マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
My Big Fat Greek Wedding
監督ジョエル・ズウィック
(英語版)
脚本ニア・ヴァルダロス
製作ゲイリー・ゴーツマン
トム・ハンクス
リタ・ウィルソン
製作総指揮ポール・ブルックス
スティーヴ・シュアシアン
ノーム・ウェイト
出演者ニア・ヴァルダロス
ジョン・コーベット
レイニー・カザン
マイケル・コンスタンティン(英語版)
アンドレア・マーティン(英語版)
ジョーイ・ファトーン(英語版)
音楽アレクサンダー・ジャンコ
クリス・ウィルソン(英語版)
撮影ジェフリー・ジャー
編集ミア・ゴールドマン
製作会社ゴールド・サークル・フィルムズ(英語版)
HBOフィルムズ(英語版)
MPHエンタテイメント(英語版)
プレイトーン(英語版)
配給 IFCフィルムズ(英語版)
ワーナー・ブラザース
公開 2002年4月19日
2003年7月19日
上映時間95分[1]
製作国 カナダ
アメリカ合衆国
言語英語
ギリシャ語
製作費$5,000,000[2]
興行収入 $368,744,044[2][3]
次作マイ・ビッグ・ファット・ウェディング2
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『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(My Big Fat Greek Wedding)は、2002年カナダアメリカ合衆国の合作によるロマンティック・コメディ映画。ジョエル・ズウィック(英語版)が監督し、ニア・ヴァルダロスが脚本を執筆した他、主役のギリシャ系アメリカ人フォトゥーラ・ポルトカロス(愛称トゥーラ)役を演じた。トゥーラはギリシャ人ではない上位中産階級の「ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント」のイアン・ミラーと恋に落ちる。批評家から概ね高評価を受け、第75回アカデミー賞においてアカデミー脚本賞にノミネートされた。

予想外の大ヒットをし、初週は第1位にならなかったが北米で興行収入2億4,140万ドルを上げ、ロマンティック・コメディで最高の興行収入を上げた[4]

2003年、この映画に影響を受けたテレビ・ドラマ『My Big Fat Greek Life 』は短命に終わったが、2016年3月25日、映画の続編『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング2(英語版)』が公開された。
概要

ビッグ・ファットとは「大げさな」という意味で、原題では Greek つまり「ギリシャ式」とついているのがミソである。

主演のニア・ヴァルダロス本人の結婚のエピソードを下敷きにした一人舞台が元になっている。舞台と同じく脚本と主役はニア・ヴァルダロスが担当した。

この作品はトム・ハンクスの制作会社によって製作された。ハンクスが妻のリタ・ウィルソンの勧めで舞台を観たのが映画化のきっかけとなった。

低予算で製作されたインディペンデント作品であったが、口コミで上映映画館が全米で拡大を続け、8か月に渡るロングラン上映、2億ドル以上の興行収入を記録する大ヒットとなった。2011年4月に米CNBCが発表した「利益率の高い映画」ランキングでは予算に対し61倍以上の高収益を上げたとして第一位に挙がっている[5]
ストーリー

ギリシャ娘の3つの義務はギリシャ男と結婚し、子どもを生み、一生親の面倒を見ることだ。シカゴに住む30歳のトゥーラはギリシャ系アメリカ人であるが、古くて厳格な父親に育てられた。未だに独身の彼女で、周囲の心配をよそに恋愛経験は一度もなく、両親の経営するレストラン「ダンシング・ゾルバ」で働く毎日だ。ある日レストランに客として訪れたアメリカ人教師イアンに一目惚れする。トゥーラはパルテノン神殿風の家に住み、あらゆる言語はギリシャ語から出来ている、何でも窓拭きスプレーで治る、家長の言葉は絶対だと信じていて、女に学問はいらないと云う父親を母親の「男は頭で女は首、でも首がないと回らない」と云う説得も効いて大学に進学。

お洒落とパソコンを覚え、伯母が経営する旅行会社に勤め始める。店の前を偶然通りかかったことから、イアンとトゥーラの交際が始まる。アメリカ人と付き合っているのを従姉が目撃し、父親は激怒。一人っ子のイアンはトゥーラとの結婚を認めてもらうために、ギリシャの遣り方を学び、改宗もする。ギリシャ教会での結婚当日、親戚中が集まる。母親は結婚の秘訣を「台所では子羊のように従順に、部屋では虎のように大胆に」と助言し、父親は挨拶で「見掛けは違っても、中身は同じだ」と云って新居を贈ると云う。花嫁衣装に唾を吐き掛ける(魔除けの呪いだと云う)ことなどイアンの両親は終始吃驚し通しだが、賑やかな結婚式にも段々馴染み、最後にはギリシャ式の踊りをして終る。

6年後、2人には娘が出来、又ギリシャ式が受け継がれて行く。
キャスト

役名俳優日本語吹替
トゥーラ・ポルトカロス
ニア・ヴァルダロス沢海陽子
イアン・ミラージョン・コーベット咲野俊介
マリア・ポルトカロスレイニー・カザン立石凉子
ガス・ポルトカロスマイケル・コンスタンティン(英語版)青野武
ヴーラ叔母さんアンドレア・マーティン(英語版)宮寺智子
タキジェリー・メンディシノ(英語版)秋元羊介
ニック・ポルトカロスルイス・マンディロア坂詰貴之
ニッキー・コウシンジア・カリデス朴?美
アンジェロ・コウシンジョーイ・ファトーン(英語版)
アシーナスタヴロウラ・ロゴセティス深水由美
マイクイアン・ゴメス(英語版)
ロドニー・ミラーブルース・グレイ(英語版)小山武宏
ハリエット・ミラーフィオナ・リード(英語版)滝沢久美子
Yiayia (祖母)ベス・メイスラー
ミセス・ホワイトジェイン・イーストウッド
パリス・ミラーアリエル・シュガーマン

製作
経緯

1997年夏の6週間開催された、ロサンゼルスにあるハドソン・バックステージ・シアターでのヴァルダロス脚本および主演の1人芝居から始まった[6]。ヴァルダロスはのちに冗談で「より良い芸能事務所を見つけるため」に書いただけだと語った[7]カナダウィニペグでの自身の家族、およびギリシャ人ではない男性(俳優のイアン・ゴメス)との結婚を基にしている[7]。この地域のギリシャ正教教会をプロモーションしてまわり、この舞台はヒットしてほとんどの公演が完売した[8]。ギリシャ系のリタ・ウィルソンを含むハリウッドの多くのエグゼクティヴやセレブリティが観劇し[8]、ウィルソンは夫のトム・ハンクスにも観劇を薦めた。

ヴァルダロスは映画化の脚本を執筆し始め、映画化について様々なエグゼクティヴと会った。しかしあらすじを変え、マリサ・トメイなど著名な女優に主演させ[8]、ギリシャ系でなくラテン系アメリカ人にさせるなど商業主義的な条件が出されたため実現には至らなかった[7]


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