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この項目では、ホラー映画『ハロウィン』シリーズの登場人物について説明しています。その他の「マイケル・マイヤーズ」及び「マイク・マイヤーズ」については「マイケル・マイヤーズ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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マイケル・マイヤーズ
Michael Myers
『ハロウィン』のキャラクター
マイケル・マイヤーズのコスプレ
初登場『ハロウィン』(1978年)
作者ジョン・カーペンター
演
ニック・キャッスル
ディック・ウォーロック
マイケル・マイヤーズ(英語: Michael Myers)とは、ホラー映画「ハロウィンシリーズ」に登場する架空の殺人鬼(サイコキラー)。
登場時に、怪物や幽霊の類の「ブギーマン」と表現されたことから、ブギーマン(英:Boogeyman)とも呼ばれる。初登場作品『ハロウィン』のクレジットではザ・シェイプ(The Shape)という役名で記載されている。
経歴
出生と家族構成のプロテスタント家系であるマイヤーズ家の長男として生まれた。家族構成はマイケル本人を含め、父ドナルド、母エディス、姉ジュディス、妹ローリーの5人である。
他の血縁関係は、ローリーの子で自分の姪と甥に当たるジェイミーと、ジョンの2人(この2人はローリーの実の子だが、異父姉弟である)、さらには姪孫に当たるスティーブン(母親はジェイミー)がいる。 1963年10月31日のハロウィンに、実姉ジュディスを肉切り包丁で殺害。この時の年齢は、6歳という幼さであり、マイケルは精神に異常があるとみなされ、精神病院に護送される。搬送された精神病院にてマイケルは、精神科医師であるサミュエル・ルーミス(ドナルド・プレザンス)と出会っており、マイケルの危険性を見たルーミスはマイケルの監視を強化するよう進言するが、ほとんど相手にされなかった。 8年間をかけてマイケルを研究したルーミスは、マイケルが「善悪を判別できない危険な存在」であることを突き止め、さらに7年間、彼を閉鎖病棟に収容する。この間に、マイヤーズ夫妻は事故死しており、残されたまだ赤ん坊のローリーは、不動産屋を営むストロード家に引き取られることになるが、兄のマイケルについてローリーが知ってしまうことを恐れたストロード夫妻は、ローリーの経歴を隠蔽している。 幼少期の殺人からちょうど16年目を迎えた1978年。21歳になり、マイケルは、ハロウィンの前日に精神病院から脱走。ハドンフィールドへ向かう途中、作業員を殺害して作業着を奪い取り、さらに金物店からハロウィンマスクと肉切り包丁を盗み出す。 そして、ハロウィンの夜に自らの出生について知らない当時高校生である妹のローリーの命を狙うが、マイケルを追ってハドンフィールドに来たルーミスの活躍によって、失敗に終わる。しかしこの日にマイケルによって出された犠牲者は、13人という常識ではありえない数であった。第2作から10年後である第4作以降も、ハロウィンの日を迎えるたびにマイケルは復活し、ハドンフィールドに現れており、殺人を行っている。 ジェームズ・T・カークがモデルの白塗りのハロウィンマスクを愛用している。マスクは作品毎にリニューアルされており、『ハロウィン2007』では、マスクや作業つなぎが全体的に汚れ、マスクにおいてはひび割れまであるため、余計に不気味な雰囲気が出ている。リメイクでマスクを被っているのは、「全てを隠せるから」と幼少期に語っている。 常にマスクをしているものの、『13日の金曜日』に登場するジェイソンのように、顔が先天的な奇形になっているわけではない。左目が眼瞼(がんけん)下垂になっていること以外は、普通の人間の顔(というよりどちらかというと端整な顔立ち)であるが、素顔をさらすことは滅多にない。 