この項目では、歌手のポール・ジョーンズについて記述しています。ポール・ジョーンズの同名の人物については「ポール・ジョーンズ」をご覧ください。

ポール・ジョーンズ
Paul Jones
1967年
基本情報
出生名Paul Pond
生誕 (1942-02-24) 1942年2月24日（82歳）
ポーツマス, ハンプシャー, イングランド
ジャンルポップ・ミュージック, ブルース
職業歌手, ミュージシャン, 俳優, ラジオおよびテレビの司会
担当楽器ヴォーカル, ハーモニカ
活動期間1960年代–現在
共同作業者

マンフレッド・マン

ザ・パワーハウス

ブルース・バンド

ザ・マンフレッズ

公式サイト ⇒Official website
ケント、セブノークスで、2011年

ポール・ジョーンズ (Paul Jones, 1942年2月24日 - ) [1]は、イギリスの歌手、俳優、ハーモニカ奏者、ラジオパーソナリティ、テレビ司会者。彼は1960年代前半に人気の高かったマンフレッド・マンのリードシンガー及びハーモニカ奏者として有名になった。1986年から2018年までの32年間、BBCラジオ2の「ザ・ブルース・ショー」の司会者を務めた。
経歴

ポール・ジョーンズは、ハンプシャーのポーツマスでポール・ポンドとして生まれた[1][2]。彼は「P.P.ジョーンズ」の名でエルモ・ルイス（後にローリング・ストーンズを結成するブライアン・ジョーンズ）とデュオを組み、アレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドの本拠地であるイーリング・クラブに出演した。ブルース・インコーポレイテッドにはシンガーとしてロング・ジョン・バルドリーとミック・ジャガーが所属していた。彼はキース・リチャーズとブライアン・ジョーンズから彼らが結成したグループのリードシンガーになるように頼まれたが、その依頼を断った[3]。彼はその後、マンフレッド・マンに加入、リードヴォーカルとハーモニカを担当した[1]。ポール・ジョーンズはマンフレッド・マンと共に多くのトップ10ヒットを記録し、その中には世界的なヒットとなった「ドゥ・ワ・ディディ・ディディ」（1964）が含まれた[1][4]。彼は1966年7月にマンフレッド・マンを脱退、ソロに転向したが、レーベルはHMVのままであった[4]。

彼はソロシンガーとしては、後任のマイク・ダボよりも成功しなかったが、幾つかのヒットを記録した。その中には「High Time」（1966年、イギリス4位）、「I've Been a Bad, Bad Boy」（1967年、イギリス5位）、「Thinkin' Ain't for Me」（1967年、イギリス32位）などがある。彼はその後俳優としても活動するようになる[1]。イギリスでの彼のソロキャリアは穏やかに成功したが[1]、アメリカではレコードをほとんどリリースしなかった。スウェーデンではEMIからベストアルバムをリリースし、大きくヒットした。1960年代後半になるとコロムビアに移籍、イギリスでのシングルリリースはコロムビアから行われた。

ジョーンズはピーター・ワトキンス監督の1967年の映画「傷だらけのアイドル」[1]に出演、相手役はモデルのジーン・シュリンプトンであったが、その演技は話題にならなかった。映画は後にカルトムービーの古典となった[4]。彼はポップシンガー役として出演し、「I've Been a Bad, Bad Boy」と「Set Me Free」を歌った。「Set Me Free」は1970年代にパティ・スミスがカヴァーした[1]。

1971年、ジョーンズはカーラ・ブレイのアルバム『エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル』に参加した。同年、彼はニューヨークを拠点とするセッショングループであるホワイト・クラウドと共に『Crucifix in a Horseshoe』を録音した。このアルバムにはキーボードでテディ・ウェンダー、フィドルでケニー・コセクが参加している[5]。

1973年、ジョーンズは「プロテクター電光石火」にゲスト出演し、「Goodbye George」というエピソードで、キャスパー・パートンというキャラクターを演じた[6]。