マイ・エレメント
[Wikipedia|▼Menu]

マイ・エレメント
Elemental

監督ピーター・ソーン
脚本ジョン・ホバーグ
キャット・リッケル
ブレンダ・シュエ
原案ピーター・ソーン
ジョン・ホバーグ
キャット・リッケル
ブレンダ・ヒュー
製作デニス・リーム
p.g.a
製作総指揮ピート・ドクター
出演者リーア・ルイス
マムドゥ・アチー
ロニー・デル・カルメン(英語版)
シーラ・オンミ
ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ
キャサリン・オハラ
メイソン・ヴェルトハイマー
音楽トーマス・ニューマン
撮影ダヴィド・ビアンキ
ジャン=クロード・カラシェ
編集スティーヴン・シェイファー(英語版)
製作会社ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開 2023年5月27日(第76回カンヌ国際映画祭
2023年6月16日
2023年8月4日
上映時間101分[1]
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費2億ドル[2]
興行収入4.96億ドル
前作バズ・ライトイヤー
次作インサイド・ヘッド2
テンプレートを表示

『マイ・エレメント』(原題: Elemental)は、2023年のアメリカ合衆国コンピュータアニメーション・ファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ製作。同スタジオが製作する27作目の長編映画である。 火・水・土・風のエレメント(元素)が共に暮らす都市エレメント・シティを舞台に、火のエレメントであるエンバーと水のエレメントであるウェイドの絆を描いた作品。

本作は、1970年代のニューヨークで移民の息子として育ったソーン監督の少年時代からインスピレーションを得ており、街の文化や多様性を強調する一方、『招かれざる客』(1967年)、『月の輝く夜に』(1987年)、『アメリ』(2001年)といったロマンティック・コメディからもインスピレーションを得ている。

同時上映は『カールじいさんのデート』。『インクレディブル・ファミリー』と同時上映された短編アニメーション映画『Bao』以来、およそ5年ぶりの劇場同時上映作品となった[3]
ストーリー

舞台は水・土・風のエレメント達が暮らすエレメント・シティ。エレメント・シティでは、違うエレメントとは関わってはいけないというルールがある。海を越え、エレメント・シティにやってきた火のエレメント、バーニー・ルーメンと妻のシンダーは、他のエレメントからの排斥に直面しながらも、寂れた古い建物を偶然発見した。2人は娘のエンバーをもうけ、やがて自分たちの雑貨店「ファイアプレイス」を開店する。故郷から持ち込んだ自分たちの伝統を象徴する聖なるブルーファイアを掲げ、やがて移民してきた多くの火のエレメントの常連客を集めるようになり、「ファイアプレイス」はファイアタウンの中心となる。バーニーは引退したら店をエンバーに譲ろうと考えていたが、エンバーにはすぐに癇癪を起してしまうという問題があった。

店の大セールの日、バーニーはエンバーに1人で店を切り盛りさせるが、エンバーは客に圧倒され、地下室に駆け込む。そこでエンバーがぶちまけた激しい怒りは、水道管に亀裂を入れ、地下室を水浸しにした。その時、水のエレメントであり市の検査官でもあるウェイド・リップルが現れた。ウェイドは、店の設備が市の基準を満たしていないことを指摘し、風のエレメントの雇い主であるゲイル・キュミュラスに違反報告書を送り、店を閉鎖させるためにしぶしぶ市役所へ向かう。エンバーは市役所までウェイドを追うが、遅く、報告書は提出された後だった。

エンバーの訴えに同情したウェイドは、店の閉鎖を再考するようゲイルを説得するため、翌朝、彼女をサイクロン・スタジアムに連れて行く。ウェイドはエンバーに、店にたどり着く前に街の運河の水漏れを調査していたことを話し、自分たちなら店から水漏れの原因を突き止められるとゲイルに申し出る。ゲイルは2人に「水漏れ箇所を突き止め、週末までに封鎖できれば、違反は取り消す」と厳しい期限を与える。運河を捜索している間、ウェイドは、エンバーの気性の激しさは、彼女がまだ受け入れる準備ができていない何かを自分に言い聞かせようとしているからだと推測するが、エンバーはそれを否定する。その後、彼らはダムに穴が開いているのを発見し、船から流出した波が街の配管に浸水するのを防ぐため、土嚢で穴を塞ぐ。