5作目『ハロウィン5 ブギーマン逆襲』の時はほんの一瞬の間だけ、姪のジェイミーに心を許して彼女に素顔を見せ、涙を流していた。6作目『ハロウィン6 最後の戦い』のプロデューサーズカット版では自らに協力するウィン医師から服を取り替えて逃走し、7作目『ハロウィン H2O』では素顔の状態で逃走した場面もある。素顔が確認できる例は、1作目『ハロウィン』で姉ジュディスを殺害した幼少期、ローリーを襲う際にマスクを引き剥がされた場面、2018年版のオープニング、KILLSでローリーの娘カレンにマスクを奪われた場面である。ジェイソンやフレディよりは人間らしい一面が強調される。 銃弾を何発受けても平然と起き上がる尋常でない屈強な身体をしており、ガス爆発に巻き込まれても、10年の時を経て復活している。また、大柄な男性の人間を片腕で持ち上げる怪力の持ち主で、さまざまな物を武器にして殺人を犯す。主に使用するのは、最初の殺人にも使用していた洋包丁である。注射器(2)や金槌(2)、散弾銃(4)、鎌(5)、斧(6)、アイススケートブーツ(H20)、銃剣(レザレクション)などを使用したこともある。ただし銃器類の場合は、本来の用途である射撃ではなく、力任せに相手の身体を貫くためにしか使わなかった。 1作目から、一切言葉は話さない。1作目では人間らしく荒い息をしていたが、2作目以降荒い息すらしなくなり、不気味さが増している(リメイクでの幼少期は普通に会話をしており、無言になったのは青年時からであることがうかがえる)。車の運転をすることもでき(ルーミスによると病棟の誰かが教えたのだろうとのこと)、作中でもたびたび移動手段として使用している。 各ストーリーでマイケルの標的となっているのは、妹のローリーを始め、その娘であるジェイミーやその息子である赤ん坊スティーブン(名前はマイケル最初の殺人に関わったトミーが命名)、さらにはヒルクレスト高校でケリー・テイトと名を変えて生きるローリーの息子、ジョンと、ほとんどが自分の血縁者である。善悪の弁別ができないのに、なぜ家族や縁者を殺そうとするのかは不明だが、第5作、第6作において、ルーミス医師がマイケルの体内の力が彼の精神を憎しみに染め、暴力的なものにしていると推測する場面がある。また、ルーミス医師の説得に応じて立ち止まったり、ジェイミーに心を開いて苦悩しても、直後に殺人行為に走ろうとすることから、彼自身も殺人に対する衝動を抑えきれないと推測することもできる。 他の犠牲者らの場合は、ついでにといった感じであり、まさに「理由無き殺人」、「不条理の殺人」である。このことからも、マイケル絡みによる犠牲者は、あまりにも多すぎる故に合計人数が特定できなくなってしまっている(劇中で確認できる限り65人)。ハドンフィールドの住民にとっては、忘れたくても忘れることのできない恐怖の存在であり、マイケルの惨劇を思い出してしまうことを恐れ、一時、ハドンフィールドにおいてハロウィンを祭ること自体が禁止されていた時期もある。 ドルイドを崇めている地下邪宗教団「ドルイド教」と深いつながりがあり(実際のドルイドは邪神官ではなく、ケルトの祭司である)、ドルイド教の信者らはマイケルを神の使いであるかのように崇めている。マイケルの手首には、「棘(とげ)」、「茨(いばら)」、「巨人」、「怪物」などを意味する『t(スリサズ)』のルーン文字の痣(あざ)があり、第6作の際にも、マイケルはドルイド教信者らが行った肉親への殺意を駆り立てる「イバラの呪い」によって復活している。ドルイド教はマイケルの力を利用しようとしていたが、本能のままに殺戮(さつりく)を行うマイケルを従わせ続けられるわけもなく、最終的にはマイケル自身の手で教団のメンバーほとんどが殺害され、ウィン医師もまた、マイケルに致命傷を負わされて逃げられてしまう結末となった。
幼少期
成人期
人物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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