5月29日). 2017年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月16日閲覧。
^ Hipes, Patrick (2015年6月24日). “Lily Rabe To Star In Indie ‘Miss Stevens’; Mark O’Brien Joins ‘Story Of Your Life’; ‘Frank The Bastard’ Gets July Release” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2015/06/lily-rabe-miss-stevens-mark-obrien-story-of-your-life-frank-the-bastard-1201453130/ 2019年8月16日閲覧。
^ Stecklow, Sam (2015年9月28日). “Yasss Teen: Exploring YouTube with Lohanthony” (英語). PaperMag.com. https://www.papermag.com/yasss-teen-exploring-youtube-with-lohanthony-1427652026.html 2019年8月16日閲覧。
^ “SXSW Unveils Lineup With James Caan, Ethan Hawke, Keegan-Michael Key Movies” (英語). Variety. (2016年2月2日). https://variety.com/2016/film/news/sxsw-movie-lineup-james-caan-ethan-hawke-keegan-michael-key-1201694252/ 2019年8月16日閲覧。