翌日、ウェイドとエンバーはダウンタウンで一緒に過ごし、お互いのことをもっと知る。喜びも束の間、ウェイドは土嚢が持ちこたえられなかったことをエンバーに報告し、エンバーは砂からガラスを作る能力を活かして、ダムの穴をガラスで塞ぐ。一方、シンダーはエンバーが誰かと付き合っているのではないかと疑い、彼女の後をつける。エンバーはウェイドの家族が住む高級アパートを訪ね、そこで割れたガラスのピッチャーを自身の力で直し、ウェイドの母ブルックに感銘を与え、ガラス製造のインターンシップに推薦される。エンバーはウェイドと泣きゲームをし、ウェイドが彼女に好意を持っていることを認めると、ウェイドを泣かせることに成功する。その後、ゲイルからの電話で違反が取り消された。しかしエンバーは、自分が店を継ぎたくないことに気づく。一方、バーニーは引退を表明し、店をエンバーに譲ることになるが、エンバーはバーニーが故郷を去るとき、父に頭を下げたが、父は頭を下げ返さなかったことを聞かされる。

翌日の夜、ウェイドはエンバーをガーデン・セントラル駅に連れて行き、彼女が子供の頃に見ることが出来なかったビビステリアの花を見に行く。駅が水浸しになったため、ゲイルは安全のためにエンバーを自身が作った気泡に入れ、それをウェイドが運んだ。その帰り、ウェイドとエンバーは、お互いを傷つけることなく触れ合うことができることに気づき、ロマンチックにダンスするも、エンバーは店を継がなければならない使命感と水のエレメントに対する家族の偏見を思い出し、ウェイドを動揺させ、その場を離れる。

しかし、パーティーの最中、エンバーが店を引き継ごうとしているところにウェイドが現れ、彼女への愛を告白すると同時に、彼女がパイプの破損を引き起こしたことを偶然にも明かす。エンバーはウェイドを拒絶するが、シンダーは本当の愛を感じ取る。失望したバーニーは引退を思いとどまり、エンバーに店を譲ることを拒否する。その直後、ダムのガラスが壊れ、街が洪水に見舞われる。ブルーファイアを救った後、エンバーは助けにきたウェイドと共に店の一室に閉じ込められ、ウェイドは密閉された熱で蒸発してしまう。洪水が引いたとき、悲しみに暮れるエンバーはバーニーに店を継ぎたくないと告白し、ウェイドへの愛を伝える。同時にウェイドが石造りの天井に染み込んでいることに気づいたエンバーは、泣きゲームをしてウェイドを元の姿に戻した。

喜んだエンバーはウェイドと抱き合ってキスをし、数ヵ月後、カップルになった二人は、エンバーが遠くでガラス製作を学んで、一緒に世界を旅するためにエレメント・シティを離れる。船に乗り込む前、エンバーはバーニーにお辞儀をし、バーニーもお辞儀を返すのだった。
登場人物

※括弧内は日本語吹替[4]
エンバー・ルーメン
声 - リーア・ルイス川口春奈[5]、境葵乃〈幼少期〉)本作の主人公。短気ですぐに癇癪を起こすが、家族思いでユーモアにあふれた賢い火のエレメントの若い女性。エレメント・シティで父・バーニーが営む、ファイアプレイスを引き継ごうとしている[6][7]。製作者たちは、「エンバーが怖くて恐ろしい存在ではなく、親近感があって好感が持てる存在であることが不可欠だ」と語った[8]
ウェイド・リップル
声 - マムドゥ・アチー玉森裕太[9][注 1])本作のもう1人の主人公。素直な性格の水のエレメントの青年。エレメント・シティの市役所で検査官として働いている。家族共々涙もろい[6][7]。エンバーと知り合い、彼女と恋仲になっていく。
バーニー・ルーメン
声 - ロニー・デル・カルメン(英語版)(楠見尚己[10])エンバーの父親でシンダーの夫である火のエレメントの男性。エレメント・シティの店、ファイアプレイスのオーナー。水のエレメントに強い不信感を持っている[7][11]
シンダー・ルーメン
声 - シーラ・オンミ(塩田朋子[10])エンバーの母親でバーニーの妻である火のエレメントの女性。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:121 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef